2019年2月イスタンブール旅行記:ガラタ塔とその周辺・ジェノバ人住居
イスタンブールに到着
モスクワから飛ぶ事3時間後、曇天のイスタンブールに着きました。2月末のこの時期は曇りが多いようです。
到着したアタチュルク国際空港はもうすぐ廃港になります。この記事を書いている今頃は新空港に移動したのではないでしょうか?
アタチュルク国際空港には地下鉄が乗り入れています。ここで市内の交通機関で使える「イスタンブール版スイカ」であるイスタンブールカードを入手しました。
今回の宿やアヤソフィアがある旧市街に地下鉄は乗り入れていないため、地下鉄とトラムを乗り継ぎます。夜7時なので車内はほぼ満員!大荷物で乗っているのが申し訳ない・・・。
8時くらいに宿に到着。夕食がてらアヤソフィアに行ってみます。なんだかドキドキしてきたぞ・・・。
アヤソフィアは思ったよりも奥まったところにありました。世界史資料集で見たまんまです!!すごいすごい!
でも、中に入れる訳じゃないし寒すぎる(気温3℃)ので早々に宿に戻ります。2月のイスタンブールは寒いぜ・・・。
~~~~~翌朝~~~~~
2019年2月26日
見事な快晴!!
初めての街に来た時は高い所から眺めるのがセオリーなので、まずはガラタ塔へ行きます。
宿から5分ほどにトルコ国鉄シルケジ駅があります。オリエント急行の終着点でもある歴史ある駅ですが、発着する列車が減少したせいで活気がありません。
トラムA1線を使ってガラタ塔がある金角湾の向こう側へ行きます。たったの2駅ですがトラムは一回2.3リラ(≒45円)なので乗っちゃいます
イスタンブールのトラムは改札もあってかなり立派です。
5分ほどで対岸のカラキョイ地区に着きました。ガラタ塔がある丘の上へは地下を通るケーブルカーで行きます。
このケーブルカーは世界で2番目に古く、また世界で一番短い地下鉄でもあります。ただ、見た目は完全にケーブルカーで一般的な鉄道とはちょっと違いますねwww
丘の上の駅からガラタ塔へ下ります。途中でネコと遭遇。今後、一日に10回は野良猫と遭遇することになるとは、この時は全く思ってなかったのである。
ガラタ塔
雑然とした路地を抜けたらガラタ塔に着きました。中世の塔らしく太く低いですね。
35リラを払って中に入ります。階段ではなくエレベーターで上まで行く事が可能です。上にはカフェなどがありますが(高そうなので)スルーして直接テラスに行きます。
いや〜良い眺め!!アヤソフィアやブルーモスクといった旧市街の大規模なモスクの他にアジア側も良く見えます。イスタンブールが海と密接に関わっている事がよく分かります。
海が近いせいでカモメも多いです。手すりにもいましたが、相当近寄っても逃げませんでした。人に慣れていますね。
下を見るとガラタ塔に連結していた防壁の跡地が見えます。観光地でもなんでもないですが後で行ってみます。
行きはエレベーターでしたが帰りは階段で下ります。中世らしい狭くて暗い螺旋階段がいい味をしています。
ガラタ塔は観光名所ですが所詮は塔なので特に見るものもなく外に出ました。
さて、さっき見えた城壁の跡は塔から南西方向にありましたのでそっちに向かいます。急坂を下る事3分ほど、蛍光灯の商店街辺りの空き地から見えました。
街並みと半ば同化していますが、古めかしい塔が確かに残っています。専門家ではないので判断しかねますが、おそらく東ローマ期の城壁です。1000年級の遺跡なのに案内板もないとは!まぁただの城壁だししょうがないか……。
ジェノバ人のアパート
空き地には空家があったりして雰囲気が良くないのですぐに立ち去ります。
路地を下っているとやけに古そうな建物を見つけました。
脇にある案内板によると1312年にジェノバ人が建てたアパートのようです。築700年!!
近くの同じようなジェノバ人アパートにLED屋が入居していました。築700年の建物で営業しているとは……。
元教会のアラブモスク
このアパートからは教会のような塔が見えたので行ってみます。
「アラブモスク」という名前なのですが、どうやら元教会です。知っての通りイスタンブールはキリスト教の街からイスラム教の街に変わった歴史があるので、こういう元教会系モスクは結構多いらしい。
この辺りには出窓がついた木造の建物も点在しています。これは伝統的なイスラム建築で、この地区は近代以降は開発から取り残されてきた事が分かります。
坂を下りきって港まで来ました。
さて、ガラタ塔から街を一望したので次はイスタンブールのハイライトであるアヤソフィアに行きます。ガラタ塔と違って大勢の観光客がいるでしょう。スリに注意せねば!
この記事で訪れた場所
つづく
harimayatokubei.hatenablog.com
※今回から行った場所の地図をGoogleMapのリンクを貼り付けてみました。