GW沖縄・八重山旅行その6 ~穏やかな島は、日没で一変した!~
日本最南端の地からチャリで3分ほど走ると、波照間島星空観測タワーに着きます。
波照間島の南に島は無いので、星はものすごくよく見えるようです。個人的には駐車場にドリフト痕がある事に驚きました。ここは波照間だぞ……。
昼間は閉まっているかと思いきや意外にも開いています。
そしてここにあるのが日本最南端の自販機……だが、故障中!!
と、なると稼働中の日本最南端の自販機はどこだ?おそらく集落の中だろうか……。
ちなみに、日本最南端の地付近にはこれ以外に建物も自販機も無いので、熱中症気味になったらここに駆け込むことをおすすめします。実際私たちも30℃超えの猛暑で汗だくだくのフラフラです。こういう時は自転車じゃなくて原付にするべきだったなぁ。
しかしフラフラとはいえ、自転車を漕がない限りは集落に戻れません。草と木しかない道をひたすら東に進みます。
島の東端にある波照間空港に着きました。ここは2008年までは定期便がありましたが、今は緊急用でしか使われていません。
wikipediaによると2008年の年間乗降客数は2100人とのこと。1日あたり約6人なので、そりゃ廃止になるよな……という感じ。
現在は小型機による再開が議論されていますが、コロナ禍の影響でどうなるかは不透明とのこと。個人的には、波照間航路は欠航しまくるので再開して欲しいなぁと思います。
なお、現在のターミナルビルは2015年に完成したものです。まぁ乗客はいないので実質的に無意味なのですがね。壮大な税金の無駄遣いとなるかは、今後次第という訳です。
空港を出て集落への道を進みます。
クソ……本当に暑い……。
空港の周りに広がるサトウキビ畑。本当にこの島は畑しか無いなぁ。
いやぁね、この離島的な風景も素晴らしいのですが、とにかく、とにかく暑いのですよ。
どうにかこうにか走って、島の北側にある下田原城跡にやってきました。
ふぃ~、木陰は涼しいぜ……。
離島のしょぼい城だと思っていたのですが、思ったより石垣がしっかりと残っています。
見晴らし台からは港付近もばっちり見えます。
草ボウボウですが、それがかえって古代遺跡感を増してていい感じ。
とはいえ、城オタクとしてはもうちょっとしっかり整備して欲しいと思います。規模感も遺構の立派さもかなり素晴らしく、なんと言っても国指定史跡なのですから。戦災も受けてないですし。
まぁでも竹富村の財力だと難しいんだろうなぁ。
下田原城跡を出て港の方に向かいます。
道端にいたヤギ。
別のヤギたち。自転車のキキーッというブレーキ音を聞くと一目散に逃げていきました。そんなに嫌だったのか……この音。
島の北側にある港に到着しましたが、船の発着時間ではないので誰もいません。
でも、ここに来たのは自販機があるからです!
ゴクゴク、プハ-!!うめぇ!!!生き返ったわい……。
RPGとかの船着き場ってイベントシーンが終わると役目を終えて静かになるじゃないですか。DQ5のビスタの港とか。あの雰囲気いいですよね。ゲーム上で役目を終えても淡々と日々が流れている雰囲気が良い。ここもそんな感じです。
ちなみに港近くには琉球王国時代に使われていた年貢を貯蔵する倉庫が復元されています。
ま、あまり見る価値はないかな。
次は波照間島最大の見どころであるニシ浜に行きます。港からはサトウキビを使った製糖工場の脇を通っていきます。
おっ、見えてきたな。
お~これは確かに綺麗。海の綺麗さはもちろんですが、砂浜の白さも際立ってます。これほどのビーチで人が少ないというのも嬉しいポイントです。
青い空に白い雲、か~ッ!夏だねぇ!!(まだ五月)。今日は水着を持って来てないので、ニシ浜では明日にでも泳ごうかと思います。
15時を回ってそろそろ疲れてきたので宿に戻ります。
猫の写真を撮りつつ宿に帰還。
18時頃に夕食を食べます。思いのほかしっかりしていて、しかも美味い。離島の民宿だと侮っていましたが、民宿まんやは思ったよりいい宿でした。
夕食を食べ終えたので夕陽を見にニシ浜へ。
到着したら沈む寸前。
ここ数日の八重山は分厚い雲に覆われていましたが、ようやく晴れてくれましたねぇ。沖縄県梅雨入りとはなんだったのか。もしかしたが梅雨前線が北上して沖縄本島の方は雨降ってるかもしれませんねぇ(後日確認したがマジでそうなっていました)。
晴れた日の夜といえば、天体観測で決まり!自転車を漕いで、日本最南端の地付近に行きます。あそこなら光害も少ないですしね。
が、しかし。この先には私の人生史上最も過酷な現実が待ち受けていました。
自転車を漕ぐこと10分程度、日も大分落ちたのでライトを点灯すると、何か雨のようなものがポツポツと体に当たり始めたのです。でも、空を見ても普通に晴れている……。
これは、、、羽蟻か、、、。
ちょっと気味が悪いけど時々当たるだけだからそこまで辛くはないな、と思っていたのですが、島の南に行くにつれてポツポツからポポポポポという感じになってきた。
1秒に10匹くらい顔に当たる状況。これはやばい。でも海沿いの最南端の地に行けば減るのではないか。。。と思っている状況で最南端の地に到着。
でも、虫は減るどころか最高に多い!しかも、自転車から降りたせいで体中に蟻がまとわりついてきた!!
この辺まではまだ虫除けでなんとかなると思っていたのですが、冷静に考えるとそんな生易しい量ではなかった!!友人の背中を見ると、黒いTシャツが真っ白になるくらい大量の羽蟻で埋め尽くされていたのです。
虫に弱い人なら卒倒しそうな状況の中、30秒ほど格闘してギブアップ。蟻が群がる自転車に乗って一目散に集落に戻りました。
宿まで戻ると、流石に蟻の数は減ったので体に残った蟻をはたき落します。シャツの中、ズボンの中、靴の中、挙句の果てにパンツの中、出てくる出てくる50匹はいたんじゃないかと思います。
マスクをしていたおかげで口には殆ど入らなかったのが幸いでした……これで口の中まで入ってきてたら辛すぎて気を失ってたかもしれない。
宿に戻って蟻をよくよく見ると普通の蟻ではなくシロアリでした。ネットによると、梅雨前後の雨の翌日に大量発生しやすいとのこと。まさに今じゃん……。
宿に戻ってから1時間、体中の穴と言う穴を調べ上げて、鞄の中も財布カメラに至るまで全て捜索してなんとか全部のシロアリを排除した……つもりになりました。実際はまだまだいるかもしれないけど、もう知らん。
シャワーを浴びてから、お疲れ様会を開催。いや、もう辛すぎたわ……。海外でもここまでSAN値が減るイベントはありませんでした。テヘランの地下鉄で椅子に座ろうとしたら他人の鼻くそが服にくっついた以来の衝撃です。
くっそー!!今頃は満点の星空で優勝しているはずだったのにー!!!
まぁ、今日はもういいや……酒飲んで寝よう……。
つづく