転がる五円玉 ~旅と城と山~

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12月の阿蘇山 ~大噴火級のスゴさ。これが阿蘇山……~

 阿蘇山、阿蘇山。

最早私ごときが説明するまでもない九州の名峰。巨大なカルデラを抱き、白煙をもうもうと上げ続ける火の国の象徴。

 

実はつい最近まで阿蘇山最高峰の高岳は噴火警戒レベル2だったので立ち入り禁止でした。が、2020年9月1日に晴れて警戒レベル引き下げ&規制解除。このチャンスを逃すわけにはいかねぇ!と思い、gotoを使って熊本へ。

今回はその阿蘇山高岳に砂千里浜から登りました。

 

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昨日は祖母山に登り南阿蘇のお宿で一泊しました。

朝起きて窓の外を見ると、正面に阿蘇山が大迫力で展開しています。

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圧倒的なまでの存在感。これが阿蘇山……。やっぱりすごい!

 

今回は16時半の飛行機で東京に戻るので、1時くらいまでには下山する必要があります。そのため早めに出なければいけないのですが……寝坊したーwww!

いや、学生の時の友人たちと泊ったものでしてね……これはしょうがない。

 

なんだかんだで9時半頃に出発。途中の黄色いローソンで買い出しをします。

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ローソンを出てからは県道で一気に登っていきます。

ものの10分もするとご覧の通りの景色!

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左手には阿蘇五岳の一角である烏帽子岳が見えてきました。とても登れるようには見えませんが、裏手に登山道があるそうです。

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10時半ころに阿蘇山公園道路の入口に到着。

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ここからは有料の阿蘇山公園道路で登山口まで行く予定なんですが、なんと火山ガスのせいで閉鎖中です。

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嘘だろ!?ここまで来て!?と思いましたが、話を聞くと徒歩で登山口に行く分には問題ないとのこと。

むー、ただでさえ時間が無いのに徒歩とは。CTにして1時間追加です。

 

まぁどっちにせよ登るしかないので、車が通らない車道を淡々と歩きます。

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車道だと言うのに早速景色が良い。

10時41分に砂千里浜の駐車場に到着。ここが登山口です。

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さて……では、高岳に向けて出発!

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最初は砂千里浜の中に設置された木道を歩きます。まぁ木道と言っても普通の山にあるのとは違って大分広いですが。

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第四火口、だそうです。(ちなみに、現在煙を上げているのは第一火口)

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砂千里浜を横切り尾根線に登ります。

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いやはや、それにしても景色が凄い。

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うーん、良い?というか特徴的な景色というか、独特な景色です。

 

さて、そんな快適な道はすぐに終わりました。ここからは一気に200m近く登ります。

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どこをどう登るんだ!?というくらい急斜面ですが、意外にも梯子も鎖もありません。

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途中まで登って後ろを振り返ると砂千里が良く見えます。

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もうちょい……もうちょい……。

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よし、登り切った。11時30分です。200mの登りですが、景色が良いのであまり辛くは無かったですね。

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手前の稜線が外輪山で奥は国見岳でしょう。国見岳は100名山ではありませんが、熊本最高峰の山です。

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2,3分休憩して出発。おそらく右奥に見えるのが高岳ですね。むーん、まだまだありそうな雰囲気。

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中岳までは緩い稜線になっています。非常に歩きやすい。

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左には阿蘇山の火口と砂千里浜を一望できます。ザ火山、というべき素晴らしく壮大な景観です。

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稜線は歩きやすいし景色は素晴らしいしで言う事ありません。文句無しの最高です。

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11時47分に中岳到着。いよいよ最後の登りです。

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この辺りからは阿蘇山の北側を眺められます。

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南阿蘇方面よりも平野が広々としていますね。実際、南阿蘇村なのに対して阿蘇市なので人口も違うのでしょう。

 

ボコボコとした奇岩が積み重なる道を進んでいき、、、

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12時ちょうど、阿蘇山高岳に到着しました。

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初冬らしい薄雲が広がる良い天気です。遠征登山で絶好の登山日和を引き当てるとは、ツイてる!

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東には昨日登った祖母山が見えていますね。

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祖母山は遠くから見ると、思ったより目立つ山容をしていることがよく分かります。あそこから阿蘇山を眺めたかったなぁ。

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北には阿蘇一宮の市街地と外輪山がボンヤリと見えます。

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そして西には噴煙を上げる火口や烏帽子岳が見えます。日本離れした素晴らしい絶景。

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遠くには熊本市の金峰山と、雲仙岳も見えますねぇ。阿蘇ー雲仙は結構離れているように思いきや、実は100㎞ほどしかなかったりします。

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ちなみに北斜面ある謎の廃墟は仙酔峡ロープウェイ跡です。

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集客で苦戦する中でモーターの故障により運休→そのまま2011年に廃止してしまったロープウェイ。あの惨状を見ると、客がいても運行継続できていたか怪しいですね……。

 

さて、時間が無いので昼食は食べません。12時20分に下山を開始しました。

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ちょっと下った位置にある中岳からは火口が良く見えます。煙がこっちに流れてきているようでちょっと心配。

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噴煙を上げる火口もいいですが、第四火口と烏帽子岳の険しい情景も一見の価値ありです。砂千里が巨大な砂場のように見えて遠近感が喪失気味。

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中岳からゆるゆると下って200mの急坂に差し掛かりました。

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ここからは横を見ると豪快な崖のラインを見れます。ここも現実味が無いほどの大迫力。

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落石に注意しながらサクサク下山。

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20分くらいで下り終えました。

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ここまで来ればあとはもう木道をのんびり歩くのみ。異世界感のある砂千里浜を淡々と歩きます。

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13時30分、登山口に到着。1時間ちょっとで下山できました。

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ん……あれ!?駐車場に車があるぞ。規制されているはずでは。

 

どうやら道路の規制が解除されたようですねぇ。もう少し遅く出発していれば車道を歩かなくてもすんでいたかも?

 

時間にちょっと余裕があるので、折角だし火口見学もしました。

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この辺の道路には丸い穴が点々とあります。これって、もしかしなくても噴石のせいですよね。いや恐ろしい。

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火口付近には一般人も多くて山というよりは普通の観光地っぽいです。

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火口です。うん、それなりに凄い。でも上から見た方が不思議と迫力があったように感じます。

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この辺からは中岳の稜線が大変よく見えます。

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火口も見たので徒歩で阿蘇山山上ターミナルへ。荒涼とした風景を道が貫くのは中々絵になりますねぇ。ナミビアを思い出します。

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14時ちょうどに車を置いてきた駐車場に帰還。ん~、青空が美しい登山でした。

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最後に草千里浜を車中から撮影。山の上とは思えないほど壮大な景色。草千里と言えば青々とした景色が印象的ですが、茶と青のみのモノローグな景色もいいものです。

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と、いう訳で阿蘇山でした。

もう私の文ではとても伝わりきらないほど豪快で壮大で雄大で立派な山です。とにかく素晴らしかった。

登ってよし、見てよし、遊んでよし、の山でもありますが、今回は時間の都合上登る事しかできなかったのが残念。どうやら初秋の時期が良いらしいので、次はカルデラをじっくり周ろうかと思います。

でもなんだかんだ山に登っちゃうかもしれませんねぇ。根子岳や烏帽子岳も登っていないし。まぁ次行ったとき考えますか……。

 

おわり