内モンゴル・フルンボイル平原旅行 6日目 大草原の金張汗風景区へ
いよいよハイラルも最終日。
天候は晴れ!ハイラルに着いてから6日目でようやくの晴れです。
金張汗風景区はハイラル市の北部50kmほどの地点にある公式の草原観光地です。交通機関はタクシーのみでしかも固定で200元もかかります。結構高い・・・!でも行く。
ハイラルを出てからは淡々と街道を走ります。
整備されてはいますが、片側一車線なので結構狭いです。
40分ほど走ってから、脇道に入りますと草原に建物が点在するエリアになります。その中の一つが金張汗風景区でした。タクシーの運転手は外で待っていると言っていますが、ここだけではなくて他にも歩いてみたかったので帰ってもらいました。
入場料10元。座標は49°30'12.9"N 119°46'30.8"Eです。
中には観光用のゲルや乗馬体験、弓矢体験などの施設が点在しています。
どれも一回100元くらいかかるのでスルーして、外側のいかにも草原っぽいところに行ってみました。
おぉーー。中々いいじゃないですか。
大草原の名前は伊達ではなく、遠くの丘まで木が本当に1本もありません。日本では中々お目にかかれないですね。
とはいえ、5分も眺めていれば割りと飽きる光景ですので、この風景区から出て他にも景色がいい所を探しに行きました。というよりは、風景区は広い大草原の一部を柵で区切って建物を並べただけ、という印象が強いです。
ちょっと歩くと小高い丘がありましたので、そこに行くことになりました。
ところが、歩いても歩いても丘が近づきません・・・。途中でグライダー発着場に寄り道していたせいでもありますが、歩いても歩いても着かないのです。
完全に距離感覚が狂ってきています。300mほどの距離かと思いきや、丘の麓まで行くのに30分近くも草原の中を歩き続けることに。
しかも、どうやら丘自体は個人の所有地であるらしく、登るのに一人20元必要でることが判明。
「ただの丘にそんなに取るなよ!」とその時は割りと憤慨して丘を登ります。
割と登ってから途中にふと後ろを振り返ると、結構景色が良い!!やはり高いところは良いです。
5分ほどで頂上に着くと、チベット仏教っぽい雰囲気のオボーが目に入ってきます。
まぁそれはそれで良いのですが、そんなことよりも景色が圧倒的に素晴らしい・・・。
360度に展開する地平線の彼方まで草原が広がっています。浮かんでいる雲が地面にまだら模様すら完全に分かる。
一眼レフとiPadカメラだと写真の色合いが大分違いますね。肉眼に近いのはiPadの方かも。
遠くまで見渡してみると、大草原でもおもったより起伏があることが分かります。
それにしても良い・・・。強風が吹いていることが難点ですが、気温は20度前後と非常に快適です。
ただの丘だと侮っていましたが、この辺りで最も高い場所であるため本当に遠くまで見渡せます。何分見ていても全く飽きません。
雲の影を意識したのはいつぶりでしょうか・・・。幼稚園の頃に雲の影で遊んだ以来のような気がします。
一時間ほど眺め続けたら、時刻は既に午後一時。19時の便でハイラルを離れることを考慮するとそろそろ行かなければ。
最後にもう一枚写真を撮ってから丘を出ました。非常に名残惜しいですが、出発します。
ちなみにこの場所の座標は49.501565, 119.797327です。
下りながらも草原の写真を何枚か撮ります。
うーむ、本当に素晴らしい所だ。
羊も結構いました。やはり放牧地なのですね。
もうちょい近寄ろうととしたのですが、羊は近づくと逃げてしまいました・・・。村にいる家畜と違って、人からは基本的に逃げるらしい。(村の羊は人からエサを貰っているので逃げない)
30分ほどで元の風景区まで戻りましたが、タクシーが一台もいない!?
さてどうしたものだろうか・・・。
つづく
内モンゴル・フルンボイル平原旅行 5日目 国境の街:満州里
朝起きると天気は曇り!!
明日の夜に天津へ飛び立つので、できれば明日の草原観光は避けたかったのですが、やはり晴れの日に観光したいので今日は満州里へ観光に行くことにしました。
まずは例によって駅前まで行きます。駅の南側にバス発着場と売店があるので満州里までのバスきっぷを購入。一人当たり元
11時頃に街を出てから割とすぐに国道に乗ります。途中で料金所のような場所がありましたが、ウイグルとは違って関所ではなく完全に料金所でした。
2時間ほど草原の中を爆走します。所々に町はあるものの、せいぜい100軒程度の集落ですね。
あまりにも代わり映えしない景色と思いのほか整備されている道によって1時間ほど眠ってしまいました。
腹が空いたので目が覚めると既に満州里市内です。しかも晴れてる!?
市内の西郊外にあります、バスターミナルに到着しました。ちなみに到着は14時ですのでハイラルから3時間かかりました。
予想よりも交通量が多いです。具体的には昼時の柏市内の国道6号線くらいでしょうか。
昼ごはんを食べたいのですが、折角ですのでロシアとの国境、すなわち「国門」へ向かいます。路線バスで移動。1元
途中であったロシア的なテーマパーク。なんとなく赤と白ならロシアっぽいだろ!!という設計者の意思を感じます。
ちなみにバスにはロシア人も結構います。路線バスにも5人くらい乗っていました。
10分ほど乗って国門景区に到着です。奥に見える灰色の門っぽいのが国門ですね。かなり人もいます。テーマパークかなにか??
国門へ行くには入場料を払って手前のゲートを越えなければなりません。
ちなみに値段は80元なのですが、この右に注意事項がありまして
「国門景区は国境軍事区画です。そのため、中国人と香港、澳門、台湾人しか入れません。」とのこと。
・・・・・・。まぁ事前の調査でなんとなく予測はしていましたがね。景区の中にはなにやら戦闘機などもありましたが、それを見れないのはちょっと残念です。
路線バスで満州里の市内に戻ります。ところが、バスが中々来ないんですよ。その間にもみるみる待つ客は増えていき、完全にバス一台の許容を超えるくらいになってきます。
これは、もしや、10年くらい前の中国では各所で頻発していた乗車争奪戦が勃発するのでは・・・!?
と思ったら完全にそうなりました。バスに殺到する人民を掻き分けてどうにか乗車します。
東京の通勤ラッシュに慣れていると割りとすんなり乗れるのですが、そういう経験が無いと辛そうです。実際に2人ほど乗り遅れそうになりまりましたが、なんとか乗車できました。
満州里までは国道をひたすら東へ進みます。
ちなみに途中でモンゴル語しか書いていないKFCを発見しました。
この地域でもモンゴル族よりも漢民族の方が人口比では多いと思うのですが、中々思い切っていますね。
15時頃に満州里の市街地に到着しました。気がついてはいましたが予想以上の都会です。とても人口16万人の都市とは思えません。
日本の地方都市とは違って非常に活気があるのが良いですね。街を行き交う人の大半は中国人(モンゴル人)ですが、時々ロシア人も見かけます。
15時過ぎにロシア料理で昼食です。
街中にロシア料理店は決して多くなく、たまたま一軒だけみつけたという感じです。しかもやや高級店。そこらへんの食堂の3倍はします。
他にも見るべきところはあるようですが、そろそろ日も暮れかけてきたのでハイラルに戻ります。折角なので帰りはバスではなく鉄道で。
跨線橋の近くにはこのようなロシア風の木造家屋が点在しています。一応は保存文物単位に指定されているようですが、ガラスは割れており管理はあまりなされていないようです。
跨線橋から満州里駅のヤードを俯瞰。ロシアからの木材が大量に輸入されている様子が良く分かります。
日本とは違って標準軌の広い線路幅なので迫力があります。鉄オタ的にはおいしい場所ですね。
満州里駅は栄えている駅北とは反対方向の南側に面しています。駅南は4階建てのアパートが立ち並ぶ、いかにも中国の田舎という感じの趣。
17時台に列車は何本かありますが、硬座すら満席であることが多い・・・。少し席は離れてしまいましたが、K7084次の硬座を取ることができました。
お値段は28.5元。バスより10元も安い!!
あまり時間がないのですぐに乗り込みます。ハルビン行きなので乗車率も8割を超えていて混雑気味。かろうじて無座は発行していないようです。
窓の外から眺めるビル群も満州里の発展ぶりを強く印象付けます。
きっぷを良く見たら名前がKAPAになっていました。窓口の人を焦らせてしまいましたね。
列車は行きと同じような草原をかなりの速さで疾駆していきます。
19時50分に満州里から2時間でハイラルに到着です。乗客の5割は入れ替わった印象ですね。
しかし鉄道の方がバスよりも速くて安いとは・・・。やっぱり中国は鉄道がある所では鉄道が良いですね。
ハイラル駅がライトアップされていて中々良いですね。駅前広場がまっくらですがwww。
この日は例によって宿の近くにある食堂で夕食を摂ってデレステを走って就寝しました。
明日はいよいよハイラル最終日。観光の目玉と言える草原観光に繰り出しますが、果たして天気は如何に。頼む・・・晴れてくれ頼む・・・という面持ちです。お願いだから晴れてくれ!!
harimayatokubei.hatenablog.com
つづく