転がる五円玉

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御嶽山日帰り登山 期間限定の山頂を攻める 後編

前編を投稿して半年近く忘れていました!すみません!!

harimayatokubei.hatenablog.com

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 9合目を越えると今までの急登が嘘のように傾斜がなだらかになります。

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下に見えるのは二の池二の池山荘ですね。かつての二の池は青竹色の水をたたえた神秘的な場所として有名でしたが、現在では端にわずかな水面が残るのみになっています。

www.hokurikushinkansen-navi.jp

どうやら年々面積が小さくなっているらしい。おそらく山頂部に積もった火山灰が雨で池に流出しているためでしょう。2020年の夏には消滅しているかもしれません。

 

流石に標高3000m近いので若干息が苦しくなってきました。でも傾斜は相変わらず緩いのでのんびり上っていきます。

ただし、緩いのは傾斜だけ。この先はかつての噴火をこれでもかと想起させる凄まじい光景になっていきます。
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11時50分に山頂直下に到着。最後の階段を登れば山頂です。

上の写真のすぐ左には朽ち果てた御嶽頂上小があります。
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こちらは現在解体中。

その向こうには王滝頂上小(現在解体中)が見えます。
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この王滝頂上小屋~御嶽頂上小屋の間は先の噴火で49人が死亡しています。以下の中日新聞の記事に詳しいので是非とも参照されたい。

www.chunichi.co.jp

こうした事情のため、現在も王滝小屋からのルートは閉鎖されています。仮に小屋の撤去を終えて登山道が整備されたとしても、そう易々と再開されないと思います。50人近くが死亡した事実は重い。

ここには巨大な土管のようなシェルターが設置されています。

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一見小さそうですが、一基に100人は入れそうなほど大きい。いかにも頑丈そうで安心感があります。

 

さて、山頂に向かう階段にも当時の被害が染みついています。
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噴石が当たってボコボコになった手すりや、
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半壊した石灯籠、
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そして、大きく抉られた奉納名簿。

岩が砕かれるような噴石が次々に飛んできた当時の状況を容易に想像できます。

 

最後の階段を登って、12時丁度に御嶽山頂上(標高3067m)到着。
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信仰が根付いた山らしく山頂には祠や社務所が設置されています。ちょっとした広場のよう。

北を見ると二の池方面が見えます。
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そこから視線を左に向けるとこんな感じ。
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火山灰が積もった荒涼とした風景が広がっています。さらに左に噴火口があったのですがアングルの関係上見えず。


次第に雲が上がってきたので下山を開始します。
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サクサク下って二の池到着。
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火山灰に埋まった二の池を進んで、12時30分に二の池山荘到着。
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池からは湯気が上がっており、なんだか禍々しい雰囲気です。

 

この後は完全にガスったので寄り道もせず下山していきます。13時に覚明堂通過。
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14時10分に七合目行場山荘に戻ってきました。
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ここで行場山荘名物の力もちを摂取。きなことぜんざいの2種類があって500円。
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私はきなこを選択しました。

いいですね……絵になる。カメラを脇に置いて一口。
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ンマーイ!!これは美味い!!!普段食べてる切り餅とはレベルが違います。ほんのりした甘味と噛み切れるレベルのほどよい弾力が快感です。まぁ空腹は最高のなんとやら、という事かもしれませんがwww

10分ほどで1人前(もち2個)を完食。腹持ちがいいので(もちだけに)登りで食べるのもいいかもしれません。

 

行場山荘から先はウッドチップが敷かれた道をのんびり歩くだけです。14時30分に飯森高原駅到着。
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ちょうどやってきたロープウェイで下山して、
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14時40分に麓駅到着。お疲れ様でした。

 

やはり3000mを超える高山であるため、急登のしんどさは中々のものです。序盤は深い森を進み、中盤は遥かな山頂を目指して登り、最後は雲を突き抜けてゴールする流れは、ある意味では理想的な流れでした。

また、噴火災害の跡がそこかしこに残っている光景はかなりの迫力があります。自らを戒める意味でも一見の価値あり。今日も無事に山に登れることを感謝しつつ、一人の人間ができる最大限の安全策を講じて山を楽しみたいものです。

 

おわり

ナミビアでレンタカー旅行 その4 ~ナミビア入国、そして終わらない地平線

さて、遂にナミビア入国です。南アフリカと同じように駐車場に車を止めてイミグレへ。

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むむむ、イミグレの外観が急にしょぼくなりました。こういう落差は大国と小国の国境あるあるですね。


日本人はビザ不要なので入国審査はあっさり終了。次は税関ですが、これが面倒臭かった。トランク一つ一つに至るまで開けさせられ、ブルーシートまで広げられました。次に道路税300ナミビアドルを払います。

 

南アフリカナミビアの通貨事情☆

南アフリカランド(ZAR)とナミビアドル(N$)は完全に等価で両替は必要ないです。が、G20の一角である南アフリカと、人口250万人の小国ナミビアでは国際信用度が段違い。このため、ナミビアではN$もZARも使えるが、南アフリカではN$は使えません。他通貨との両替もN$はZARに比べてレートが半分くらいになってしまいます。

要するに誰もN$なんてしょぼい通貨を握りたくないんですね・・・・・・。ナミビアを旅する人間はN$をできる限り持たないように立ち回らねばなりません。

 

と、いう訳でナミビアの国境であっても南アフリカランドが使えます。道路税も南アフリカランドで支払えました。なお米ドルは駄目な模様。

 

文だとさらっと書きましたが、南アフリカの国境に着いてから1時間は経っています。
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最後のチェックポイントでパスポートと道路税のレシートを見せて14時ちょうどにナミビア入国。車での国境通過は人生初でした意外と簡単でしたね。

 

さて……今日の宿にむけて、まずは首都のウィントフックまで通じるB1国道を北上しましょう。

ほんの2kmほどはオレンジ川と併走するので緑も見えて穏やかな雰囲気です。
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が、ものの3分ほどで離れて大平原になりました。さっきまで走っていた南アフリカよりも更に植物が少なくなっています。
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道路の舗装は南アフリカよりもだいぶしょぼいですが、乗用車が走る分には全く問題ありません。相変わらずの130km/h走行で進み続けます。

南アフリカよりも起伏が無いせいか道路の直線も長い。軽く30kmを越える直線が延々と続きます。
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淡々と走っていたら、1kmくらい前方で旗のようなものが見えました。幻覚かなー??と思ったらなんと人でした。
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どうやら白線を引き直しているよう。私の想像だと白線は「塗る」ものでしたが。ここでは「引く」ものなのですね。

うーむ、しかしこの壮大すぎる風景の中で延々と白線を引き続ける作業は想像を絶します。精神病になりそうだ・・・・・・。

 

この道路工事を過ぎると景色が・・・・・・変わりません。まだまだひたすら地平線が続きます。
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道路脇のPAで休憩します。座標は28°05'02.7"S 18°04'08.7"E。15時ですが日はまだまだ高い。
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南アフリカより更に簡素ですが、多少はのんびりできます。

基本何も無いのですが、謎だったのがこれ。

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直径50cmほどの丸い石が無造作に転がっているのです。何かのモニュメントかと思いきやそんな感じもせず。謎。

 

運転手を交代して出発。やっぱり地平線が終わらん〜〜。

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それでも走り続ければ終わりは来るものです。15時30分にナミビア初めての町「グリュナウGrunau)」に到着しました。
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・・・・・・。これが町!?

事前情報では売店とガソリンスタンドはあるということだったのですが、何もありません。焼き討ち後のサンタローズみたいだ……。GoogleMapに載っているのでまともな町だと思ったのですが。これは先が思いやられる。

 

特に用事も無いのでグリュナウは通過します。

さて、ナミビア入国後はひたすらB1国道を直進してましたが、ここで左折してC12国道へ。
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行き先は「フィッシュリバーキャニオン( Fish River Canyon)」。その名の通りナミビア南部にある大峡谷です。

 

 ナミビアの国道はアルファベットで等級が表されており、Bが最高でDが最低になっています。B道路はたいてい舗装されていますが、C道路は未舗装が多い。

このため、今走っているC12道路も、
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未舗装のダートです。一見すると滑らかでスピードが出せそうですが、洗濯板のような3cm程度の細かいガタガタが延々に続くため時速60kmが精一杯。会話しようとしても

「マママエエエカカカラララ、クククルルルマママキキキタタタ」

「マママジジジ???」

のような感じに。振動のせいで座るのも疲れるし中々難儀なことになってきました。

 

相変わらずの閑散区間ですが、1時間に一台くらいで対向車がやってきます。
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この通り砂埃がすさまじいため、すれ違って数秒は前が全く見えなくなります。これが意外と厄介で、いちいち減速しないと危なくて走れたものではありません。

 

ちなみにこのC12道路は南アフリカから大西洋に至る鉄道と併走しています。

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レールを見たところ頻繁に走ってそうですが、列車を見ることはありませんでした。

 

時間ほど走ると分岐点に着きました。ここからはC37道路(GoogleMapだとD601)を走ります。
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C37道は平坦な大地と残丘だけの光景が広がります。アメリカ西部のような雰囲気。
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そんな壮大で退屈な風景を眺めていると、横に動く物体が目に入りました。
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んん・・・・・・??あれは・・・・・・ダチョウだ!!

えっ、マジですか。

 

マジだ。本当に野良ダチョウが道の脇を走っています。
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慌てて一時停止をして撮影。

30秒もするとダチョウたちは丘の向こうへ走り去ってしまいました。

 

いや~~これは結構感動しますね。動物園でしか見たこと無い動物を、普通に見られました。アフリカにいることを実感します。

 

まぁ、こういうイベントはそう頻繁に起こりません。あとは延々と道を走ります。
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道が徐々に下り始めたので、フィッシュリバーキャニオンに近づきつつあるような気がします。

そして遂にフィッシュリバーキャニオンの入口にあるホバス(Hobbs)に到着しました。今日はここにあるキャンプサイト幕営します。

ゲートに係員がいますので話しかけますが、衝撃の事実が明かに。

「キャンプしたいけどいい?」

「キャンプ!?今は閉まってるわよ。」

「!?いつ開くの」

「5月からね・・・・・・。残念だけど、近くのキャンプサイトに行ってもらうしかないわ。公営のキャンプサイトが50km先に、私設キャンプ場が30km先にあるわ」

「そこはやってる?」

「えぇ。大丈夫よ」

 

う~~~~む、まさか営業停止中だとは。夏のナミビアはオフシーズンだと聞いてはいましたが、こんな所で影響を受けるのは予想外です。

まぁそれでも30kmと50kmという近所にキャンプサイトがあるのは不幸中の幸い。近い方に向かいます。なお、泊まる場所が無かった場合は車中泊を覚悟しました。

 

そして道を走る事30分。広大な大地にポツンとあるロッジに到着。なんて事はありません、来た道を戻っただけです。
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1時間前に通った時は「カフェかな?」と思っただけでしたが、キャンプ場だったんですねぇ。中に入るとアメリカンなカフェバーWIFI(!)まであります。 21世紀すごい。

フロントで値段を聞くとキャンプで215ナミビアドル(1720円)とのこと。結構高いなぁ。でも半径100km以内にキャンプサイトはないのでここで幕営します。

 

キャンプ代をクレカで支払ってサイトまで車で移動します。キャンプサイトには水道、かまど、木があります。まぁこんなもんですか。

テントを張りたいのですが、風が強い。風速10m/sくらいはありそうです。同行人によると、夕方/明け方になると地表と空気の温度差で風が生まれるらしい。そういえば昼間は全くの無風でした。

車を盾にしつつ10分で設営。風が強いといっても雨天時の幕営と比べたら楽勝ですね。
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幕営したら料理のお時間です。
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スプリングボックで買った食材を適当に切って、
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鍋に投入!!
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この特長的な三つ足鍋は「Potije(読み方が分からん。ポットジェ??)」という南部アフリカ特有の鍋です。実はヘルマナスのモールで購入していました。f:id:harimayatokubei:20200321122445j:image

グツグツ煮込んでいる間に日は沈み辺りは闇に覆われ始めました。
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冷静に考えると周囲の砂漠に野生動物とかいるんですが……柵とかあるので大丈夫でしょう。多分。

煮ること1時間目。完成しました。
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盛り付けて完成!
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味は……まぁ……うーむ。食べられはするのですが、美味しくはない。ほんだしを持ってくるべきだったかもしれませんね。

夕食を食べて片付けてシャワーを浴びて寝る準備をします。ライトやスマホを切ると、夜空が浮かび上がっている事に気がつきました。
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予想はしていますたがとにかく凄まじい光景。南十字星、石炭袋、マゼラン雲まで、南半球の星が恐ろしい解像度で浮かび上がっています。見慣れたオリオン座も見えているのですが、リゲルが上に、ベテルギウスが下に見ています。冷静に考えると納得なのですが、ここまで普段見ている星空と違うと別の星に来てしまったような宇宙的恐ろしさすら感じます。

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10分ほど眺めてからブログ用の写真を撮影して就寝。夕方から吹き始めた風はまだやみません。

 

本日の宿情報

store.gondwana-collection.com

道沿いにぽつねんとある宿。2人部屋、キャンプサイト、シャワー、レストラン、バー、WIFI、プールまであり、最早街中のホテルと変わりない設備を誇る。夜でもレストランの明かりが点いており星空が若干見えにくいのが残念。

 

今回のルート

 

つづく

南アフリカでレンタカー旅行 その3 ~ナマクワランドを越える

昨晩は9時頃には就寝して、朝5時に起床しました。未だに時差ボケを引きずっており若干辛い。(こちらの朝5時は日本時間の12時)

 

バナナをもそもそと食べてから出発。まだ日の出すぎで薄暗いですねぇ。

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さて、本日はただただ進むのみ。昨日はアガラス岬で観光しましたが本日は全くありません。一気に南アフリカを突き抜けてナミビアに突入します。走行距離はなんと   700km。東京→神戸間に匹敵します。果たして日没までに間に合うのか!?
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 出発して間もなく、クラヴェール周辺では川沿いの渓谷を淡々と走っていきます。アフリカというよりは中国の西にありそうな光景です。

 

そこでふと左を見ると、斑点のような奇妙な模様があります。
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これはもしや、フェアリーサークルでは?

草が円状に枯れる不思議な現象として知られています。ナミビア特有だと思っていたのですが、ここで見られるとは。

 

川沿いを離れてバンラインストブルを超えるとひたすら大平原です。既にケッペンの気候区分では砂漠ですね。
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脅威の150km/hで走行します。なんにせ舗装状態が良く、警察もいない。上の写真に写る左のトラックは近そうに見えますが1㎞以上離れています。

このあたりはナマ族(ナマクワ人)が住んでいるのでナマクワランドと呼ばれています。現在もナマ族は遊牧生活を営んでいるようですが、あまりに広すぎ、そして人口密度が低すぎるため会うことは容易ではありません。

ちなみに、雨期には乾燥した大地に花が咲き誇ることで有名です。が、今はバリバリの乾期です。大地には枯れかかった草と縮こまる多肉植物しかありません。

 

途中にはCAPE NAMIBIA ROUTEという看板がちょくちょくあります。
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なんというかこの国道7号線がナミビアへ向かう道だと証明するものはこれだけなのです。仮に道を間違えていたら気付かず100㎞くらいは進んでしまいそう。それくらい同質的で何もない大地です。

 

さらに北へ進んでいると国道を跨ぐ橋が見えてきました。
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これは鉄鉱石線です。その名の通り、南アフリカの内陸で産出した鉄鉱石を大西洋岸まで輸送しています。驚くべきはその編成。全長4.2km、最大351両という大陸でもそうそうお目にかかれないほどの超超大編成がこの砂漠を駆け抜けるのです。

ja.wikipedia.org

正直言って数時間待ってでもこの目で是非とも見たかった!でも時間が足りない……。非常に残念ですが仕方がありません。線路を一瞬で潜り抜けたら、あっという間にはるか後方になってしまいました。

 

走ること1時間、だんだん晴れてきました。それと共に植生も薄くなって本格的な砂漠に近づいてきたことを実感します。
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出発から2時間、スプリングボックに到着。人口1万3000人のこの地方最大の街です。半径500㎞以内にここより大きい街はありません。

小さい街ですが行政機関や銀行・スーパー・KFCまであり、都市としての機能を有していることがよく分かります。人通りも多く活気がある雰囲気。
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この街のスーパーで物資を補給。こんな内陸の町で新鮮な肉や野菜にありつけるのはかなり凄いですね・・・・・・。文明万歳。

昼飯も考えたのですが、まだ午前10時なのでパス。この先の景色が良い所で食べようと思います。

 

スプリングボックを出ると車はますます少なくなりました。
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「前にトラックがいるな」と思ってからすれ違うまで5分はかかります。互いに時速100km/hで近づいているとして、17km以上は離れている計算。自分たちとトラックの間17kmは全くの無人です。驚異的な閑散状況。もちろん人家などはありません。

信じがたいほどに人がいない地域に突入したことをひしひしと感じます。ちなみにこの辺もストリートビューは完備されているのでネット上でこの人のいなさを追体験することが可能です。Googleすげぇな・・・・・・。

 

1時間ほど走ったのでPAエリア(座標は29°02'18.6"S 17°50'13.8"E)で昼食を摂ります。午前中に頑張ったので、今日の行程の6割は既に走破してあります。やったぜ。

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この国道7号線には10kmおきぐらいにこうしたPAエリアがあります。東屋とゴミ箱があって結構快適。この辺の道路脇は岩がゴロゴロしている砂漠なので、普通の車が入ったらすぐにパンクしそうです。こうしたPAエリアが無かったら50kmおきにある町か、路上でしか休憩ができません。このため、PAエリアのおかげで心理的にかなり楽になっています。

道路の真ん中でパノラマ撮影。数時間前まで岩山や渓谷・灌木林などあったのですが、さらに荒涼とした風景になってきました。

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本当にとんでもない所に来てしまった・・・・・・。こうなると陸と言うよりは海に近いような存在感です。道路はさしずめ長い橋でしょうか・・・・・・。

 

さて、それはそうと昼食。今回はスプリングボックで購入したピザ。安定して美味しい。

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気温は33℃とかなりの暑さですが、乾燥しているため日陰に入ってしまえばへっちゃらです。むしろ風が心地よいくらい。

ここで運転手を交代して出発。国境まであと50kmくらいです。


昼飯から30分もすると、まっすぐ進むことしか知らなかった国道7号線が蛇行し始めました。
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下り終えると道を遮るように門が出現しました。
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看板を見ると……
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南アフリカの国境のようです。遂に南アフリカの終点にたどり着いたのです!疲れた~~!!あまりに長い距離を運転しすぎて体がフワフワ浮いている感覚が続いています。

 

このイミグレの特徴は車での通過を前提としている点でしょう。国道をそのまま走っていると駐車場が現れます。
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このPAみたいな駐車場の目の前がイミグレになっています。超便利。室内はクーラーがガンガン効いてて快適です。
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出国カードをサクサク記入してあっさり出国スタンプが押されました。まぁどこの国も出国は緩いものです。税関も車の中とトランクルームを軽く見られただけで終了。

 

南アフリカナミビア国境となっているオレンジ川を通過。この乾燥地帯を流れている割にはかなりの水量です。見た感じ川の水を使った灌漑農業も行われているよう。

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緑が眩しい。やっぱり水がないと生きた心地がしないですねぇ。

さていよいよナミビア入国です。

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 ナミビア……国名の語源が「何もない所」という驚異の国。既にかなりの「何もなさ」を体感していますが、果たしてどれほど何もないのか?この目で見させて貰おう……。

(ちなみにストリートビューもこの先はありません)

 今回の行程

 

harimayatokubei.hatenablog.com

 

つづく

南アフリカでレンタカー旅行 その2 ~大陸最南端・そして始まる地平線地獄

ばっちり12時間睡眠を終えて朝7時に起床。め〜〜〜〜っちゃよく寝ました。体調は完璧。

宿で朝食を食べます。

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美味い……。カリカリベーコンにパンケーキ、オレンジジュースという黄金の様な組み合わせです。紅茶も至極美味い。できるならこの宿に3泊くらいしたいものです。

 

が、それは無理な話。朝食を食べたら荷物をまとめて東に向けて出発進行。

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昨日とは打って変わって森林の道です。淡々と走っていたらこんな標識が出てきました。
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制限時速120km/h!!一見ものすごく速そうですが、実際出せるんですよね、この速度。

だだっ広い平原を超高速で進んでいきます。
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田舎道を走ること1時間半、最初の目的地が近づいてきました。
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アガラス岬灯台です。

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青空に大変良く映えます。普通の灯台よりも立派ですね。一階は展示館になっているようですが、なぜか入れず。
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さて、そんな灯台から西には木道が続いています。
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歩くこと3分ほどでモニュメントがある海岸に出ました。
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この石碑にはこう書いてあります。

You are now at the southern-most tip of the continent of Africa

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そう、ここがアフリカ大陸最南端の地「アガラス岬です。INDEAN SEA    ATRANTIC SEAと書かれているように、インド洋と大西洋の境目がここから伸びています。

いや〜しかしここがアフリカ最南端ですか………。この海の向こうには南極です。いきなり地球規模の観光地に来たので実感が湧きません。エジプトから旅してきたらまた違った感想になるんでしょうかね?

 

30分ほど佇んでから出発。さて、なんと今日の観光はこれで終了です!!あとはひたすら北を進んで本日のキャンプ地へ向かいます。
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一面茶色の平原を爆走します。雨季には小麦畑になるのでしょうか?
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一見何も無さそうですが、5kmに一軒くらい家があったりります。どんな生活をしているのかは不明ですが……。

13時頃に国道2号線を横切りまして、その近くにあるレストランで昼食です。
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ぐぇ……めちゃくちゃ暑い……。車の温度計を見たら気温39℃です。車の中は涼しいのですがね。

昼食は鳥のステーキとチップス。全部で1600円程度。これまた美味い。
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レストランの猫です。流石に暑そうな表情をしている。
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腹いっぱいになって再出発。目的地はまだまだ先です。急がねば。


基本的には単調なドライブなので音楽をかけつつ走行します。
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が、オーディオシステムは中国語の漢字しか対応していないようで、アーティスト名が面白い感じになってしまうんですよね。谷ってなんだよ……。

 

丘陵地隊を越えてウースターという町に着きました。が、目的地はまだ遠いのでスルー。ここで一瞬だけ国道1号線を横切ります。
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首都に向かう道なので超高規格で走りやすい!でもわずか5kmほどで再び脇道へ~。

 

このへんで気がついたのですが、北に向かっているのに眩しいんですよね。
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北に向かっているのに眩しい……?南半球だからか!!太陽が北中しているのが大変不思議です。今日はアガラス岬といい地球規模を感じることが多いですね。

 

ケープタウンの北に広がる平原を走行しているのですが………、………、………、遠い……。景色が全て遠すぎです。時速130km/hで走っているのに山に全く近づきません。
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ナミビアまで通ずる国道7号線をひたすら走ります。日没1時間前に平原の端っこに差し掛かりました。
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平原を一望できる素晴らしい景色です。ただ、低速トラックが多く追い越しにひやひやする場面が多い箇所でもあります。要注意!

峠を登りさらに走ること1時間。遂に本日のキャンプ地にたどり着きました。
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川沿いにあり緑豊かです。
キャンプサイトとコテージの2種類があります。値段的にはキャンプサイトが安いなのですが、既に日没しているのでコテージにしました。一人140ランド(=1120円)。
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ベット3つ、シャワー、トイレ、キッチンがある大変立派なコテージです。でも虫が多い。

相当ヘトヘトになったので夕食はふかしたじゃがいものみにしました。
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うむ、これはかなりひもじい……。今後の食事は自分で料理する事が多くなるので、もっと真剣に考えないと駄目ですね。

 

この日は500㎞近く走行してかなり疲れました。が、ここで距離を稼ぐことで未来が楽になるのです。次の日もガシガシ走りますよ!

 

今日の走行ルート

 

 

つづく

南アフリカでレンタカー旅行 その1 ~ガーデンルートを往く

無事にケープタウン国際空港で合流できたので、フードコートで昼食を食べてからレンタカー屋へ。今回借りた会社はハーツ。全世界に支社を持つ企業です。そして借りたのはヒュンダイ・タクソン。

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ヒュ……ヒュンダイ!?

トヨタRAV4クラス」で予約したので、てっきりトヨタかと思っていたのですが、ヒュンダイでした。微妙にガッカリではありますが、見たところしっかりしているので大丈夫そう。

でも……実際ヒュンダイってどうなんでしょうね?

 

さて、車に乗り込んで発進。南アフリカは日本と同じ左側通行なので違和感はありません。ランプを回ってまずは国道2号線へ。
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おおお~走りやすい!!この国道2号は南アフリカ第二の都市ケープタウンから第三の都市ダーバンまで通る大幹線です。片側三車線で舗装もバッチリ!これは快適です。

しかもみんな車間距離をしっかり空けています。茨城よりマナーが良いね。

 

そんな国道2号ですが、窓の外を見るとスラムが広がっています。
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しかも延々と。
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これはすごい。幹線道路沿いの環境の悪い場所にスラムが集中しているだけ、という見方もできるとは思います。でも正直この光景は圧巻です。

 

さて、そんな国道2号を東へ30㎞近くノンストップで走り続けてきました。f:id:harimayatokubei:20200318215849j:image

実はノンストップなのには明確な意図があります。それは、カージャック防止

以下は在南アフリカ大使館が公表している「安全の手引き」の引用です。

《事例⑪》ケープタウン

ケープタウン市内から空港へ向かう途中,ナビゲーションの案内に従い,ケープタウン空港出口の1つ前の出口から降りて信号待ちをしていたところ,助手席側の窓を襲われ,乗車していた被害者のひざに置いていたジャケットを奪われた。

おいおいヤベーな。冗談ではなく信号で止まったら命は無い!レベルです。このような信号停車中に襲われる事例はスマッシュ・アンド・グラブと呼ばれています。

この手口の犯罪の多発地点は通行しないことはもちろんですが,交差点では,なるべく止まらないような工夫した(赤信号無視ではなく,赤信号にかからないような速度調整した)運転も必要です。

  南アフリカ大使館 安全の手引きより

このような犯罪自体は東南アジアや欧州でもあるとは思います。しかし、白昼堂々と頻発しているような国はアフリカでも珍しいのではないでしょうか。

そういう訳でビビりにビビりまくってストリートビューで安全である事を事前に確認して走行していた訳です。

 

さて、国道2号線を離れて海岸沿いを走る国道44号を進みます。最初は普通の道だったのですが、しばらく進むと景色が一変しました。
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すげー!!これはすごい!!!山が海岸に落ちており、その麓を道路が通っています。
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こ、これは凄い。実はこの道路はガーデンルートと呼ばれており、南アフリカ随一の風光明媚さで知られています。でもガーデンと呼ぶには豪快すぎるような気もしますねwwww

 

国道44号を1時間ほど走ると本日の目的地であるヘルマナスに着きました。
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海岸沿いの小規模都市です。このような街にもスラムがあるせいか、家々は塀と鉄条網で囲われています。

本日の宿はHouse of Westcliffです。一泊4000円ですが、立派な部屋とWIFI、シャワーがあって至極快適。良い宿です。

www.westcliffhouse.co.za

しかし、この宿も御多分に漏れず塀で囲われているので眺めは全くありません。まぁしょうがない。

 

時刻は既に16時過ぎです。部屋でちょっとだけ緊張を解いてからショッピングモールへ夕食の調達に向かいました。

Whale Coast Mallと言う名です。日本のイオンモールと見まごうほどに綺麗で整っています。いくら治安が悪くともアフリカ随一の経済大国はやはり違います。
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日本と同じように端っこにスーパーがあったので食料を調達。
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本日の夕食はこちら!!
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なんか貧相な感じに。というのも惣菜系のものが全然無かったのです。それに宿にはキッチンも無し。そのためパンとハム、ジャムという形式になりました。まぁこれはこれで美味いのでOKです。

 

夕食を食べたらあとは寝るだけ。私はともかく2人は日本から来たばっかりなので時差も辛そうです。体調を崩さなければいいけど。

今日の走行ルート

 

 

 次回

 

harimayatokubei.hatenablog.com

 

 

 

つづく