転がる五円玉 ~旅と城と山~

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内モンゴル・フルンボイル平原旅行 1日目 名古屋→ハルビン 聖ソフィア聖堂と夜行列車

およそ5ヶ月ぶりの中国・・・。

前回は西の端であるウイグル自治区でしたが、今回は北の端である内モンゴル自治区フルンボイル市へ行ってきました。

目的は大草原観光ですが、オリエンテーリングアジアユースの観戦も目的です。

詳しくはこちらを

日本オリエンテーリング協会 ナショナルチーム

 

そのため今回は総勢7人での行動となります。しかも4人が海外初経験!!

なんというか非常に心配ですが、今の中国は相当旅行しやすいですし大丈夫でしょう。

 

※航空券について

フルンボイル市の中心地であるハイラル区にはハイラル空港がありますが、地方空港なので航空券の値段がちょっと値段が高いのが難点です。直接行くのが難しいならば近くの大都市まで飛んで、列車移動がセオリー。

結局は名古屋→ハルビン春秋航空を利用して、そこから夜行列車で移動としました。片道あたり約20000円。上等でしょう。

 

中部国際空港北朝鮮に行くとき以来の利用です。7時45分発なので安定の空港泊。

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相変わらずコンパクトで使いやすい空港です。

ハルビン行きは搭乗率7割くらい。夏の最盛期でこの搭乗率ではちょっと低いなぁ、と思ってたら9月から運休になるようです。

 

夏ですねぇ・・・って感じの雲です。

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めちゃくちゃ眠かったので気が付いたら東北の大平原が眼下に望めました。

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特に何事も無くハルビン空港に着陸。気温は33度。どうやら新ターミナルを建設中のようで、現ターミナルは地方空港のようなしょぼい建物です。

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うん、この画面は中国ですね。

 

↓到着ターミナル

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ATMで金を降ろそうとしたのですが、なんとATMはおろか自動販売機すらありません! 

が、徒歩2分くらいの場所にある出発ロビーにはありました。いきなり冷や汗をかきました。

 

本日乗る夜行列車は西ハルビン駅発車なので、とりあえず西ハルビン駅まで行きます。

駅まではタクシー 1台300元。めちゃくちゃ高いですが、誰に聞いても同価格なのでおそらく固定価格です。

 

運転手がダイハードを視ながら高速を走るタクシーに乗ること40分、西ハルビン駅に到着です。

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思ったよりも新しくて大きい!一旦ここに荷物を置いて、ハルビン中心部(ハルビン駅)の観光へ行こうと思います。

が、コインロッカーはおろかクロークすらない・・・。流石にテロ対策がしっかりしていますね。諦めて荷物を持った上でハルビン中心部へ向かいます。

ここでの選択肢は三つ

①バスで行く→荷物が大きすぎるし渋滞でいつ着くかわからんので却下

②地下鉄で行く→そもそも地下鉄の駅が遠いので却下

③在来線で行く→切符購入の難易度が高いが、単純

会議の結果、ハルビン駅までは在来線で行くことに決定。

 中国の列車は日本とは違ってほとんどが長距離列車なので、例えれば東海道新幹線の東京→品川間のみ乗るようなものですが、これが最善だと判断しました。

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中国の駅は相変わらず無駄に大きいですね。

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およそ8分でハルビン駅に到着です。

 

・・・駅舎が随分としょぼいですねぇ。

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どうやら、満鉄時代の駅舎を模した新駅舎を建設中なので、今だけ雑居ビルのような外観の駅舎らしいです。

 

駅前の「李先生」という日本でいう幸楽園のようなレストランで昼食。

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30元でこのラーメン。麺が絶望的にフニャフニャで味は非常に不味い。5点。

 

目当てのハルビン中心部までは2kmほどあるのでタクシーを使います。

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乗用車ではなく、中国特有の電動三輪車に乗ります。そういや琢州でも乗りましたね。

非常に頼りない見た目ですが、対向車線もおかまいなしに走行するのでタクシーよりも時間的に早く着けます。

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街中にこうした教会があるのはハルビンっぽいですね。

 

14時頃に着きましたのは、聖ソフィア大聖堂です。

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レンガ造りであるため、非常に安定感のある渋い外観です。大きさはそれほどでもありませんが、周囲が近代建築ばかりなので目立っています。

観光地としてのベクトルは札幌の時計台に近いイメージです。ここだけロシア時代から時の流れが止まっているような不思議な雰囲気です。

中に入るには20元(学生は10元)です。

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中央のドームや、ステンドグラスが一切使われていないあたりがビザンチン建築っぽいですね。ただ、長らく教会として使われていなかったので内壁の痛みは激しいですし、儀礼用の祭壇などもありません。保存状態はお世辞にもよいとは言えませんが、文革期に取り壊されなかったのは良かった。

 

クーラーはありますが、天井が高いためあまり効いてないです・・・。それに正教会の聖堂なので椅子が置いてありません。休憩はできませんね。

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内部にはハルビンの古写真が飾ってあります。「味の素」の看板がある満州国時代の写真なんかが興味深い。

 

15分ほどで内部を見て、別角度で外観を撮影。

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実に渋くていい・・・。ゴシックよりも落ち着いていて、ロマネスクよりも端正な外観が結構好きです。

 

本当はこの後に中央大街で色々と満州国時代の建築をみようとしたのですが、市内の渋滞などを考慮するとそろそろハルビン西駅に向かわないといけないと判断しました。

 

ソフィア大聖堂からハルビン西駅までは40ほどで到着20元。

切符は既に受け取っているので、そこらへんのアリーナくらいありそうな大きさの待合室でダラダラしつつ改札開始を待ちます。

 

K7057次 ハルビン西発、満州里行き。

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安定の硬臥です。190元強。

車内の様子はごく普通ですが、少しだけくたびれている様子です。大幹線ではないので最新の車両はいれていないのでしょう。

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なぜか同行人の一人が突然花粉症のような症状を呈していてかなり苦しそうになったので、寝台を交代しますが私は特に何事もありませんでした。

 

ちなみにこの日の午後にデレステのイベントが開始。海外なのでほどほどに走ることにします。

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夕食はド安定のカップ麺。変な味を選ばなければ意外とおいしい。

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8時くらいに大慶を過ぎたところで、眠気が限界に達したので就寝しました。

ハイラルに着くのは翌朝の6時前なので十分に寝れるでしょう。

 

 

つづく

harimayatokubei.hatenablog.com