転がる五円玉 ~旅と城と山~

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スーパーカブ110で行く 6月の北海道一周ツーリング その2 羽幌ー稚内ー利尻島

6月17日 羽幌~稚内~利尻(鴛泊) 走行距離:140㎞

 

9時間睡眠して起床。さて今日の天気は?

おおっ、晴れ。素晴らしい。

7時くらいに朝食を食べます。

めっちゃ美味い。特に焼鮭がやたらジューシーで美味しいのは流石北海道です。

今日は130㎞先の稚内まで走り、14時30分発のフェリーで利尻山に登ります。休憩含めて5時間もあれば余裕で行ける距離感。

 

朝8時に宿を出発。

羽幌を出て淡々をオロロンルートを北上します。緩やかなアップダウンが続く非常に走りやすい道です。

個人的にはこのルートは自動車も含めると7度目ですが、毎回すがすがしい気持ちで走れています。日本でも有数の快走路と言って間違いない。

 

沿道から畑が消え、牧場が多くなってくる頃合いに天塩に到着。ところが、雲行きがどうにも怪しい。これは雨具の出番か……?と思ったのですが、あの雲が一向に陸に来ない。というか、陸に来ると消えてる?

どうやら濃い海霧になっており海の上と海から50mくらいだけを覆っているようです。

天塩川河口大橋の手前から眺めると、海に面した橋の向こうに濃い霧があるのがよくわかります。

ここまでのオロロンルートは日本海から500mほどの所を走っているので概ね晴れていましたが、天塩から先は海に接近するのでご覧の有様です。

さっきまでの晴れはどこへ……。有名な風力発電所群も足元しか見えん。

このまま北上しようかと思ったのですが、あまりにもつまらない。なので、内陸に行って色々寄り道してみようと思います。

まず訪れたのは幌別展望台。ビジターセンター併設の展望台ですが、無料で登れます。

5階建てビルくらいの高さがあるので結構怖いのですが、展望は抜群の一言。

広大なサロベツ原野が広がる日本離れした光景。普段は水平線が見えるのですが、今日は猛烈な海霧が横一線に広がってますね。

その霧の向こうには薄っすらと利尻山が見えます。

やっぱり良い山だなぁ・・・( ^ω^)明日の天気もたぶん、晴れ。

これはもう明日は山に登るしかない!急遽ですが利尻山登山決定です。

 

展望台を降りて次の観光地へ。この辺りは何もないように見えて観光地がポツポツと点在しており、ツーリングすると結構楽しいエリアなのです。

15分ほどでトナカイ観光牧場に到着。日本では珍しいトナカイを見れる所です。



なんか人影が少ないなぁ?でも6月の平日だしそれはそうか……と思って入口に行くと

臨 時 休 館



オーマイガッ!コロナ許すまじ。

仕方が無いので周辺の道路を適当に北上します。天気が良いのが幸いだぜ……。

当然ながら牛もいます。周辺の看板によると、町が管理している大規模草地とのこと。

それにしてもいい天気だ。ここ辺を走るときはだいたい海沿いですが、内陸も素晴らしいんですねぇ。サロベツリフレッシュロード、おすすめです。

草地の道をズンドコ進んでいると展望台があったので寄り道してみます。

おっ、中々良い景色。利尻山が真正面に見えており美しいですね。海霧もちょっと薄くなっている気がする。

しかし、展望台を出てから海沿いに向うとご覧の通り。こういう曇天の中を原付で走っていると、もやもやした不安感に襲われるので曇りは嫌いです。

折角なので近くにある抜海駅に寄ってみました。南稚内の一つ南の駅で、日本最北の木造駅舎として一部で有名です。

外側から見ると普通の家っぽいですが、ホーム側から見ると実に渋い。

濃い海霧と誰もいないホームから漂う最果て感。

本当は列車で来るべきなのですが、中々都合がつかないのが残念。

 

抜海駅を出て15分も走ると、稚内市街地に入ります。市内で昼食でも食べようとしましたが、時間がないので先にフェリーターミナルに行きます。

原付積み込みの受付をしたら20分ほど余ったのでターミナルで昼食。カツラーメンなる謎の食べ物ですが、意外と美味い。

時間になったので原付を積み込んで船内へ。車両積み込みすると徒歩勢よりも先に船内行けるので優越感があって良い。船内は登山者っぽい人が多かったです。

出航後も濃い海霧の中をひた走ります。景色は無いので昼寝タイム。

1時間40分後、利尻島に到着しました。車両甲板にある原付ですが、倒れないようにロープでガッチリ固定されます。運賃は車より安いのに手間は多くてなんだか申し訳ない。

利尻の鴛泊港です。実は3年連続3回目の上陸なので特に新鮮みはない。

今日は港近くのうみねこゲストハウスに泊まります。1泊3800円とリーズナブルで助かる。こういう離島は宿の値段が高くなりがちなのでね。

部屋からは利尻山が見えるはずですが、まぁご覧の通りです。北の果てにしては生暖かい海霧が全てを覆ってます。

ところが、「宿の方に霧やばいっすね~」みたいに話しかけたら島の北の方は晴れてるとのこと。マジで??まぁ原付もあるしちょっと行ってみるか……。

 

マジだった。ド快晴なんですが……。

どうやら、北海道と利尻山の間だけに海霧が溜まっていたようです。

利尻空港付近の道でしばし写真撮影。

大変素晴らしい。テンション上がったので別の利尻山がよく見えるスポットにも行ってみます。

 

向かったのは鴛泊港から原付で10分ほどの所にある姫沼園地

ここからは姫沼に姿を映す利尻山が望めます。

非常に美しい。深緑の木々もとにかく見事で、北欧のような上品な景色になっています。

大変満足しました。そろそろ宿に戻って明日の利尻山登山の準備でもします。

 

夕方18時半ころ、海霧が多少引いて宿からも利尻山が見えてきました。

これはこれで幻想的で良い。やっぱり利尻はいい所です。

夕飯と明日の行動食の買い出しのためにセイコーマートへ。

おにぎりでも買おうと思ったのですが、なんと全て売り切れ!パン類は残っていたので、明日の登山は菓子パンで食いつなぐことになってしまいました。こういうのは離島の辛いところですね……。

 

宿に戻って夕食を食べていると他の宿泊客が来ましたが、特に話すことも無く食べ終わって部屋に戻っていきました。なんだか全てが静かな夜です。でもこれはこれで一人旅らしくていい。

 

明朝は4時起床。天気予報は晴れ。期待十分。ワクワクして眠れんかと思ったのですが、意外と疲れていたのかすぐに眠りました。

 

つづく