ザンビア旅行 その27・終 ~リビングストン発・ヨハネスブルク・ドバイ経由東京行き~
朝7時に起床。例によって10時間くらい寝ました。
いよいよ旅行最終日。本日の予定は13時30分にリビングストン空港を出る飛行機に乗るだけ。宿の人には10時30分くらいにチェックアウトして空港まで送ってもらうように連絡してあります。
そういう訳で出発まで2時間くらい暇です。どこか行こうかな?いやいや、ここは大人しく近場を散歩しましょう。私レベルの旅行上級者になると、「旅行最終日だ!」とテンションを高くして遠出した挙句飛行機に遅れるような愚かなマネはしません。
と、思いきや実態はそうではなく、ただ単にめちゃくちゃ疲れているのです。予定をパンパンにして観光しまくった事に加えて、連日の酷暑がボディーブローのように効いています。
意外かもしれませんが、自分たちで運転するレンタカー旅行はめちゃくちゃ楽なのです。レンタカーは観光地まで車で行ける上に、車内は広々として冷房も効いて快適。一方、通常のバックパッカー的な旅行では酷暑の中歩いたり、地元民との交渉がちょくちょくあるため、体力をかなり消耗します。……消耗しました。
そういう訳で微妙に重たい体を動かして最後の観光をします。
まず向かったのはリビングストン駅。おそらくアフリカの中央部へ潜るならここから出る列車に乗る事になるのでしょう。
駅構内は実に普通な感じ。誰も使っていないせいか綺麗です。
ただ、いつぞやのリューデリッツ駅とは違い、夜行列車が首都ルサカまで出ているようです。値段も座席から寝台まで区切られてて意外としっかりしていますね。
ホームはこんな感じ。特に興味深いものはない。
駅を離れて次に向かうのは市内中心部にあるマーケット。要するに土産物市場です。
しかし、土産物屋ばっかりな割には観光客が全然いない。謎です。
この市場は長さ100mほどの距離に店が連なっているので結構な店数です。ところが、売っている物も値段も五十歩百歩。15分くらいかけて一通り回ったのですが、ほとんど誤差レベルでしか差が無いのは驚きました。ゲームだったら手抜きを疑われるレベルですよ。
しょうがないので冷たいコーラを売っているというだけで店を選んで、謎の木彫りを1000円ほどで購入。(ちなみに2020年現在にこの木彫りを探したのですが行方不明になりました。地味に悲しい😭)
市場では日陰で地元民が謎のボードゲームに熱中していました。
チェス?ではない。オセロ?でもない……。これはマジで謎です。誰か知ってたら情報求む。
そうこうしているうちに時刻は午前10時になりました。宿に戻って、荷物と一緒に宿主が手配したタクシー(10ドル)で空港に行きます。
意外と綺麗なリビングストン空港には10時5分の着きました。うーん、近すぎワロタ。たった5分の移動に10ドルも払ったのか……。まぁ荷物が大きいし妥当だと思おう。
妙に水色なチェックインカウンターでチェックイン。どうやら南アフリカ航空、ケニヤ航空、ブリティッシュエアウェイズなどが就航しているようです。
実にあっさりと11時にはチェックイン完了。制限エリアにもそこらの地方空港くらいには売店などもあったので適当に軽食を摂ります。無料wifiも飛んでるので暇はせず。
定刻通りの13時には搭乗開始。田舎にありがちなタラップでの搭乗です。
本日の機体はB737。実はこの2019年にはB737が立て続けに墜落して騒動になっていました。が、今回はB737でも違う機種なので大丈夫でしょう。
しかし、それはそうと設備は中々貧弱な気がします。なんだが椅子は軋むし、テーブルがガタガタなんですが大丈夫なのでしょうか?
定刻で離陸。……したのですが、離陸直後から過去最高レベルに揺れ始めました。
うおおおおお。いやもう揺れによって地面が近づくのが分かるくらいには揺れる。これは結構怖いぞ。
そんな揺れの撮った上の写真には砂煙のようなものが映っています。そのせいで揺れたのかもしれない。
ある程度上昇してからもグワングワンと揺れるのですが、興味深いものが視界に入りました。
大河と水煙。おおー、あれこそヴィクトリア滝ですね。
こうしてみると平らな大地に峡谷がギザギザに刻まれている様子がよく分かります。滝が無くてもこのギザギザだけで観光地になりそう。
ちなみに地質的な事は以下のブログに詳しいです。
要するにまず初めに玄武岩が冷やされて東西の筋が何本もできる。そして、周囲の隆起によってここへ流れるようになったザンベジ川が筋を侵食して滝ができた、という訳ですね。この侵食は現在も進んでいます。初日に見たデビル・カタフラクトはまさに侵食の最前線だったりします。
さて、離陸から30分後ようやく機体が安定し始めました。ふぅ。
実はリビングストン→ヨハネスブルグ行きは国際線ながら1時間45分しかないのです。それでも軽い機内食が配られ始めました。流石は天下のブリティッシュエアウェイズ。しょぼい国際線でも手を抜かないのは流石ですね!
……??なんかチーズが溶けて固まってますが。
試しに一口。
うお……まっず〜〜い!!これはまずい!パッサパサのパンにゲロ味のチーズが挟まった奇跡的な不味さです。人の食べ物なのかこれ。そういえば、イギリスの航空会社に乗っている事をすっかり忘れていました……。
機内食は配られてからわずか10分ほどで回収されて着陸態勢に。
定刻15時15分にヨハネスブルグ空港に到着。まずは入国審査を通過してターンテーブルへ。
TOSHIBA!?死んだはずでは……。
ここでドバイ行きのエミレーツ航空に乗り換えます。
流石はアフリカで最も利用客が多い空港。設備は整っており活気もあります。
ヨハネスブルグといえば世界屈指の危険都市ですが、空港内は全くの無問題。爆弾テロとかが多い土地の空港は怖いですが、強盗や殺人などの軽犯罪(テロと比較して)が多い土地の空港はセーフティが保たれている印象です。
18時50分発EK764便のチェックインは既に始まっているのでさっさと制限エリアに入ります。
チェックイン後、なんなく出国を完了。人生2回目の南アフリカは僅か2時間の滞在でした。
空港内のベンチから空港を眺めてアフリカも長かったなぁ、としばし黄昏る。
・・・・・・なんだか天気がおかしいような。
と思ったら搭乗時刻になって猛烈な勢いの雨が降ってきました。ホゲー!!
しかし離陸時刻になると雨は止んで無事に出発しました。割とビビった……。
さらば南アフリカ、いやアフリカの大地。次来るのはいつになるかな……。
18時50分発なので、離陸してしばらくするとさっそく機内食が出てきました。
うおっ、美味い!これだよこれ。やや淡白な味ですが、日本人的には逆にGOOD。
今回のヨハネスブルグ→ドバイは総2回建のA380-800です。機体がデカいせいか全くと言っていいほど揺れない。これは驚きです。ここまで違うとは。
8時間の飛行機ののちに朝5時のドバイ到着。
南アフリカ時刻午前3時なのが結構辛いですなぁ。ねむねむ。
3時間30分の乗り継ぎで羽田行きEK312便に乗ります。
9時間の飛行で機内食は2回。いずれも旨し。
定刻の22時45分に東京・羽田空港に到着。さらっと書いていますが、リビングストンを出てから27時間が経過しています。ま~そこそこには疲れましたね。
出発した時は空っ風と青空が広がっていた東京の空も、3月下旬となり桜が咲き始めていました。こういう季節の移り変わりの時期ってなんか感傷的になります。次にこういう旅行に行けるのはいつになるのか……。
まぁ気にしても仕方がありません。生きていれば必ずチャンスはあります。いつか、必ず……。
おわり
今回の一連の旅行の初めの回↓
harimayatokubei.hatenablog.com
アフリカはしたの回からスタート↓