白山 平瀬道で日帰り 〈前編〉
みんなご存知北陸の名峰・白山。法事で富山滞在中にたまたま天気の良い日があったので日帰りで行ってみました。登山口は石川と岐阜にありますが、今回は富山に近い岐阜側の平瀬道から登ります。こっちのほうが人も少なそうですし。
歩行時間
大白川<-1時間45分ー>大倉山<ー1時間ー>室堂<ー45分ー>御前峰
午前3時に富山を出て白川郷経由で午前5時に大白川駐車場に到着しました。国道から30分ほど県道を走ったら登山道に着いたのでアクセスはかなり良好です。
天候は曇り。まぁ登っていくうちに晴れるでしょう。標高差が1500m以上あるので気合を入れます。
登り始めから急登と言うほどではない程度の坂をもりもり登っていきます。
代わり映えしない道を登る事1時間。標高1700mを超え、近くの山より高くなったため遠くの山嶺が見えてきました。
北アルプスと乗鞍岳です。朝日がいい具合に隠れて幻想的な雰囲気。
まだまだ登ります。だんだん木が少なくなってきたような気もする。
振り返ると大白川湖が見えます。改めて見ると特徴的な色ですね。少なくとも名前の通り白くはない。
尾根をある程度登りきったからか白山本体が見えるようになりました。う~ん、しかし遠い……な……。
大倉山付近は植生がやや薄い尾根道になっています。危険ではない。
6時45分に大倉山避難小屋に到着。好調に飛ばしてコースタイム6割で着きました。晴れていないのが幸いしています。
まだまだ歩けるので5分ほどの休憩で出発。気温が徐々に高くなってきたので息があがってきました。
ここまで来ると割と近くに大カンクラ雪渓が見えています。もう少しで室堂だと言い聞かせ足を早める。
途中に若干の痩せ尾根はあるものの危険箇所という程でもない感じ。
本当に黙々と登り、とうとう白山に連なる稜線と同じ目線まで登りました。
すると間もなく登山道は平らに。いつのまにか雲が眼下にあります。
ハイマツに埋もれる道を進んでいると室堂の赤い屋根が見えてきました。吹き抜ける風が心地よい!
8時前に白山室堂到着!いきなり人が多い。白山は石川側の別当出合がメインルートだからでしょう。
室堂は山小屋ではあるものの相当に大規模です。車道が通ってないのが信じられないくらいには大きい。
室堂から北西を見ると白山神社と御前峰が望めます。曇ってはいるものの視界は良好。
室堂から御前峰までの登山道は道幅も広く良く整備されています。サクサク登り、8時45分に白山最高峰の御前峰に登頂。いや……長かった。
山頂には思ったより人が少ないですね。室堂にいた人の大半は昨日のうちに登っていたらしい。
落ち着いて周囲を眺めると眼下に広がる景色が素晴らしい事が分かります。室堂方面は緑の多いなだらかな高原ですが、
大汝山方面を見ると火山っぽい豪快な風景です。
風景がここまで二面的にきっぱりと分かれる山はあんまり無いですねぇ。確かにこれは凄い。名山と言われるだけはあります。
東には他の山々が見えています。南東の方には御嶽山。
山頂はあまり広くなく岩だらけなので、眺望を撮影して休憩はせずさっさと下ります。室堂へすぐには戻らず、お花畑方面へ軽く寄り道をします。
北西にはずっと下界と日本海が見えています。本当に、眺望が良い山です。
つづく