転がる五円玉 ~旅と城と山~

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早池峰山 小田越から日帰り

東北の山に行きてェ!!東北北部ならまだ梅雨入りせんだろという予想の元、6月中旬に早池峰山と岩手山に行ってきました。どちらも百名山入りしている名峰。東北らしい透き通る青空が見られるか期待しかないぜ。

まずは早池峰山から。

登山日 2022年6月11日

コースタイム

<河原の坊駐車場>4時30分発ー<小田越>4時50分ー<五合目御金蔵>5時50分ー6時30分<山頂>7時30分ー<小田越>8時45分ー<河原の坊駐車場>9時15分着

合計4時間45分

 

金曜夜、関空から飛んで仙台空港着弾しました。仙台から早池峰山までは近そうに思えて200㎞以上あるので、今夜のうちに登山口近くまでレンタカーで移動します。

当初の予定では車中泊でしたが冷静に考えると男4人で車中泊するのはしんどいので、花巻の快活クラブに突入。登山前には本当によくお世話になっております。これからも頼む。

 

~~~~~仮眠~~~~~

 

3時に起床。非常に眠い!でも体伸ばして寝れたので体調は悪くは無い感じ。

 

花巻から山道を登っていきまして、河原の坊駐車場に到着です。

来週からマイカー規制でここまで来れなくなるので一杯かと思いきやガラガラ。ちょっと拍子抜けかな。

それにしても天気が悪い。雨は降っていないので最悪ではないが、この後本当に晴れるのだろうか?

 

河原の坊から20分ほど林道を歩いて登山口である小田越に到着。深い霧に包まれてるし、誰もいないし、本当に百名山なのか?ここは。

でも登山口のこの立派さは百名山ですね。いざ出発。

始めは樹林帯をしっとり歩くものの10分もしたら森林限界突破しました。目の前に広がるのは早池峰の岩壁。

思わず全員でうおー!と声を上げます。

しかももう雲の上まで上がってきた!これは優勝間違いなし。最高の登山になりそう。

標高1400mやそこらで森林限界超えるのは素晴らしい。既にこの山好きになってきました。

が、標高を上げていくとだんだん辺りは霧に包まれはじめ……

 

五合目御金蔵では完全にガス。

ヒュー……ヒューー……

 

風が無情にも斜面を吹きわたる。雨が降っていないのはいいんだが……。

遠征登山でこういう状況になると辛いというか運の悪さを嘆くしかなくなります。あーあ、寝不足の頭が重い。

 

5分ほど休憩して出発です。しばらく平らな所を歩いたのちに早池峰名物のロング梯子に到着。高度感あって怖いとの評判ですが、今回はこの通り。全く怖くなくて良かった泣。

この梯子を越えるとすぐ稜線に到達。あとは緩やかに山頂を目指すのみになります。

山頂到着。んーー完全にガスった!でもまぁ登れただけ良かったかな。こういう事もある、と自分を慰めます。

山頂の避難小屋で休憩。

しかし、小屋内で気象庁の衛星画像を観察すると、南から徐々に晴れてるような気がするのです。かなり微妙ながら、この調子ならあと30分もすれば晴れるかも?

うーむ、やっぱり晴れを諦めきれない。早く降りようとする同行人をなんとか説得してここで待機します。これはもう賭けみたいなもの。折角岩手まで来たんだ。晴れてくれ……!

 

40分後、もう無理じゃん?感が漂い始めた小屋内がふっと明るくなりました。もしやと思い外に出ると確かに明るい。だがまだガスが漂っている感じ。

ガスから晴れに変わるときは一瞬で晴れる事もあれば、行ったり来たりをしつつ徐々に良くなっていく事もあります。今回は後者。更に5分経つと晴れる時間が増していき、、、

 

完全に晴れたーーー!よっしゃーーー!!!

これこれ。まぁ下界の景色は見えないけど、これよ!雲の上の稜線が素晴らしい。わざわざ関西から来た甲斐があった。Gooooood!!

ハッ、いかんいかん。山頂にはもう1時間もいる。そろそろ下らねば……。

天空の稜線歩き。これぞ山の醍醐味ってやつ。

稜線からの下りもまたいい高度感ですねぇ!雲が取れてきて下が見え始めたのも素晴らしい。タイミングが良すぎる。

この辺で気付いたのですが、山の斜面が思ったよりも壮大。まぁ標高差500mで横5㎞くらいあるので当然ちゃ当然ですが、登りがあっという間だったので予想以上の迫力に驚いています。こんなに大きい斜面を直登していたのか。

 

行きはガスガスだった梯子もこの通りの景色。確かにちょっと怖いぞ。

ガスが飛んで下が見えるようになってきた。展望が広がる下山ほど楽しいものはない。本当にめっちゃ楽しい。

下から登ってくる登山者と励ましつつ御金蔵到着。さっきまで絶望の気持ちで佇んでいたのが信じられない。

ここから下を眺めると緩い谷の光景が大変見事です。グライダーで飛んでいきたいくらい。

ゆるゆると下って樹林帯に突入。ここまで下ればもうゴールしたようなもの。

山頂から1時間ちょっとでゴールしました。短い登山でしたが満足感は十分。良い山でした。

しかし、本当に感動したのはここからの林道からの景色でした。

途中のカーブを曲がると早池峰山の稜線が視界一杯に広がります。その稜線の雄大なことと言ったらアルプス級かもしれない。地方のしょぼい山と侮っていましたが、この貫禄ある姿は名山に相応しい。

良い山で良い登山だったなぁ~と言いながら駐車場まで下りました。実に満足。さて、お次は岩手山ですが、明日の天気が怪しいとの予報で迷いが生じています。明日登るか登らないか。しかし、我々はここで第三の選択肢をチョイスするのですが、それは次回。

 

つづく