5月下旬の磐梯山 八方台登山口からピストン
春だ!雪解けだ!!登山だ!!!と意気込んでいた2020年5月。コロナ禍であらゆる登山口が閉鎖され「むりぽよ〜」などと言いながら家でゴロゴロする日々を送っていた中で、「磐梯山が開いているらしい」という情報をキャッチ。
調べてみると「開いている」というより閉鎖していないだけっぽいが、雪も完全に解けて余裕で登れるらしい。週末の天気を調べると……快晴。
時は2020年5月31日。かくして今年の登山始めは磐梯山となったのでした。
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朝4時にはつくばを出発して、5時30分に阿武隈高原SAに到着。流石に休日とはいえ早朝なので人は少ないし店は閉まっています。いや、もしかしてコロナのせいで人が少ないのかな?
6時すぎに猪苗代磐梯高原ICを降ります。
ここで北を眺めると………
田んぼにその姿を映した磐梯山がババーンと見えます。素晴らしい快晴!そして素晴らしい光景!!文句ありません!来て良かった〜!
磐梯山の西を通る磐梯山ゴールドラインをくねくねと登って八方台登山口には7時30分到着。
おおっ!?満車だと?
このコロナ禍にあってまさかの満車です。これはびっくり。まぁ1人で車で来て1人で登れば密じゃないので全然大丈夫だと思うのですがね、個人的には。
際どい隙間にねじ込んでなんとか駐車場しました。ちなみに八方台登山口から300mくらいの所にも50台は停められる駐車場があるので万が一満車でもそこに行けばOK。
それにしても新緑が美しいですねぇ。青空に映えて眩しいほどです。
トイレを済ませて7時40分に出発。頂上までは130分の予定です。
はじめは車も通れそうな幅の広い道。サクサク登って7時50分に中の湯温泉跡に到着です。
名前の通り昔は温泉宿があったのですが、現在では完全に廃屋と化しています。ただ、現在でも地面の水たまりからポコポコとガスが湧いていたり、火山ガス臭かったりとなんだか怪しい雰囲気の場所です。
温泉跡からは普通の登山道となります。
そこそこの坂を登って8時30分に弘法清水小屋に到着。
頂上まではもう少しです。小屋の名前にもなっている湧き水で一服。
小屋の前は広場となっており、展望も開ます。西を向くと雪を抱く飯豊山、
南を向くと桧原湖と吾妻山が望めます。遠くには大朝日岳も見えますね。
結構な景色ですが、休憩はそこそこにして頂上に向かいます。
小屋から登るとわりかし急登になります。一見危なそうな箇所もありますが、ロープがしっかりと張られているので問題ありません。
周囲の木々も小さくなり標高が上がってきたことを実感します。
そして遂に……
午前9時ちょうど、磐梯山登頂!
1時間20分で登り切れました。コースタイム6割くらいです。
この山はやっぱり眺望が良い!
南には猪苗代湖を一望できます。
西を見ると田んぼに水を張った会津盆地が、
北には桧原湖と飯豊山(左)、そして大朝日山(右)が、
西には荒々しい火口と吾妻山が望めます。
いいですねぇ〜360度遮るもののない大展望。これぞ名山というものです。
ちなみに下の方を見ると、森に囲まれた八方台駐車場が小さく見えます。
自分の車も見えるかな〜と思いきや角度の関係で見えず。
完璧な快晴の下で景色を眺めながら30分ほどダラダラします。独立峰であるためか、風はちょっと強め。それに虫もちょくちょくいます。まぁそれでも大展望の景色と、雲一つない青空があればあまり気になりません。
9時30分頃に下山開始。
弘法小屋のあたりで花畑ルートという脇道を歩いたのですが、流石に5月なので花はあまり咲いていませんでした。
登りの人と適度にスライドしつつ下ります。
途中にある小さな小川にはおたまじゃくしがいました。春だなぁ。
登山口手前まで来ると広葉樹林となります。
新緑が太陽に照らされていい感じ。磐梯山の森の美しさは絶品です。
ちんたら下って11時に八方台登山口に帰還。登りの人が多かったので、下りの方が時間かかってしまいました。
駐車場は相変わらず満車です。本気のシーズン中になったらどれほど混むのか……想像もしたくないですねぇ。
<まとめ>
磐梯山は東京から片道3時間程度で登山口に着けるアクセスの良さや山頂からの大展望、そして森林の素晴らしさはいずれも第一級です。それに登山道は短いながらも、そこそこの急登やお花畑、山小屋なんかもありバリエーションに富んでいます。初心者には全力でおすすめしたい山。会津観光とセットでもいいかもしれませんね。
と、いう訳で次は温泉に行きます。折角なので東山温泉へ。
コロナ禍で誰もいない……日帰り温泉もやっていない……と思ったら1軒だけやっていたので入浴。ありがてぇ。
温泉を出てもまだまだ午後1時。軽く会津観光をしました。
行ったのは近藤勇の墓と、
会津若松城。実は中1の時にも来ているので実に13年ぶりです。
シンプルな外観の天守。実は東北では最大級の大きさだったり。磐梯山から見ても感じましたが、会津盆地は豊富な雪解け水に支えられた実に肥沃そうな土地なので、このような大きい城郭があるのでしょう。
天守の他には多聞櫓も復元されています。
この他にも門や櫓を復元して欲しいのですが、会津若松市の財政的には厳しいのでしょう。
15時には会津若松を出て18時につくば帰還。久々に実に有意義な1日でした。
おわり