サマルカンド観光④ ウルグベク天文台とイシュラトハナ 3/10
シャーヒズィンダ霊廟群はアフラシャブの丘(旧サマルカンド)の南麓にあります。次に行くウルグベク天文台は丘の北側にあるのでバスで行きました。ウルグベク、といえば地元の人に通じました。
バスに5分ほど乗ってタシケント行きのバスが発着する場所に着きました。そこから5分ほど歩いて到着したのがこちら。
見晴らしの良い台地(チュパン・アタ)に円筒形の謎の建物があります。15000スム払って公園の中に入ります。
さっそく建物の中を覗いてみると・・・
おぉー!なんだこれすげー!!
思ったよりも深くて長いスロープが設置されていました。少なくとも見た感じはかなり大きくて、正確な弧になっているように感じます。
ただ、流石にこの遺構だけでは意味不明なので天文台に関する展示館が敷設されています。
で、これがウルグベク天文台の復元図ですね。
さっき見た円弧の遺構はもっと上まで伸びていて、巨大な六分義として機能していたようです。
ここで、ウルグベクは天体観測を実施し、中世では最高精度の星図を作ったそうです。また、一年の時間も測定し、結果は現代の観測結果と比較して一分程度の誤差しかなかったとか。思ったよりも凄まじい業績ですね。正直言って、遊牧民は戦闘に強いだけ、というイメージでしたがウルグベクのような科学技術に精通した人もいたんですねぇ。
ちなみに、ウルグベク死後に保守派のイスラム学者によって破壊されてしまったようなです・・・。
天文台から一旦はレギスタン広場方面に戻ります。
←いくら味の謎のお菓子
基本的にアフラシャブの丘に沿って歩きますが、丘の斜面に登れそうな道があります。
時間もまだまだあるし、なんか大丈夫そうな雰囲気なので登ってみました。
・・・かなり急でした。スニーカーでもズルズル滑るし、崖も結構高かったので割と怖いです。
丘の上はなんと墓場になっていました。
どうやらシャーヒズィンダ霊廟の付近から大規模な墓場となっているようです。ちなみに、このあたりはユダヤ教の墓がほとんどです。
丘をまっすぐに歩いていくと、見えるのがこのハズラディヒルズモスクです。
19世紀の建築なので今日行った建築のなかでは最も新しいです。ちなみに大昔はゾロアスター教の神殿があったらしい。6000スム払って中に入ります。
木柱を使ったテラスが特徴的ですね。
ここからの景色は結構良くてビビハニムモスクを一望できます。
ここから改めて見るとビビハニムモスクの大きさが良く分かりますねー。また、モスクの他に大きい建物が一切ありません。びっくりです。
本日最後に行くのはイシュラトハナ廟です。モスク前でタクシーを拾って20000スムで行きました。マイナーな遺跡ですが「イシュラトハナ!」と言えば大体通じます。
もはやただの廃墟なので料金は無料です。
廃墟感はサマルカンド随一ですね!!!廃墟オタクとしては鼻息が荒くなります。
中に入ると盛んに修復中でした。
いや~~~~直さないで欲しいですねぇ・・・。ただ、これはこれで趣があって良いです。
ちなみに一部は完全に修復されています。けど考証とかされてるのかな??
イシュラトハナは無料だし、旧市街からあまり離れていないのでおすすめの場所です。是非とも行ってみて下さい!
この時点で5時近くなったので宿に戻ります。
宿の近くに教会がありましたが5時で閉まっていました。残念!
今日はサマルカンドの主要な観光地を全て回れました。朝から晩まで歩き周ったので疲れました~。
もうちょいゆっくり周りたかったですが、正直言って街並はブハラの方が良かったと思います。サマルカンドは主要な観光地の周辺があまりにも綺麗に整備されすぎていて、遺跡が街並から浮いている印象を受けました。その点ブハラは全体的に砂っぽくて砂漠の街という印象が強く残りましたね。
明日はサマルカンドを出て一気にカザフスタンのシムケントまで行きます!久々の長距離移動日ですね。気合入れていきます!
harimayatokubei.hatenablog.com
つづく