転がる五円玉 ~旅と城と山~

旅行や登山の記録を書いていきます。不定期更新 同人誌通販はこちら! https://korogaru5coin.booth.pm/

ナミビア でレンタカー旅行 その18 ~酷暑のキャンプ場と水場のゾウ~

エトーシャ国立公園内はライオンやゾウといった野生動物が多いため、基本的に自動車を降りることが禁止されています。例外が4箇所あるキャンプ。今回我々が泊まるのはエトーシャのほぼ中央にあるハラリキャンプ場です。

f:id:harimayatokubei:20200629163935j:plain

ちょうど真ん中に「Halali」とある

セーブポント的な場所。襲ってくるモンスター(動物)もいない安全地帯で宿泊をします。

 

ちなみに「キャンプ場」ではありますが、レストラン、プール、シャワー付きの部屋(一泊20000円くらい)、ATM、売店まであります。私たちみたいな貧乏な若者から金持ちの旅行者まで来るので設備は大変豊富。

 

まずはレストランで腹ごしらえ。公園内のキャンプ場らしくリスが何匹もいます。

f:id:harimayatokubei:20200625161850j:image

ナミビアに生息するケープアゲラジリス(だと思う)。他の観光客がパンくずを与えているせいで足下をチョロチョロ走り回っています。これがリスだからいいのですが、ネズミだと想像すると中々きつい。

ハンバーガーを注文。普通に上手い。

f:id:harimayatokubei:20200629172016j:image

さて・・・・・・腹もふくれたし動物を探しに出掛けるか!と、思ったのですが、キャンプ場の係員曰く「午後は暑いから動物たちは藪の中に隠れてしまう」とのこと。

折角ここまで来ているので迷いましたが、こちらも連日の酷暑で体がクタクタなのでテントを張って休むことにしました。

 

クーラーが効いているレセプションでチェックインをしてテントサイトに到着。

いつも通りテントを張って休憩しようとしたのですが・・・・・・

暑い!

とにかく暑い!!

車の温度計は40℃を指し示しています。これだけ暑いとテントで横になっても意味が無い・・・・・・。しょうがないのでクーラーを効かせた車で涼んでいたのですが、他の観光客から「うるせぇ」と注意されたので、窓をあけただけの車でグッタリ。昨晩の宿にクーラーがなかったせいか体が常に熱を持っている感じです。

 

2時間ほどウダウダしたら大分日が傾いてきて気温も落ち着きました(とは言っても35℃程度)。
f:id:harimayatokubei:20200625161807j:image

サイト近くの炊事場で夕食の準備をします。
f:id:harimayatokubei:20200625161913j:image

何度目か分からないナミビアの夕陽です。これまでとは違って雲があるせいか渋い趣。
f:id:harimayatokubei:20200625161831j:image

さて、今日は当番ではないので夕食ができるのを待っていたのですが、暇。そこで、キャンプ場に併設されている水場に行ってみることにしました。

普通の水場はキャンプ場の外にあって車内から観察するのだが、キャンプ場隣接の水場だけはキャンプ場内から徒歩で向かって安全地帯から観察することができる。

併設とはいえテントサイトからは歩いて5分くらいと、ちょっとした距離はあります。夕食は任せて水場への道を歩いていると右側でバキバキと木が折れるような音がしたので見てみると……
f:id:harimayatokubei:20200625161909j:image

おおっ!ゾウがいる!!しかも親子だ!!!

居合わせた通行人と一緒にゾウを眺めます。柵に囲われた安全地帯から見ているのでのんびりとしていますが、子供のゾウとはいえかなりデカいので近寄りたくはない。

 

5分ほどでどこかへ行ってしまったので水場へ。道の終点には劇場のような段々のスペースがあり、水場を眺めることができます。50人くらいは余裕で座れそうなくらいに広い。

さて、肝心の水場には……

f:id:harimayatokubei:20200625161822j:image

うおおおお……。サバンナに沈む夕陽と水を飲むゾウ。非常に絵になります。「うおお!ゾウだ!」という風に騒ぎたいのもやまやまですが、周りの人々が息を潜めて観察しているので、大人しくベンチで眺めます。

f:id:harimayatokubei:20200625161839j:image

日本の動物園では柵内のゾウを眺めていますが、ナミビアでは逆に人間が柵に囲われてゾウを眺めています。

今までは「動物園の動物は狭い所に閉じ込められて可哀そうだ!」という意見にいまいちピンときませんでしたが、ここからの景色を見るとなんとなく分かる気がします。サバンナを自由に動き回るのは、どんなに素晴らしいことか……。
f:id:harimayatokubei:20200625161905j:image

このゾウの群れは結構数が多いらしく、どんどん増えてきました。
f:id:harimayatokubei:20200625161817j:image
f:id:harimayatokubei:20200625161827j:image
f:id:harimayatokubei:20200625161847j:image
f:id:harimayatokubei:20200625161920j:image
f:id:harimayatokubei:20200625161749j:image

陽が暮れるとライトが点灯。ちょっと人工的すぎて興ざめですが、もっと動物を見たいのでヨシ!
f:id:harimayatokubei:20200625161812j:image

1時間ほど観察したので夕食を食べに戻ります。
f:id:harimayatokubei:20200625161901j:image

味はいつも通り。

 

夕食後にもう一度水場へ。ゾウ意外の動物もいるかな~と思ったら、まだゾウの群れがいました。
f:id:harimayatokubei:20200625161757j:image

が、しばらくすると右奥から白っぽい動物が登場。よくよく見るとサイのようです。
f:id:harimayatokubei:20200625161858j:image

言わずと知れたBIG5の一角。ですが……ゾウの群れに圧倒されたのか隅っこで水を飲むだけでした。
f:id:harimayatokubei:20200625161843j:image
1時間ほどすると、サイはいつの間にか消え去り、ゾウの群れも次々に水場を離れていきました。

f:id:harimayatokubei:20200630074915j:image

水場に動物がいなくなると人もゾロゾロ帰っていきます。もう20分ほど粘ってみましたが、シマウマが一匹来たのみでめぼしい動物は来ず。私たちも撤退です。

水場は動物を見るのには大変効率が良いのですが、椅子が置いてあるステージから眺める環境上、車から見るよりもやや臨場感に欠けます。なんだか舞台を見ている気分でした。

 

この時点で夜9時半。久々に夜更かしをしましたねぇ。テントサイト近くでシャワーを浴びて就寝。星空を期待しましたが、レストランやプールの明かりが存外に邪魔で断念……。まぁ、動物を沢山見れたので満足な一日でした。

 

 つづく

harimayatokubei.hatenablog.com

 

今回の行程

goo.gl