レンタルしたクロスカブで積丹半島一周ツーリング
所用で北海道に行ったら1日暇になったので札幌発着・積丹半島ツーリングに行ってきました。室蘭に住んでいる友達とマスツーリングです。
離島などで原付を借りる機会はあったのですが、レンタルバイクを借りて数百キロのツーリングに出るのは約5年ぶり。多少の不安はありましたが、道順などをチェックしているうちに当日を迎えたのでした。
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8月21日(金)札幌
ホテルの22階からおはようございます。
今回泊まったのはホテルエミシア。中心からはちょっと離れていますが安いし快適だし景色は良いのでおすすめです。遠くに見えているのは余市岳ですね。
8時くらいに宿を出て、8時30分に白石にあるイーグルモーターサイクルに到着。
今回のレンタルバイクはクロスカブ110ccをチョイス。一応普通二輪免許を持っているのですが、MTバイクの運転の仕方をすっかり忘れたのでスーパーカブの亜種であるクロスカブにしました。
遠心クラッチなので実質ATみたいなものです(実際AT限で乗れる)。原付ですが110ccなので80km/hは余裕で出るでしょう。
ヘルメットを借りたりしてから8時40分頃に出発してまずは小樽へ。高速で札幌市内をパスしたかったのですが、原付なので下道で行きます。
札幌中心部を通過。朝のラッシュ時なので車が多いのがダルい・・・・・・。
小樽には10時に到着。50kmに1時間半もかかりました。いくら北海道とはいえ札幌~小樽間はかなり混雑しますね。
有名な小樽運河を撮影。
小樽には初めて来たのですが、いい街ですね。歴史的な建造物がそこここにあるため、街並みに気品があるように感じます。背後に山、正面に海があるおかげで住む分にも良さそう。札幌も近いし。
本当はもっとのんびりしたかったのですが、室蘭の友達と11時に余市で合流する予定なので急ぎます。5分ほどですぐに出発。
11時ちょっと前に余市宇宙記念館に到着。
なんで余市で宇宙なのかと思ったら、毛利衛飛行士の出身地だからだそう。全然知らなかった。
折角ここまで来たのでニッカのウイスキー工場の正面だけを見物。
西欧の城を模したような重厚な建物。ウイスキーという完成まで長い長い年月をかける製品を作る所らしい風格があります。
ちなみに、周囲の風景に溶け込んでいるとうよりは、昭和的なビルの中にあり異彩を放っている感じです。余市も小樽のように古い町並みを保存しておけばもっと観光客が来ただろうに・・・・・・もったいない。
日没までに札幌へ帰ろうとすると意外とタイトなスケジュールなのでここもすぐに出発します。
余市を出るとすぐに海が近いワインディングロードになります。この辺りは最高に気持ち良い!!わざわざ来た甲斐がありました。
積丹半島の東海岸を快走して12時に島武意海岸に到着。
平日だけどぼちぼち賑わっていますな。
海岸へは人道トンネルを通って行きます。
50mほどの狭くて暗いトンネルを抜けると……
積丹ブルーの海!
これは素晴らしい。噂には来ていましたが、いざ見るとその鮮やかさに驚きを隠せません。沖縄の海のような色をしています。
実はこのような水色の海になるには、海底が白くなくてはなりません。南国は白い珊瑚礁で水色の海になりますが、北海道では珊瑚礁はありません。どうやら、地球温暖化の影響で行動が活発になったムラサキウニが海藻を食べ過ぎた結果、海底から緑の海藻がいなくなり海底が白くなってしまったようです。(NHKより)
ま、そういう背景はともかく「綺麗だからいいじゃん」と言えるのは平和な証拠ですね。
一旦駐車場に戻って今度は灯台に行ってみます。
中々の急斜面を登って15分くらいで到着。
さっきより海が遠いものの遠くまで伸びる海岸美を眺められます。
ちなみにこの奥にもハイキングコースがありますが、ご覧の通り。
おおう、クマさんは困るな。こういうのっていつになったら開放されるんですかね・・・・・・。1年後とか?
島武意海岸がある積丹岬は積丹半島の最北端なので灯台も設置してあります。
昭和40年点灯の積丹出岬灯台です。比較的新しいためか設備も簡素な感じ。赤白の縞々模様のはずですが、高さが足りないためか赤が腹巻きのようになっています。
積丹岬で見る物は見たので引き続き反時計回りに半島を移動します。が、既に1時前なのでここらで昼食。漁師の家・中村屋というお店です。
積丹と言ったらウニでしょ!という事で当然のようにウニ丼(ムラサキウニ)を選択。
おお・・・・・・すごい迫力。普段は回転寿司の親指の爪くらいのウニしか見ていないので圧倒されます。
味は言うまでもないでしょう。ただただ旨みの塊。文句なしです。これをたったの3500円で食べられるのは素晴らしいですね。
ちなみに丼のご飯が割りと多かったのが個人的には良かった。
13時45分に出発。
15分ほど走って神威岬駐車場に着きました。
どうやら神威岬にはここから片道30分ほど歩くらしい。それでも折角来たので行ってみます。
うーん、これは確かに結構遠いですね。マジで30分かかりそう。
しかし、右を見ると鮮やかな積丹ブルーの海が広がっています。多少のアップダウンも良い景色があれば気になりません。
10分ほどで半分ほど来ました。
相変わらず岬の東側には積丹ブルーが広がっています。
今思うと、ここらの海岸が最も鮮やかな色彩だったような気がします。南国の海とはまた違う透き通るような色……。独特で素晴らしい景観です。
ちなみに岬の西側にはあまり積丹ブルーが広がっていませんでした。西側には波がザッパンドッパン打ち付けていたのでその事が関係するのかもしれない。
遂に入り口から20分ほどで岬の先っぽに着きました。
神威岬灯台の先には展望台があります。
うん、良い景色だ。岬の先に岩が点々としている様子は襟裳岬を思い出します。
後ろを振り返ると、灯台と積丹半島が見えます。真ん中に見える山は積丹岳といい登れるらしい。でもヒグマが怖いですね……。
5分ほど滞在して戻ります。
帰りも20分ほどで戻りました。
14時ちょうどに神威岬出発。
ここからは積丹半島の西海岸を南下します。海沿いの道とトンネルが連続するエリア。
あまり見所らしい見所はありませんが、それなりの絶景道です。
トンネルは結構寒かったですけどね。
(なお、この辺のガソリンスタンドで給油中に安倍首相の辞任表明を聞いてびっくりしました。慌ててスタンドでツイッター見てたら「早くどいて!」と怒られたのもいい思い出。)
積丹半島を抜けると岩内をかすめて道道269号を南下します。国道276号と合流する辺りには幌似鉄道記念公園があるので寄ってみました。
ここには1985年に廃止された国鉄岩内線の幌似駅が保存されています。
なんとホームと線路に加えて当時の緩急車と客車まで残っています。
スハ43型客車の車内はこんば感じ。意外と普通です。でも車内にクーラーがないので暑いね!
オホーツク海沿岸にはこういう客車が結構あってライダーハウスなんかになっていたりします。ここも夜開いていたら勝手に泊まる人いそうだけど……大丈夫なんでしょうか。
駅舎内には当時の資料などが残されています。
札幌ではなく、函館が一番手に載っているあたりから歴史を感じますなぁ。
なお、ここで幌似駅に関する説明を読んでいるとちょっとした発見がありました。
「幌似駅跡は国道276号の工事により駅舎は移築、線路およびホームは撤去後新造され今に至る。」
……移築!?
線路とホームに至っては新造だったのですか。これは驚きです。雰囲気があまりにそれっぽかったからすっかり騙されました。
一通り見たので15時20分に鉄道記念公園を出発。
倶知安を通り、羊蹄山の北麓を東進します。途中の「ビュースポット」とやらで休憩。
羊蹄山がよく見える所です。とは言っても、この辺りはどこからでもドドン!と見えますがね。
羊蹄山麓を淡々と走り16時に喜茂別のローソンに到着。ここで室蘭の友達とはお別れ。
札幌へはラストスパートです。体に飴と鞭をぶち込んで中山峠に向かいます!
原付らしい淡々とした走りで17時に中山峠到着。
若干ガスって羊蹄山は見えませんが、名物のいも餅を食べます。
うまい。でも1つで腹一杯になりますねこのボリュームは。
その後は峠を下り、定山渓を通り、札幌市内に入って、18時30分にイーグルモーターサイクルに帰還しました。
日没とほぼ同時でした。想定通りと言えますがギリギリになってしまい最後の方は結構焦りましたねぇ。
無事に返却して今回のツーリングは終了。んんんー、結構疲れた~!
本日の行程
約10時間の行程となりました。原付で周るのは結構疲れる?かと思いきや、意外とそうでもなく心地よい疲労感という感じです。
朝8時に出て夕方6時に戻れるというのも絶妙なスケジュールです。札幌に住んでいたらふらっと行ってしまいそう。積丹半島は北部に見どころが集中している一方、西側は特に何もない道が続きますが1時間程度で走り抜けられるのもGOOD。なんなら余裕をもって1泊してダイビングなんかをすれば良かったかも?
ちなみに今回のレンタルバイクは
・24時間貸し出し6400円
・車両保障1500円
・オプション1000円←レンタルヘルメット
で合計8900円でした。
ガソリン代は全部で800円ちょい。流石スーパーカブです。
たかだか1万円足らずでここまで満足度の高い休日が得られるとは。なんて素晴らしい土地なんだ北海道は……。
おわり