アクタウ~コングラード~ブハラ その1 アクタウ編
日がとっくに沈んだ後にバクーを出発した飛行機は、真っ暗なカスピ海上空を飛行していきました。
機内食はこのパンとスナック菓子のみです。まぁ一時間の短距離便だしこんなもんでしょう。
しばらくすると遠くにぼんやりと光が見えてきました。あれがアクタウの光だと分かったのは着陸直前でした。
無事に着陸してからは、早速入国審査です。旧ソ連圏の地方空港はターミナルに入るといきなり入国審査が待ち受けています。他の国は階段を上ったり廊下を歩いたりするのになんででしょうね。
入国審査は係員が英語を話せたこともあり、スムーズに終わりました。ビザを持っていなかったのですが、特に問題となりませんでした。ちなみに、入国の際に1ページ分くらいの小さい紙が渡されますがこれは出国の際に必ず必要になるので注意しましょう。
さて、無事に入国しましたので次に宿まで行かねばなりません。一応バスがあるかどうか空港職員に聞いたのですが、「あるわけないだろ」とのこと。まぁ夜11時だし当然ですね。
という訳でタクシー利用決定です。ちなみに現金はATMで入手しました。
交渉の結果、空港→アウタウまで2000テンゲ(=720円)となりました。ちなみにタクシーの車種はなんとレクサスです。
途中で道を間違えるハプニングはあったものの無事に宿まで辿り着きました。
本日の宿はHostel-Aktauです。町外れにあるものの安く、そして部屋も綺麗で快適です。WIFIがないのはちょっと残念ですが。
Hostel-Aktau (カザフスタン アクタウ) - Booking.com
アクタウはカザフスタンのカスピ海側の最大都市ですが、駅は無いため、隣町のマンギシュラック駅まで行かなくてはなりません。空港から宿まで送ってくれたタクシー運転手と交渉して1500テンゲとなりました。おそらく相場より高いけれど、チケット購入を手伝ってくれるとのことですので手を打ちました。
また、ウズベキスタン方面への列車がいつ発車するのか、という情報は非常に重要です。おそらく一日1本しかないので乗り過ごすとこの田舎町で無駄な時間を過ごすことになります。(ネットに時刻表はあるのですが、「モスクワ時間」「アクタウ時間」「アスタナ時間」のどれなのか判別できなかったので結局は現地の情報に頼らざるを得えませんでした)
宿の主人曰く、「昼頃に発車」とのことなので朝10時に宿を出発することにしました。
熱々のシャワーを浴びて本日は就寝です。前日は空港泊だったので今日は疲れました・・・。
翌朝9時に起床しました。タクシーで20分くらいでマンギシュラック駅に着きました。
駅はいかにも地方の小駅という感じです。駅の窓口はもちろん英語は通じないので運転手に買ってもらいます。
「ウズベキスタン!」と連呼したところ、行き先はウズベキスタン西部のコングラードという町となりました。値段は10500テンゲ(=3700円)です。高いかもしれませんが、1000km以上移動するのでそんなものでしょう。
駅のレストランで昼食を替わりに頼んでもらい運転手とは別れました。ちょっぴりですがお世話になりました。
昼食はご飯とハンバーグに真赤なスープです。
一気に食事もロシアっぽくなりました。味はまぁ普通です。不味くはないですね。
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駅で水やパンを買いいよいよ列車に乗り込みます。非常に長い列車で15両以上はあったように思われます。
harimayatokubei.hatenablog.com
つづく
イラン旅行まとめ ~最高の遺跡に最高の治安~ 2017年3月
イランに3泊7日で行ってきましたのでそのまとめです。
結論から言うと、最高の遺跡、最高の治安、安い物価の三拍子揃った素晴らしい国でした。やっぱり3000年の歴史を誇るペルシアは他の国とは凄し違った!!
①出費
ビザ代 65ドル=7345円
保険代 16ドル=1808円 …入国時強制加入
宿泊費 55ドル=6215円
食費 805000リアル=2492円
交通費 1145000リアル=3544円
入場料など 1300000リアル=4024円
合計 91059円
※1ドル=113円、1ドル=36500リアルで計算
航空券は片道なので往復で取れば当然これより上がります。とにかくリアルの桁が多すぎて難儀しました。
②物価
物価は体感的に日本の3分の1ですね。
- 宿泊費・・・安宿は12ドル~15ドルくらい。もれなく朝食付き
- 食費・・・普通に食べて一食100000リアル(=300円くらい)
- 交通費・・・6時間移動して200000リアル(=600円くらい)。体感激安
- 観光費・・・上限300000リアル。結構高いところが多い
水は500mlペットボトルで5000リアルです。
一日の出費は宿泊費除いて4000円前後でした。
③治安
以外かと思われますが、安全極まりないと思いました。
もちろん軽犯罪は発生しているようですが、個人的には台北やソウルと同じくらいの緊張度です。夜に歩いてもほぼ問題ないと思います。
国全体でアルコールが禁止されているので酔っ払いに絡まれる心配も皆無です。ぼったくりバーのような店も当然ありません。
特に街の清潔さは特筆に値します。割といろいろな国に行ってきましたが日本レベルで綺麗な国は初めてでした。
④観光地
超一流観光地が各地に存在します。
エスファハーンはもちろん、ペルセポリス、チョガーザンビール、マシュハドのようなたとえ興味が無くとも見るだけで「凄い」と思わせる遺跡が沢山あります。
まぁ特に言うことはありません。とにかく、本当に、凄い。今回は駆け足だったのでペルセポリスなどには行っていませんが、必ず行きたい場所です。
エスファハーン
イラン随一の観光地です。写真を見れば素晴らしさは分かると思います。
ペルシアが育んできた深く長い文化を浴びるように感じられます。かなりおすすめ。
なお、人口100万人を超える大都市なので渋滞などはそれなりに発生します。やや空気が悪いのが難点ですね。
ナタンズ
エスファハーンの北にある小さな町です。モスクはこぢんまりとしていますが、イランの普通の田舎を堪能するなら割とアリでしょう。空気も綺麗で癒されます。
カシャーン
テヘランとエスファハーンの間にある街。世界遺産もありますが、今回は行きませんでした。旧市街地が比較的良く残っているので、街歩きはそこそこ楽しいと思います。
迷路のようなバーザールが印象的でした。
テヘラン
中東最大の都市です。人口はなんと1300万人!!超都会でした。でも実はめぼしい観光地はあんまりありません。宮殿などはそこそこあるのですが、いずれも入場料が高すぎる!
国立博物館には古代遺跡のレリーフなど貴重な物品が展示されています。
繁華街は複数あり、常に人だらけです。流石は人口1300万人。人口100万人くらいの大都市とは明らかに違う賑わい具合を呈しています。
渋滞も当然凄まじいです。そのためか空気が悪い。
市内を南北に行こうとすると軽く一時間程度はかかります。バスも常に超満員。京都かよ…。
⑤住民
基本的に善人が多いです。とにかく無償の親切心を多くの人が発揮してくれます。
例えば
- 両替商が休日で閉まっていたため、代わりに言い値で両替してくれた人
- バスターミナルを探していたらタダで送ってくれた人
- 風邪気味にしていたら食事を奢ってくれたホテルの主人
などです。
↑写真を撮ってくれ!と言われることも多かった
ただ、注意するべきはタクシー運転手です。タクシー運転手は相場の2~3倍は軽く吹っかけて来ます。特にエスファハーンではバスターミナルに降り立った瞬間に取り囲まれ、「タクシー運転手おすすめホテル」に連れて行かれました。
はっきり言って、イランで不愉快な思いをするのはタクシー運転手のみです。
⑥ネット規制
中国と同様にツイッターやフェイスブックは利用できません。なお、Googleは利用できます。
イランでこうしたSNSを使うならばVPNを利用するしかありません。私はチョモランマVPNという有料のをiPadで使っていました。
まとめ
イランはやはり観光地の圧倒的な素晴らしさと住民の心意気が心地良かったですね。
最後までとにかく親切にしてくれました。
物価も安く、交通も充実しており、治安も良く、宿泊地も多いため旅行のしやすさでは中東でもかなり高い方だと思います。個人的にはかなりおすすめです。
日本での印象がもう少し良くなればいいんですがね・・・。