3月の天城山 ~春霞とともに~
2020年3月、世は正にコロナ真っ盛り!でしたが、「山は密じゃないし別に良いでしょ……」の精神で伊豆は天城山に行ってきました。
天城越えで有名なこの山も日本百名山の一つです。最高地点は万三郎岳(1405m)。標高が低いことも相まって夏場は大変暑そうなので春に行くことにしました。
茨城を出て4時間後、天城高原ゴルフコース駐車場に到着。
いや~伊豆って意外と遠いですね。小田原で西湘バイパスを降りてからひたすら一般道を走るため、想像より時間がかかりました。
ここの駐車場はその名の通りゴルフ場の駐車場です。その一角にハイカー専用の区画があるのでそこに停めます。
登山口の標高は1050mで、万三郎岳は1405mです。たった350mほど登ればいい計算なので、ゆるゆる登っていきましょう。9時40分出発。
陽が差しこむ軽い雰囲気の森です。
軽い渡渉はありますが、全く問題ありません。
山はまだまだ冬ですが、空気感は完全に春のそれです。長袖では暑いくらい。
10時20分、万二郎岳(1300m)に到着しました。
えっ、思ったより近い。コースタイム75分ですが40分で着いてしまいました。
この万二郎岳は八丁池から始まる天城山脈の東の端です。このため西を見ると万三郎岳を始めとする稜線がよく分かります。
南を見ると太平洋も見えます。やはり海が見える山は特別感があって良い。ただ、春霞で全体的にうすぼんやりしていますね。
ちなみに北には駐車場があるゴルフ場が丸見えです。
さて、万三郎岳に向けて出発。ここからは縦走なので一旦下ります。
この山は森が素晴らしいですねぇ。下草があまり無いため終始明るいのです。展望は無いけれど圧迫感は無い歩いていて楽しい森です。
10時50分に石楠立(はなだて)に到着。ここから最後の登りです。
標高1300mを超えたあたりから岩陰に雪が居座りはじめました。冬の天城山はアイゼンが必要のようなので機会があったら行ってみたいですね。
11時13分に万三郎岳に到着。お疲れさまでした。
山頂はあまり広くなくベンチが一脚あるのみです。10人もいれば満員になりそうなくらいですね。
一等三角点に座って飯を食べている人がいましたが、流石にやめた方がいいのでは……。
昼食にも早いし展望は無いし疲れてもいないのでさっさと下山します。
万三郎岳からは稜線を外れて200mくらい下ってから、等高線に沿ってダラダラ移動します。
この稜線がま~~~~~~~~長いこと長いこと。稜線はまだ森が良かったんですが、この辺は針葉樹と広葉樹の混合林なので地味なんです。しかもアップダウンが無いのでひたすら長く感じます。
12時45分、駐車場に帰還。ふぅ……1時間30分、中々忍耐力が必要な下山でした。あういう地味な道を楽しむ余裕はまだ私には無いですね。
駐車場はほぼ満車状態になっています。まぁ、いよいよ春本番という陽気ですしそりゃそうか。コロナが無かったら朝9時には満車になってそうです。
天城山は百名山にしては地味、とにかく地味な山です。標高も1405mと下から3番目ですし、筑波山・開門岳のような大展望もありません。
ですが、里山感のある明るい森はとても落ち着く雰囲気で、派手さは無いけれど普通に良い山でした。ただ、まぁ……百名山っぽさは無かったですね~。うん。
おわり