ジンバブエ旅行 その25 ~世界三大瀑布・ヴィクトリアフォールズへ~
さて・・・・・・いよいよ最後の目的地であるヴィクトリアの滝に行きます。宿から滝の入口までは徒歩10分ほど。近くて楽勝だね♪
と、思ったがそんなことは無かった!!!気温35℃の中10分歩くのはめちゃくちゃ辛い!!歩き始めて1分で汗ダラダラです。
しかもウザいのが「ジンバブエドル札売り」の存在です。
なんじゃそれ、と思うかもしれませんが、売っているのはこれ↓。
そう、100兆ジンバブエドル札です。これに限らず100億ジンバブエドル札や1兆ジンバブエドル札などを1枚10ドルほどで売っています。
(ちなみに最末期ジンバブエドルの価値は35000000000000000ドル=1米ドルだったので、100兆ジンバブエドルでも0.003ドルほどの価値しかなかったことになります。それが今では路上で10ドルで売られているのです。紙幣価値ではなく面白い土産としての価値の方が圧倒的に高いのは皮肉としか言い様がありません。)
これがまぁひたすらウザい。クソ暑い道を大量の汗を流しながら歩いていると、横からジンバブエドル売りが出てきては耳元で騒ぎ始めるのです。
「ヘイ兄ちゃん!ジンバブエドルいらない!?」
「今なら10ドル!!100兆ジンバブエドルが10ドルで買えるぜwwww!!安い!」
「なぁ買ってくれよ!お~~~い!!」
・・・・・・
うるせぇ~~~~~ッ!!!
キエエエエ!!こちとら連日レンタカーで移動していたせいで徒歩の辛さを忘れているんじゃい!!10ドル払うならタクシー呼んでるわ!!!
クソ……マジで発狂しそうだ・・・・・・。深呼吸しようも立ち止まったら行く手を阻まれるし。1kmがこれほど遠いとは・・・・・・。辛い・・・・・・。
そして10分後、穴という穴からヴィクトリア滝のように汗を噴出させながらも遂に着きました。ヴィクトリア滝のジンバブエ側ゲートです。
おお、ここで既に滝のドドドドドという轟音が聞こえていますね!テンションが高まる。
ちなみに、ヴィクトリア滝の真ん中にははジンバブエとザンビアの国境が通っており、入り口も両国にあります。
詳しくは別記事にでも。ザンビア側も明日行きます。
流石に世界的観光地だけあって立派なエントランスを通過。入場料は10ドルでした。中に入ると流石に物売りはおらず、自分のペースで歩けるようになります。
中に入るとこの滝を初めて見たヨーロッパ人であるリビングストン氏の銅像があります。
何も情報が無かった暗黒大陸を自らの足で踏破し、アフリカの全貌を世界に紹介した紛れもない偉人。この地に銅像があるのも当然ですね。
さて、ヴィクトリア滝は西から東へ一直線に伸びているので、まずは西から行ってみましょう。
リビングストン氏の像から歩くこと1分、木々の間から響いていた轟音がクリアに聞こえるようになり、霧のような水しぶきも舞い始めています。
そして……いよいよ展望台に着きました!
おぉーーーー。これは、すごい。
とてつもない量の水が崖を真っ逆さまに落ちていきます。恐ろしいまでのエネルギーの放出!水が落ちる振動すら伝わってきそうです。いやこれは半端ねぇ・・・・・・。
しばし茫然と眺めてから次のスポットへ。
日本で一番すごい滝は華厳の滝だと思うのですが、もはや同じ滝とカウントしていいのか分からないくらいスケールが違います。
ちなみに、この周辺の大地はいわゆるサバンナ気候ですが、滝の周辺だけ大量の水しぶきによって熱帯雨林的な植生になっています。
ジャングル探検っぽい。上の写真には車椅子で移動する人が写っていますね。道は舗装されており、バリアフリーも徹底されています。流石は世界的観光地。
次のスポットに到着。いやはや、ここも美しすぎる。15時なので陽が若干傾いているせいか虹が大変綺麗です。
しかし、冷静に滝を見れたのはここまででした……。ここから先は風向きの関係上で水しぶきが容赦なく頭上に降り注いできます。
ぐわー!なんも見えねぇ!ひたすらズドドドドという轟音と下から水しぶきが降ってきます。
こ、これは……ヤバい……
滝を撮ろうにもカメラごと既にずぶ濡れです。
レンズフィルターを拭きつつどうにか写す。
実はエントランスで雨ガッパのレンタルサービスがあったのです。でも「どうせ歩いたら汗でずぶ濡れになる!」とスルーしていました。
甘かった。
容赦ない降りっぷり。冗談ではなくシャワーのような水しぶきが延々降り続いてパンツまで濡れています。
実はヴィクトリア滝は周囲の気候のせいで、乾季と雨季では水量に10倍もの差があるのです。3月下旬の現在はまさに最高の水量が記録される時期。
乾期は反対に水量が減少して、それこそ華厳の滝のような細々とした滝が何本かあるだけになるようです。
気温が高いから濡れると涼しくなる点は良いのですがね……。ちなみにカメラはビニールにいれて操作しているので大丈夫です。
そんなこんなで滝の真ん中くらいまで来ました。
ジンバブエ側だけでも幅が1.5㎞ほどあるのでスタスタ歩いても20分くらいはかかりました。
そして相変わらずしぶきが半端ではない。
太陽もかすむほどの水量。下の写真では崖下から吹き上がっているのがよく分かりますね。
そして、もはやここまで濡れるとテンションが上がってきました。楽しい!ヴィクトリア滝は眺めるものではなく、全身で体感するアトラクションのようなものですね!!
そして、入場から50分くらいで滝の東端に到達。対岸はザンビアです。
下流側を見ると、左がジャングルで右が乾燥した林になっています。水しぶきがかかるエリアだけに草木が茂っている様子がよく分かりますね。
端まで来たので滝から離れてちょっと内陸の方へ。
滝から100mも離れると水しぶきのエリアから離れるので冷静に観察できるようになりました。
が、やっぱり迫力で言ったら間近で見るに限ります。滝の姿と音は聞こえるのですが、やっぱり肌で感じないと・・・・・・。
この辺りからはザンベジ川に架かるヴィクトリアフォールズ橋が見えます。
ジンバブエとザンビアの国境となる橋。立派な見た目ですが1905年完成なのは驚きです。
ちなみに、この橋の上からバンジージャンプができるのですが2012年にバンジーのひもが切れて観光客がザンベジ川に墜落するという事故が発生しています。やろうかちょっと迷いましたが、2週間前にスカイダイビングをしているので今回はパス。
さて・・・・・・ジンバブエ側で見るべき物は全部見たので、帰りますか。ジャングルの中の道を通って入口まで帰還。入場してから2時間近く経っています。2時間滝を見続けることもそうそうない。
いやしかし、帰り道もとにかく暑い。水しぶきが無くなった途端に熱風が体を包み込み、汗が噴出し始めました。
それになんだか臭いのです。ここで気がついたのですが、水しぶきの正体はザンベジ川の黄色い水。それを全身に浴びていたんだから、当然臭い訳です。やっぱり雨合羽を借りれば良かった~~。
行きと同じくジンバブエドル売りをあしらいながらも、16時頃にどうにか宿まで帰ってきました。ベットに倒れ込みたいが、ここはガマン。まずシャワーを浴びてからクーラーを効かせて昼寝。
18時頃に起きて夕食に行きます。近場の適当なレストランに入りました。
マルゲリータピザのお値段20ドル!やはり高い!!まぁ、味は良いのでヨシとしますか。
20時には宿に戻ってそのまま熟睡。やはりクーラーのある宿は良い。明日はヴィクトリアフォールズ橋を渡ってザンビアに入国します。徒歩で越えるつもりなので、もう少し涼しければ良いのですが・・・・・・。
つづく
harimayatokubei.hatenablog.com
今回訪れた所