転がる五円玉 ~旅と城と山~

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8/13  北朝鮮観光二日目 ~将泉共同農場・金日成生家・地下鉄・犬肉料理~ 北朝鮮の民家訪問!

昼食後は平壌市の東にある将泉共同農場へ向かう。

 

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↑道中に見える大同江ビールの製造工場

 

①将泉野菜専門共同農場

参考↓

金正恩氏、現地指導した共同農場を賞賛 「都市を彷彿させるハイカラな農場都市だ」 | DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)

 

「折角だし共和国(北朝鮮)の農家も見たい」とガイドに言ったところ、なんと農場に行くことになった。

 『北朝鮮の農村地帯は貧しい』と日本では聞くが実際はどうなんだろうか?

 

観光客はめったに来ないという道を通って農場に着くとはじめに説明を受けた。

・この農場は模範的な農場として建設された。

穀物は栽培しておらず、野菜専門となっている。

金正恩元帥の指導によって建設された。

つまりはモデルハウスならぬモデルヴィレッジとして存在しているらしい。

とはいえ実際に住民も住んでおり、野菜も育てられている。

おそらく普通の農村よりはレベルの高い生活をしているだろうが、北朝鮮の庶民の生活を知るには格好の機会だ。

 

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↑人民広場

社会主義特有の広場もちゃんと存在する。

 

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↑立ち並ぶ家とアパート。シムシティ感がすごい

 

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↑野菜農場らしく庭にもネギがところ狭しと植わっている。

どんな隙間にも作物を植えるのは北朝鮮特有の光景

 

一般家庭にもお邪魔させてもらった。

「観光客向けでしょう??」と邪推したくなるが、家に入ったら住民のオッサンがパンツ一丁で横たわっており、かなり安心した。

間取りは2LDKと4人家族にしては少し手狭かもしれないが暮らしぶりは中々良さそう。

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↑子供部屋

 

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↑リビングの家具。全て国家支給である。ちなみに流れているのは抗日映画

 

その他はキムチの漬け所や倉庫などもあった。

 

家を出て村を散歩する。

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↑診療所

 

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↑床屋

 

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↑農業学校

 

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↑農業研究所(?)にあるパソコン

 

そのほか幼稚園・小学校・中学校・公園・プールが存在する。

研究所は普通の村にないとは思うが、生活が村で完結できるようになっていることが分かる。

 

野菜温室を見学

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↑温室の入口

日本のビニールハウスとはかなり違う・・・というかコンクリート製である。

 

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↑温室内部。当然暑い!

 中ではスイカやイチゴを栽培していた。1つの温室で複数の品目を栽培している点は興味深い。

 なお、社会主義の集団農業について「サボっても取り分は変わらないからサボれる」という説明がされることが多いが、北朝鮮では圃田担当責任制が導入されてから状況が変わりつつある。

圃田担当責任制とは・・・田畑や温室内で世帯ごとに場所を区切り、世帯ごとの頑張りに応じて取り分を決定する制度。なお、余った作物は売っても良い。

 思ったよりも柔軟な運用をしていると感じた。北朝鮮農業の未来は少しずつ明るくなっていくかもしれない。

 

 

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↑露天畑の向こうに見えるアンテナ。撮ってよかったのだろうか?

 

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↑少なくとも平壌市内は舗装もしっかりしており快適

 

②万景台公園 金日成生家

北朝鮮観光の定番中の定番

金日成主席の生家に向かう。

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↑周囲は完璧に管理された公園

 

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金日成生家。当時のままらしい。

一家は墓守として数世代前に移り住んできたようだ。

何の変哲も無い家だからこそ、金日成が身一つで上り詰めたことが良く分かる。

 

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↑内部に展示されている生活用具

 

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↑ひん曲がった壺

 主席の祖母が市場でこの壺を安かったので購入したら、周囲の人に馬鹿にされたが、祖母は「曲がっていてもキムチを漬けるのには支障は無い」と言って周囲を無視したといういわくつきの壺。

 

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↑当時の井戸も残っている(写りこんでいるのは日本人w)

 

30分ほどで見学は終了。我々の直後に来た中国人が騒ぎまくっているのを朝鮮人ガイドがしかめっ面で眺めているのを見て、北朝鮮の人民が生家をまさに聖地として扱っているのが良く分かった。

 

③地下鉄(栄光~凱旋)

 従来の観光では栄光駅~復興駅しか乗れなかったが、最近ではそれ以外にもいけるようになったので今回は栄光駅~凱旋駅の乗車となった。

 ちなみに駅名が地名ではないのは駅の場所を分かりにくくするためらしい。

 

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↑栄光駅の入口

 

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↑改札

 

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↑長すぎるエスカレーター。深さ100mだとか。なお階段は無い

 

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↑駅構内。明るくて壮麗な雰囲気だが日本の地下鉄よりも小さい

 

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↑D型車輌。50年前の車両らしくレトロな雰囲気が漂ってる

 

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↑D型の車内。意外と明るい。ちなみに午後5時のラッシュアワー

 

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↑新型の100型。今年から運用に入っている

 

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↑内部も新型っぽい。モニターがあるのは驚き

 

時間の関係上、旧式のD型に乗車することに。

蛍光灯もしっかりと点灯しており、思ったよりも明るい。車内の騒音や揺れも千代田線とたいして変わらない。

ちなみに運賃は5ウォン(=5円)。激安でうらやましい。

 

15分ほど乗車して凱旋駅に到着

 

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↑凱旋駅構内

 

・・・!?なんやねんあの金の像は

 

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↑地下鉄建設を指導する金日成主席

非常に北朝鮮っぽくて私は好きですwwwww

 

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↑またしても長すぎるエスカレーター。新幹線の上野駅の二倍くらいありそう

 

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↑凱旋駅。この形の駅舎は街中でよく目にする。

 

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↑祖国解放戦争勝利の凱旋門。パリよりもちょっとだけ高い

 

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↑道中で見つけたロシア正教の教会。宗教は推奨も禁止もしていないようである

 

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↑朝鮮っぽい門(普通門)

 

④犬肉 一人当たり3000円

 待ちに待った犬肉。どうやら高田馬場に犬肉料理店があったらしいが閉店してしまったらしい。韓国では政府によって一掃されてしまっているらしく食べれないので実質的に世界でもここでしか食べられないらしい(要出典)

 

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↑犬肉(犬の陰茎)

いきなりチンコからスタートかよ・・・・・・

実際に食べるとそこそこ美味しい。独特の風味があるが牛肉に近い気がする。

 

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↑犬肉スープ

 

辛い!辛い!が慣れてくるとおいしく感じる。

朝鮮では犬肉は滋養強壮のために食べる肉で日常的に食べるものではないらしい。

また、犬肉を食べた日には冷たい水は飲んではいけないため、熱いお茶か焼酎しか飲んではいけない。

全体的に肉としておいしかったが、「「犬」」という概念が頭から離れず完全に楽しめなかったのも事実。

1人3000円という事実を考えても見送るものアリかもしれない。

 

夜景を見つつ帰る

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↑科学技術殿堂

 

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↑科学技術通りにある医者専用のマンション

 

この日は一日目の高麗ホテルに宿泊。

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↑えっ・・・・暗すぎない・・・

 

まぁ部屋はいつも通りでした。

 

三日目に続く

 

harimayatokubei.hatenablog.com