ボツワナでレンタカー旅行 その23 ~チョベ国立公園でゲームサファリ~
日の出直前の朝6時に起床。
さて……今朝はチョベ国立公園のサファリツアーに行きます。朝の9時すぎには戻ってくるのでテントは片づけずに、昨日の掘っ立て小屋に向かいます。周りのテントもみんなツアーに行くためか早朝からガサゴソ動いていましたね。
宿のすぐ隣なので徒歩5分で到着。そこに待っていたのは……
普通のサファリトラック!!
おお!!てっきりボロボロの軽トラのようなトラックを想像していましたが、思ったよりまともです。
しかも今日は私たち3人の貸切らしい。これはツイてる!
昨日言われた通り300プラを支払っていざ出発!やっぱりサファリトラックは視界が高くて楽しいですね~。湿地が近いためか砂漠と違って優しげな空気です。日本の爽やかな朝のよう!
今回のサファリツアーの目玉はなんといってもゾウ。前回にも書きましたが、チョベ国立公園はゾウの密度世界一!飽きるほどゾウを見られるとして有名です。まぁエトーシャでもゾウは見ましたが、あちらは遠目でした。今回は是非とも間近で見たい。
さて、5分ほどでチョベ国立公園の入口に到着。ここで人数分の入場料をガイドが支払います(300プラに含まれている模様)。
日の出とともに開門らしく、近くにはサファリトラックが10台くらい待っています。
が、この待ち時間で最初の野生動物発見!!
黒っぽい模様、1m強の体格、丸い耳……これは、リカオンです。
一見するとハイエナっぽいですが、ハイエナはネコ科、リカオンはイヌ科なので意外と外見は違います(ただ、この時はハイエナだと思っていましたwww)。
リカオンは全世界で8000頭しかおらず、「深刻な危機」(絶滅危惧IA類)に指定されている絶滅危惧種です(ちなみにライオンもIA類指定)。
公道を闊歩するリカオン。近寄ると中々の迫力。
日本の犬と違ってかわいげが無いためか、サファリだと不人気動物だったりします。
いや~しかし、街から5分の場所でリカオンが出没するとは。カサネという街がいかに野生動物と近しいかよく分かります。
5分ほどリカオンを観察してからチョベ国立公園に入場。灌木林を少々進むと、チョベ川とザンベジ川が作り出す広大な湿地帯に出ました。
広々として実に爽快な雰囲気。
ここでも野生動物を発見。ガイドの指さす方向を見ると、かなり遠くの草原に丸いカバがいました。
最近は「思ったよりより俊敏」のようなイメージもついてきましたが、丸々とした体で草を食んでいる姿は至極のんびりしています。
近くで見たらまた迫力もあったのかもしれませんが、今回は200mは軽く離れているので望遠レンズで撮るのがやっとです。肉眼だとただの点でしたね・・・・・・。
次に見つけたのは、バッファローです。
横から見るとデカい牛という感じですが、こっちを向くと迫力のある角が印象的。
流石はBIG5の一角。悠然と闊歩する姿は大型動物特有の重厚感があります。
バッファローもちょっと遠目なのが残念ですねぇ。
しかし、ここで驚きのものを目にします。
タイヤ痕の上にある足跡は、ライオンの足跡。ガイド曰くかなり近くにいるらしい。これは期待が高まります。エトーシャでは気配すら無かったのでねぇ。
ちなみに今回のサファリツアーは全てガイドが動物を見つけており、私たちはなにもしていません。ただ座っているだけ。この足跡もガイドでなければ見つけられなかったでしょう。
まぁ、エトーシャでは血眼で探していたので楽っちゃ楽です。
湿地帯を離れて灌木林を進むと猿の群れに遭遇しました。
こいつら、かなりギリギリまでどかないので割とハラハラします。ちなみに、車から降りない限りは襲ってこないとのこと。
この他、インパラの大群などにも出会いましたが、エトーシャで死ぬほど見たので割愛。
インパラの大群をすぎると、道の上にバッファローが一頭だけいました。
私たちの車を避けて茂みに帰って行くのかと思いきや、脇に止まってこちらをジッ・・・・・・と見てきます。
私たちとの距離は5mくらいで、さっきよりも格段に近い。このため迫力も凄い。ガイドも車を停めてバッファローをみつめています。
誰もみじろぎもしない、容易に身動きできないような息が詰まる時間。
5分ほど経ってからガイドがおもむろに車を始動させてその場を去りました。
いや~満足満足。こういうスリルを求めていたのです。バッファローが突然襲いかかってきたら車横転くらいはしていたのでは?まぁあり得ないことではありますが。
ところで何か忘れているような・・・・・・。
あ~、ゾウをまだ見かけていない!ガイドも焦っているのか、他の車とすれ違うと「ゾウ見た!?」と話しかけています。しかし、どこも見ていないっぽい。
またもインパラの大群と遭遇。
至近距離でインパラ。
遠くには昨日食べたクーズーもいました。
しかしゾウがいない!!ガイドの表情が焦りから諦めに変わってきて「こんなこと初めてだ・・・・・・」などと言い始めました。
しばらくその辺を走り回るもゾウの足跡すらありません。時計を見ると8時45分。最早これまでか。
ガイドが天を仰いでから国立公園を出て、9時ぴったりにカサネに戻ってきました。
う~~~ん、結果的に目玉のゾウは見れませんでしたが、これはガイドの腕のせいではなさそう。ただ、カバやバッファローといった新しい動物に出会えたのでそこそこ満足しました。でもチップは出さない。
さて、何はともあれ宿まで戻ってきました。今日はこれからカサネ国際空港でレンタカーを返却してからタクシーでジンバブエのビクトリアフォールズまで向かいます。
つづく
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