転がる五円玉 ~旅と城と山~

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屋久島・宮之浦岳縦走のおまけ 屋久島をレンタカーで一周

屋久島登山のおまけ回。

屋久島空港16時35分発の飛行機で鹿児島に戻るので、8時間ほど暇があります。折角なのでレンタカーを借りて島を一周することにしました。

 

とは言っても・・・・・・既にメインの山登りは終えているので、普段のようにストイックに動き回ったりしません。宿の朝食を食べたり、近くの港でのんびりします。

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今回泊まったのは民宿愛舟。部屋に息子さんのトロフィーが飾ってあるような雰囲気の民宿でしたが、水回りは清潔でエアコンもきっちり効いていたので至極快適でした。
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それにしても素晴らしい晴れです。宮之浦から太鼓岩方面もキッチリ見えています。ちなみに、宮之浦岳は奥まった所にあるので麓からは視認できません。
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ヤマト運輸屋久島センターから山用品を発送します。山靴やストックはデカいし重いし汚いので、飛行機で持ち帰るのがつらいのです。そういう時は宅急便で送ってしまうのが便利だったりします。

 

さて、やることはやったので島一周開始!今回は反時計回りに進んで、屋久島空港ゴールの予定です。島は一周100km弱なので4時間もあれば余裕で回れるはず。

 

まず向かったのは島の最北端でもある一湊(いっそう)灯台。駐車場からは森の中の道を10分ほど歩いて着きました。
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灯台自体は普通です。昭和36年設置の比較的シンプルな形態。

 

この灯台の裏手にまだ道があるので進んでみると、崖際に出ました。
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うおおお・・・・・・道がスッパリ切り落ちています。眼下の岩礁に波が打ち付けており中々の迫力。
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灯台があるだけあって、ものすごく見晴らしが良いです。これはおすすめ。ただ、柵などは無いため、雨天時はおすすめしません。落ちたら多分死にます。
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こういうスポットがあるのは離島っぽいですねぇ。本州だと間違いなく閉鎖されている危険だけど美しいスポットでした。

 

続いてやってきたのは永田いなか浜。ウミガメの産卵地として有名です。
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タイミングが悪かったのでウミガメはいないのですが、白い砂浜と沖に見える口之永良部島がいい感じ。
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この、「砂浜と火山」というビジュアルがものすごく薩摩的です。西郷どんもこの風景を見ていたのでしょう。多分。

 

永田いなか浜のすぐ近くには永田集落があります。ここから先は集落の無い地帯なので、実質的に最後の集落ですね。
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町の真ん中を流れる川は澄んでおり、水量の豊富さが窺えます。
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この永田川の周囲には屋久島にしては珍しく田んぼが広がっています。

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とにかく背景の山が立派なので離島っぽくありません。むしろ本州の山奥のような雰囲気。

永田集落までは2車線の快適な道路でしたが、ここから先は西部林道になります。1.5車線でカーブも多いいかにも林道といった雰囲気。注意していきたい。

 

その西部林道の途中にあるのが、屋久島灯台です。
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先ほどの一湊灯台よりも重厚で立派な造りです。それもそのはず、本土~沖縄~台湾の航路を護るために、明治政府によって明治30年に建設された非常に歴史のある灯台なのです。

屋久島で最も口之永良部島と近い所なので煙吐いてる姿にも迫力があります。
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う~ん、おととい宮之浦岳から見えたときも雲がかかっていたのですが、どうやら雲では無く噴煙だったっぽい。煙を噴いてる島に住むのってどういう気分なんでしょうかねぇ。

この後は西部林道を淡々と進みます。が、途中で猿とエンカウントしました。
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多いwwww!数が多い!!

5匹くらいなら本州の山で見たことありますが、この数は・・・・・・初めてです。ちょっと困惑。
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しかも、こいつら全然どきません。しょうがないのでゆっくり前進すると、轢かれそうになる直前で避けていきました。

そのままクネクネ曲がる西部林道を30分ほど走ると、島の南側に出て元の2車線道路に戻りました。林道は確かに狭い上にカーブも多いですが、舗装済で待避所も豊富なので、注意すればそうそう事故らないと思います。

 

2車線に戻ってすぐの場所にあるのが大川の滝です。ちなみに大川と書いて「おおこ」と読みます。
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落差88mもある中々お目にかかれない規模の滝です。
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しかもすぐ近くまでいけるのですごい迫力です。近すぎると水しぶきをザバザバ浴びることになりますが、10月下旬だというのに暑いので気持ちいい!
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滝から15分くらいの所には中間ガジュマルがあります。
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木の真ん中を車道が通っていることで有名。仮面ライダーの聖地でもあるとかないとか。住宅街の中ですが、駐車場もあります。

 

5分ほど見学して出発。屋久島の南側は集落の近くまで山が迫っているため、とても島とは思えない、というか日本とも思えないような風景になっています。
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そろそろ飛行機の時間が近くなってきたので、最後は空港近くの田代海岸でのんびりします。

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外洋は荒れに荒れていますが、岩礁内はいたって静か。こういう所でのんびりできるのは島のいいところです。

 

田代海岸から15分ほど走って屋久島空港に到着。レンタカーは乗り捨て契約なので、そのままターミナルへ行きます。

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平屋でお土産やがあるいかにも離島の空港という感じ。飛び石連休の最終日なので人が多い。

チェックインになったので歩いて飛行機に向かいます。今回の機体は70人乗りのATR72-600。全体的にのんびりしているためか、写真を撮る人が多いですね。大きい空港だったら急かされているはず。
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振り返ると既に夕焼けになっています。見えている山はおそらく標高1235mの愛子岳ですね。
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飛行機は無事に飛び立って30分後に鹿児島に到着しました。

 

と、こんな感じで屋久島を一周しました。ん~~~まぁ、確かに海は綺麗で猿も見れて良かったには良かったのですが、やはり屋久島は山と森があまりにも素晴らしすぎて淡々と一周しただけになりましたね。

屋久島には千尋の滝や海中海岸のようなスポットは他にもあったのですが、時間が無かったのでスルー。屋久島の森は本当に魅力的なので、おそらくもう一度来ます。が、島を一周するかというとそれはどうかな……?

 

おわり