GW沖縄・八重山旅行その５ ～日本最南端の地へ・ゲロ船を越えて～
八重山旅行6日目です。割とハイペースで色々行ってるのでそろそろ休憩が欲しい所ですが……まだ休むわけにはいきません。
今日は日本最南端の島・波照間島に渡航します。いよいよ日本の東西南北端で最後の地！！流石にテンションが上がるぜ。
波照間島へは石垣島から出るフェリーでしか行けないので、まずは港へ行きます。
タクシーを呼んで港へ。おーん、今日もえらい土砂降りだなぁ……。
波照間島にはフェリーでしか行けないと上述しましたが、実は高速船と貨客船の二種類があります。違いは以下の通り。
高速船……速い。所要70分程度。高い。片道3610円。本数が多い。1日に4本ある。
貨客船……遅い。所要2時間かかる。安い。片道2030円。本数が週３本しかない。
貨客船は遅いとはいえ1時間伸びる程度ですからできれば貨客船を使いたい。でも週3本しかないので、今回は行きは貨客船・帰りは高速船を使います。
また、今日使う貨客船は注意点が一つあります。それは切符売り場が離島ターミナルではない事です。切符が売られているのはターミナルから徒歩5分程度の貨物事務所なのです。
タクシーで一旦離島ターミナルまで送ってもらった後に、雨がザーザー降る中歩いて貨物事務所に着きました。
ここで切符を購入。それなりに旅行者も使うらしく特に変な目で見られることもありませんでした。
そして、貨物事務所から更に5分くらい歩いてフェリーはてるまの波止場に行きます。
入口にいたおっちゃんに切符を見せて乗船。
こういうメインルートではない貨客船はボロボロな事が多いのですが……おっ、結構綺麗じゃない。
座敷もあるしクーラーも効いてるしテレビも観れるし言う事ないです。
我々3人の他にソロの男性1人の計4人で石垣島を出航しました。
この波照間航路は石垣ー西表島航路のように島に囲まれた海域ではなく、太平洋の外洋ど真ん中を航行します。
このせいで何が起きるかというと……
＿人人人人人人人人＿
＞ クッソ揺れる ＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y￣
ウゥ……ウッ……ウ、ウワー！！
馬鹿な。おがさわら丸も余裕で乗り越えたこの俺がここまで酔うだと……。これはかなりキツい……。
あまりにキツすぎて途中で撮った写真はこれしかありません。立ち上がる気力も無かった。
それでもなんとか耐えて午前11時、ついに波照間島に到着しました。
石垣島はあれだけ雨が降っていたのに晴れてる。これがゲロ船を乗り越えたご褒美なのか。
送迎車で宿に向かったのですが、酔いが続いており殆ど記憶がありません。
とにもかくにも宿に到着したので、チェックイン。
クーラーも効いているし落ち着いたいい部屋です。20分ほどグダっていると酔いも落ち着きました。
その間に友人にレンタサイクルの調達を頼んでおいたので、自転車に乗って島めぐりに繰り出します。
集落内を自転車のってキコキコ漕いでいるとテンションも上がってきました。
いや～～～～～～いいなぁ～～～～～～～～空気感が良い！！！
よく考えたらこの旅行中ずっと曇りでしたが、ようやく沖縄の青空を見れたような気がします。
まぁ、その青空のせいで気温は30℃を突破してかなり暑いのですがね……。
既に12時を回っているのでまずは昼飯です。波照間島は与那国島以上のガチ離島なので食堂探しに難儀しましたが、Kukuru Cafeというお店が開いていました。
タコライスを注文。屋外テラスなので汗だくだくですが、美味いのでヨシ。
昼食を食べてから集落を出てサイクリングを続行します。
いや、雰囲気が本当に素晴らしいですね……。エモいというか、なんというか。
サトウキビ畑の中を自転車で走ることでしか摂取できない栄養素は確実に存在します。マジです。
と、思っていたらサトウキビ畑に混じって謎の穀物が植えられていました。むむ、なんだろうこれは……これでも一応は農学修士なのでよく見てみると、きびであることが分かりました。
そう、きびたんごのきびです。後で分かったのですが、波照間島は日本屈指のきび生産地であるようです。
しかも結構な値段で売られててびっくり。ただの雑穀という印象だったのに、時代は変わるものですねぇ。
circlerainbownijiiro.stores.jp
それはそうとサイクリング続行。海が見える道をガンガン漕いでいきます。
もう言う事は無いなぁ。素晴らしい島です。ここは。
さて、そろそろ目的地に着く頃です。
波照間島に行ったらまず最初に訪れる所。それはやっぱり日本最南端の地でしょう。
最南端の碑の周辺には日本各地から贈られた石が展示してあります。富士山の石を贈った静岡県が実に分かりやすい。
そんな道を少々歩くと、着きました。日本最南端之碑です。
やっと着いたぁ。これだ……これを見に来たのだ……。
日本最北端の地である宗谷岬を19歳で訪れてから早7年。遂に日本の東西南北端を4か所全て訪れました。
青い空に白い砂浜。記憶の中にある東西南北端の中では間違いなく最も素晴らしい風景です。訪れる難易度は高いですが、わざわざ来た甲斐があった。
ただ、地図を見れば分かりますが、本当の最南端はもうちょっと南にあります。道もありませんが、少しでも近づいてみます。
岩はゴツゴツしており転ぶと危ないですが、滑る事もないので余裕でした。
多分、この辺りが日本最南端でしょう。特に見える風景が変わる訳ではありませんが、この青い海を間近で見れただけで満足ですね。
岩場を戻って近くの東屋へ。日本最南端の付近って建物がこれしか無いので暑い日は熱中症になりそうですねぇ。自販機も無いので要注意です。
それにしても本当に景色が良い。青い海もですが、離島なのに草原が広がってる点もポイント高いです。日本最南端の地じゃなくても、個人的には好きなスポットです。
東屋で10分ほど休憩して、サイクリングを再開しました。
づつく
