コングラードーブハラ その3 爆走タクシー編
コングラードという街に無事に到着し、ウズベキスタンの地を踏みしめた我々はさらに東のブハラへ向かわなくてはならなかった。
コングラードの第一印象は何も無い。なにも無さ過ぎる。ということです。
一刻も早くこんな街から脱出するために我々は真っ先に鉄道のチケット売場まで行きます。
ブハラ!ブハラ!と連呼するもどうやらブハラまで行く列車は無い模様。なので、一番ブハラに近いナヴォイという駅まで行くことにしました。
しかし、出発時刻をよく見ると次の日の午後4時ということが判明。
嘘だろ・・・?と思って時刻表を見ても本当に明日の午後4時まで便がない・・・。
こんな何も無い街で一日以上過ごすのはしんどすぎる。との判断を下し、私達はタクシーでのブハラ行きを決定しました。
ちなみに鉄道では一人あたり90000スムでタクシーはブハラまで一人あたり300000スム(一台あたり600000スム)です。鉄道のおよそ三倍ですが、せいぜい1500円くらいしか変わりません。
コングラートを出るとさっそく牛の群れと遭遇。道がガッタガタでブレまくりですが勘弁。
郊外に出ると地平線も見えそうな道になります。思ったよりも整備されていて、時速100km/hで爆走します。
ちなみに乗った車はなんとシボレーです。何故かウズベキスタンではシボレーが多かったですね。
ガソリンスタンドで給油をします。スタンド内は危険なため、運転手以外は立ち入りできませんでした(乗ってるのも駄目)。
カメラを持っていたので謎のおっさん集団の写真を撮ることに。
給油した車はひたすら東に走り続けます。
4時間後くらいにはすっかり陽も沈みました。外の気温はおそらく10度以下なので、上着がないと辛いですね。
この時点で相当に疲れ果てていましたが、まだまだこれから。
夜になってからガタガタ道を進んでおり、北極星の位置から推測する限り西に進んでいたこともあったりと結構不安にかられましたが、全体としてはそこそこの速さで東に進みます。2人しか乗っていなかったとはいえ、砂漠のど真ん中を飛ばしまくる車内でジッと耐えるのはかなり堪えます。
満天の星空を眺めながら走り続け、Fateをやりつつ、寝たりしながら耐えに耐え、なんと午前3時にブハラに到着しました。
ここで運転手氏から、「宿は一泊分の料金を取られるが、ブハラにいる俺の親戚の家なら2000スム(140円)で泊まれるぞ」との取引をもちかけられます。迷いましたが、宿の交渉などを考えるとめんどくさすぎるので親戚の家?で一泊することに。
滞在登録の心配などありましたが、安さに釣られて連れて行かれたのは郊外にある一軒屋でした。写真を撮り忘れたので言葉で伝えるしかないですが、宿ではなく、完全なただの一軒屋です。
中学生くらいの男の子と同じ部屋で一泊しました。防犯なんてものは当然考えません。
部屋を暗くした瞬間にすぐ眠りに落ちたことはよく覚えています。
翌朝8時に運転手が起こしにきました。
「ラビハウズ(ブハラの中心)あたりの宿に連れてってくれ・・・」と伝え、追加料金もなしに素直に車を出してくれました。
ところが着いたのは謎のモスク!
「ここは偉い聖人の廟で~」とか説明していますが、そんなことはどうでもいい!!!早く宿へ連れてけ!!とやんわり怒ったため、この後はどこにも寄らずに行ってくれました。
着いた宿はBooking.comで予約してあったのですぐにチェックインできました。
Ambar Mekhtar Caravan Saray Hotel Bukhara -ブハラ-【 2016年の口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー
アクタウを出てからおよそ40時間・・・ついに、ついに私達はブハラまで着きました。目的地の分からない列車や本当にブハラに向かっているのか分からないタクシーなど精神的に疲労する要素が満載だったので、移動としては過去最高に辛かったです。
朝9時過ぎでしたが、観光は後回しにしてホテルで寝ました・・・。
つづく