転がる五円玉 ~旅と城と山~

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8/14 北朝鮮観光三日目 ~金日成と金正日の遺体と対面・革命烈士陵・朝鮮冷麺~

高麗ホテルはさすがに快適だったのでグッスリと寝れた。

 

おとといと同じ朝食バイキングを食べてから今日は正装に着替える。

本日行くところは太陽宮

金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されているところだ。

 

非常に残念なことに内部は撮影禁止なので文章が多くなってしまうが仕方ない。

 

①太陽宮殿

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↑集合場所

 

各国からの観光客が集まっている。話しかけたら香港とかイタリア人・アメリカ人・ギリシャ人がいた。

アメリカ人がラフな格好なのにイタリア人は完璧にスーツを着ていたあたりに国民性を感じる。

 

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↑整列して出発

 

外国人は朝鮮人よりも優先らしく、何百人と待っている朝鮮人をごぼう抜きしていくのが少し申し訳なかった。

屋内にはいるとまずはカメラ・携帯を預け、身辺検査。

靴まで脱がせられる厳重さだった。

 

その後は太陽宮名物の超長い動く歩道が10分ほど続く。ガイドの説明によると340m×3らしい。歩行禁止なので、エスカレーターの両脇に貼られた主席・総書記の偉大なる功績の説明が延々と続いていく。

 

ようやく宮殿内部に入ると欧米の宮殿もびっくりの空間が広がっていた。

 

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↑イメージ図。だいたいこんな感じ

出典:自主・平和・親善のために:錦繍山太陽宮殿を訪ねる - livedoor Blog(ブログ)

 

驚きながら宮殿内部を進んでいくと巨大な金日成の彫像があるのでまずは一礼をする。

その後、エレベーターなどを使っていくつかの小部屋を通り、薄暗い安置室に至る。

安置室に至るまで、部屋がだんだん暗くなったりBGMがなくなったりとRPGのラスボス感がすごかった。また、常に監視されており手を後ろに組むだけで注意されるほど厳しい場所だった。間違いなく緊張感は北朝鮮でMAXの場所。

安置室に入ってからまずは遺体に一礼。その後、遺体の周囲を周って拝見する。

遺体はガラス張りの棺桶の中に入っていて、スーツ着用で胸まで赤い布がかけられていた。遺体との距離は2mほどなので顔などは良く見えた。

 

安置室を出ると今度は勲章室。世界各国(ソ連や中国、アフリカ諸国など)から送られた名誉勲章名誉博士号が展示されている。

また、主席の使った列車や車が展示されている部屋もある。

 

金正日も同じ行程を経て拝見する。世代の関係上、金正日のほうに馴染みがあるため個人的には中々感慨深かった。

 

1時間半ほどかけて見学をしてから、外に出てカメラを受けとり写真撮影。

 

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↑太陽宮殿外観

 

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↑濠もあり非常に広い

 

 北朝鮮の公共建築物は豪華なものが多い傾向があるが、よく見ると粗があることも多い。(例えば科学技術殿堂はタイルがガタガタの場所があった)

 しかし、この太陽宮殿だけは違った。

 総大理石の内部・外観は蛍光灯1本の切れもないくらいに完璧に保たれていたし、守護する兵隊も微動だにしないエリートが配備されているように感じた(温泉警備の兵隊とは顔つきまで違う)。北朝鮮という国は金親子への崇拝で成り立っている面もあるため、その中核施設として必要なのだろう。

 ただ、これだけの場所の質を維持するために年間何十億もの予算が投入されていることを考えても正直複雑な気持ちだった。

 観光として訪れるのはお勧めです。色々考えさせられます。

 

緊張で疲れきったが、時間がおしいのですぐに次のスポットへ

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↑近くにあった動物園。リニューアルオープンしたらしい

 

②大城山革命烈士陵

抗日パルチザン時代からの建国の功労者が埋葬されている。

参考:大城山革命烈士陵 - Wikipedia

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↑眺めはいい・・・・・・・はずだった

 

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↑160人の銅像が並べられている。なお少しでも顔が違った場合はやり直させられていたようだ。

 

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↑ちなみに手前が古い

 

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金日成の妻で金正日の母である金正淑に花をたむける

 

見学は30分ほどで終了。

緊張感あふれる行程だったので少し早いが昼食にした。

 

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↑どこからでも見える柳京ホテル

 

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↑いつも通りの丸テーブル。ちなみに場所は毎回違う

 

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↑朝鮮冷麺。そば粉が混じっているらしく黒い。

味は絶品。ここまで美味しい冷麺は初めて食べた。

玉流館の支店的なレストランだった。

参考 玉流館 - Wikipedia

 

つづく

harimayatokubei.hatenablog.com