アゼルバイジャン ビザ取得&バクーで一日観光 3/4
アゼルバイジャン航空J2-8006便は朝4時すぎに無事にバクーに辿り着きました。
空港がめちゃくちゃ綺麗。びっくりです。
日本人は空路入国の場合は空港でアライバルビザを取得できます。
驚くべきことに、全世界で日本人とトルコ人だけがビザ代が無料です。トルコは国家間のつながり的に仲が良いのは分かりますがなぜ日本もなんでしょうか?
参考 https://www.visaforazerbaijan.org.uk/azerbaijan-visa-prices.pdf
アライバルビザは出国日や便名などを書いて提出したらものの3分で発行されました。
午前4時の空港は明るくて清潔な印象ですが、ドバイなどの湾岸諸国の空港と比べて人が少なくて落ち着いています。空港内のマクドナルドのソファーがそこそこ柔らかかったので一旦就寝しました。
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午前8時に起床しました。軍資金としてATMでおよそ20マナト(=1300円程度)引き出します。
さて、折角ビザを取ったのでバクーの街歩きに出発します。バクーには旧市街があって世界遺産に登録されているのでとりあえずはそこへ行くことにしました。
空港~市街地の交通手段ですが、空港バスがあります。バクーはこの空港バスや地下鉄でICカードを使えますが、ちょっとややこしいので注意しなければいけません。
☆ICカードには永続利用可能と一時的なカードがある
バクーのICカードは繰り替えしチャージが出来ていつまでも使える5マナトのカードと使い捨ての0.2マナトのカードが存在します。
また、0.2マナトの使い捨てカードには初めから4.8マナトチャージしてあります。つまり、
①0.2マナトのカード(4.8マナトチャージ済み)
②5マナトのカード(別途でチャージ必要)
となります。
まぁ今回は日帰りなので使い捨てで十分でしょう。
空港バスは30分に1本は出ているようです。満員にならなくても発車するあたり余裕が感じられました。中心部までの料金は片道1.3マナト(≒100円)。安い!!
5月28日駅という特徴的な名前の駅に着いたので、朝食にします。ちなみに駅前は日本の大規模な地方都市という感じの趣です。
シャルマというケバブっぽい料理を食べます。3マナトなので200円くらいです。結構お大きくて満足。
お腹も満たしたので、地下鉄で旧市街最寄り駅のIcheriSheher駅まで行きます。
①バクー旧市街
地下鉄の駅を出るとすぐにこんな城壁が見えた!!
一気にヨーロッパっぽくなった!この中が旧市街のようです。
城門をくぐり、一歩入ると完全にヨーロッパの旧市街地という雰囲気です。イランと違って街にゴミがほとんど落ちていないのが凄い。
端正、という言葉がしっくりくる街並みです。お土産屋などはほとんど無く、従来どおりの住宅街です。時々は喫茶店などありますが、景観を壊すようなことはありません。。
けど街中を猫がうろうろしているのはアラビアっぽいですね。
いかにも昔の水道という雰囲気が非常に良いです。
バクーの歴史的建造物で最も有名な乙女の塔です。石造りの重厚な建物ですが、実は用途が良く分かっていない建物です。灯台っぽいですけどね。
旧市街からカスピ海側へ向かうと公園があります。
実にのどかです。公園ってのはどの国でもいいものですね。
カスピ海沿岸からはバクー新市街のビルが見えます。今更ですが空気が悪いですね・・・。ただ、化学的な悪さはあまり感じないので単なる「もや」ではないかと個人的には思います。
さて、旧市街地は大体見たので新市街に行きます。
新市街の町並みもこのような感じです。ほぼヨーロッパですね。
次に行ったのはヘイダル・アリエフ・センターです。新国立競技場関連で一度は聞いたことがあると思います。
それがこちら↓
なんだこりゃ
強烈な存在感です。波のようにも感じられますし、雲のようにも思われます。遠くからでも一発で分かります。
建築にはあまり詳しくは無いのですが、超一流の建築であることは分かります。大胆不敵ですが、不思議と安定感があるデザインはいつまでも見ていて飽きませんでした。
ちなみに中では展示会が開かれていましたが興味なかったのでパス。
近くにスーパーがあったので寄ってみました。撮影して文句言われると面倒なので隠し撮り風で撮影です。
まぁ普通のスーパーなんですが、一番驚いたのはこのどんぐりですね・・・。何か別のナッツなのかもしれませんが、完全に見た目はどんぐりです。
スーパーでバナナやジュースを買ってから5月28日駅に戻ります。次の目的地は「世界で一番豪華なケンタッキーフライドチキン」。
そのKFCは駅前にありました。
おぉ・・・これは凄い。てっきり中には色々なテナントがあるのかと思いましたが、なんとKFCしかありません。
内部も宮殿風になっています。高い天井が非常に贅沢ですね。
ちなみにWIFIも非常に早かったので、シャドバやFGOのDLをここでしました。イランはネット事情があまり良くなかったので・・・。
この時点で午後4時くらいでした。バクーの郊外には拝火教寺院などがあるのですが、今回は時間の関係でパスします。
清潔で安全ながらも物価が安い所でした。おそらくまた来るでしょう。
5月28日駅前から空港バスが出ているので帰ります。
既にカザフスタン行きのチケットは持っているので、夕食を食べてからチェックインしてロビーでごろごろします。4時間程度しか寝ていなかったので、休憩しつつまたも爆睡でしたw。
午後9時前になって、アゼルバイジャン航空J2-217便に搭乗します。機体はエアバスでもボーイングでもないEmbraer 170という4列の小型機でした。
快適だったアゼルバイジャンを出発して次に行くのはカザフスタンのアクタウです。初の中央アジア行きで辿り着くのはカスピ海沿岸の田舎町。結構緊張しますが、ここまで来たなら行くしかありません。
我々の乗った飛行機は真っ暗なカスピ海上空を飛んでいきました・・・。
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つづく
テヘラン国際博物館と宮殿前のアーラシュ像 3/3
イラン最終日になりました。
天気は雨のち曇りなので午前中は博物館に行き、午後はサアダーバード宮殿に行くことにしました。
まずは国立博物館へ行きます。
地下鉄一号線と二号線が通るエマーム・ホメイニ駅から徒歩5分程度ですが、似たような建物があるので迷うかもしれません。通行人も分かっていないことが多いので事前にGoogleMapなどで確認しておきましょう。
私たちも少し迷いましたが無事に着きました。
①イラン国立博物館
3000000リアルという中々のお値段です。ちなみにイスラム化前までの展示物のみです。
古代史は教科書レベルしか分かっていないですが、プレイしているゲーム(FGO)にイランに関係した英雄が出てくるのでその周辺は多少知っています。
この車輪はエラム人の都市があったチョガーザンビールから出土した青銅の車輪です。思ったよりも大きいし、なにより円がかなり正確であるように思えます。
こちらも同じ遺跡から出土した牛。体中に楔形文字が刻まれています。
ブタのユーモラスな置物。エラム人時代のもの。
同じ遺跡から出土した文字盤。
時代は下ってアケメネス朝ペルシアになるとローマっぽいモザイクも出土しているようです。
展示方法は正直言って郷土資料館レベルでしたが、展示物は超一級品ばかりでした。個人的には楔形文字の実物を見れたのが良かったですね。次にイランに来ることがあればチョガー・ザンビールにも行きたい。
次に市内の北部にあるサアダーバード宮殿へ。
取り合えず地下鉄一号線の終点であるタジュリターシュ駅まで行きます。市内の北部なので中心部よりも随分と寒い印象です。
駅を降りて急坂を徒歩15分ほど歩いてやっと宮殿の入口まで来ました。
入場に150000リアルで敷地内の宮殿ごとに150000リアルかかる料金システムです。私の目的は敷地内の宮殿ではないのですが、折角来たので一番の見所であるグリーン・パレスだけ行きます。
敷地内も急坂なのでヒーヒー言いながら一番上にあるグリーンパレスに着きました。
・・・・・・地味ですね。
中は写真禁止だったので言葉のみでお伝えしますと、
鏡だらけで凄い
の一言です。カシャーンで見たモスクと同じ雰囲気ですが、やはり気品さが漂っているというか、落ち着いているのが宮殿の凄さですね。行って損はないでしょう。
さて、宮殿に行ったので目的地へ行きます。それはペルシアの大英雄アーラシュの銅像です。地図を見ても全く位置が書いていないので、通行人に聞き込み調査を開始しました。
俺「アーラシュってどこにいる?(弓を引くポーズ)」
通行人「下のメラット宮殿前にあるよ」
なんと一人目で場所が判明しました。実際にそのメラット宮殿前に行くと・・・。
いたーーーーーっ!!!
おおおおおおおお本当に弓を持っています。
※参考画像
いつも種火周回で大変お世話になっております・・・、と挨拶してきました。
アーラシュという名前はイラン人のよくある名前らしく、イラン滞在中にWIFIの名前などで何回も目にしました。「西アジアの大英雄」という説明がよくされていますが、知名度は本当に大英雄そのものでありました。
木が多い敷地内の道。
イランでの最後の目的を終えたので宮殿を後にします。
木彫りの彫刻。シャドバで3/3くらいでありそうな雰囲気。
宮殿近くはテヘラン屈指の高級住宅街であるため、高級車が多いです。そして渋滞も凄まじいことに。
タジュリターシュ広場まで戻ってきました。
売られている魚はカスピ海産でしょうか・・・?
帰りはBRTで帰ります、が帰宅ラッシュに被ったため凄まじい混雑に遭遇しました。
タジュリターシュは始発なので座れましたが、そこから眺める景色は阿鼻叫喚の一言です。テヘランは本当に人口が多い。
さて、この時点で午後4時です。この後は、午前1時にテヘラン空港を出発する便に合わせて空港に行くだけですね。
午後7時くらいまで宿のロビーでだらだらさせてもらって出発し、無事に空港に着きました。
※空港までの道のりについてはこちら
テヘラン市内からホメイニ空港まで激安で行く方法 2017年3月 - 転がる五円玉
テヘラン空港は正直言ってかなりいまひとつの空港です。全ての設備が古い印象を受けました。出国審査やチェックインは特に問題はありませんでした。日本人はカザフスタンビザが必要ないということを理解してもらいのに少し時間が掛かりましたが・・・。
イランの滞在は実質わずか5日でしたが、そこそこ刺激的であったといえます。超級の遺跡の数々もですが、なによりもイラン人の人の良さに最後まで感動していました。まだまだ巡っていない地域もありますし、是非また来たい国です。
ただ、空気の悪さにはだいぶ辟易していました・・・。経済制裁の影響のせいか、旧式の車が多かった印象です。
日付が変わって午前一時、無事にバクー行きのアゼルバイジャン航空はテヘランを離陸しました・・・。
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つづく