ナミビア でレンタカー旅行 その12 ~一週間ぶりの大西洋~
ナミブ砂漠を後にして北西へ進みます。
車窓はまたしてもこんな感じ。最早慣れました。
しかし2時間ほど走ると丘陵地帯に突入。どうやらクイセブ川が削った渓谷のようです。
一見すると地層が美しい道なのですが、実はかなり危険な箇所。速度が出やすい下り、急カーブ、ダート、当然ガードレールは無し、なので平地と同じ感覚でスピードを出すとあっという間に転落します。実際私たちもスクラップ同然になった事故車を1台見かけました。怖すぎる。
そんな渓谷を20分ほどで抜けると、あとは大西洋に向けて一直線!街が近くなると舗装路になったので、ブッ飛ばします。
12時前後に大西洋岸の港町ウォルビスベイに到着しました。まずは腹ごしらえをかねて郊外にあるショッピングモールへ。
・・・・・・!?な、なんかすごい近代的だぞ!?日本のショッピングモールと変わらないくらいじゃないか?
あまりに文明的すぎてビビりながらモール内のレストランで食事。50NAD(=400円)。
無難に美味い。
いや~しかし、つい4時間前まで砂漠にいたのに急に都会になりました。このショッピングモールから1kmも行くと草木一本も生えない不毛の砂漠なのです。とても信じられない。落差で風邪ひきそう。
それはそうと、ウォルビスベイの海岸沿いはフラミンゴがたくさんいることで有名です。早速、邸宅が立ち並ぶ海岸沿いに来てみました。
金持ってそうな白人のオッサンが散歩しているような雰囲気。
ここから海を見ると……、
いるいる、沢山います。パッと見て100羽はいる感じ。
フラミンゴをまじまじと見るのはメヒコ(フラミンゴを店内に飼ってる茨城福島のローカルレストラン)以来です。
手をパン!と叩いて反応を楽しむなどして10分ほど見物しました。これだけ野性のフラミンゴを見れるのは珍しい体験ですが、いかんせんナミブ砂漠の後だと迫力に欠けましたね……。
ウォルビスベイの北にはナミビア第二の都市スワコップムントがあります。B2国道を北上してスワコップムントへ。
2つの都市を結ぶナミビアでトップクラスに人口稠密な地帯なので、交通量も田舎とは段違いに多いです。
ちなみにウォルビスベイは1994年まで南アフリカの飛び地だったという歴史があります。返還前の香港に似た感じですね。このため都市の名前も英語風です(ナミビアの他の都市はドイツ風の名前が多い)。ナミビアの他都市と違う雰囲気だと言われていますが、私ではちょっと分かりませんでした。
ウォルビスベイの郊外にはこのような家屋がズラリと並んでいます。
おそらく、昔はスラムだったエリアです。政府が建てたのでしょうか?
しかし、海岸沿いに並んでいた立派な邸宅とこの家々にはかなりの格差を感じます。実際、ナミビアの経済格差は世界一位。この状況をなんとか打破しようとナミビア政府は2009年頃にベーシックインカムも導入したことがあったようです。
Basic Income Grant Coalition - Namibia
数々のメリットがあった、としながらも今はやっていない様子。財政負担が重すぎたのでしょうか。
どうやら最近はナミビア沖での天然ガス採掘が活発化している様子。
メジャーズの参入が相次ぐナミビア|JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト
資源が多い国は羨ましいですなぁ。
さて、ウォルビスベイとスワコップムントは20㎞ほどしか離れていないため、14時には本日の宿に到着しました。白人の老夫婦の敷地内にある別宅をコテージとして貸し出している様子。
うおおおお……すんごい立派。これで一人一泊150NAD(=1200円)は信じられない。リューデリッツの時も思ったのですが、旅人向けドミトリーよりもこうした個人経営のコテージの方が割安で快適です。当然貸し切りですし。
まだ午後3時なので、ちょっと出かけて夕食の調達と翌日にやるスカイダイビングの予約をしにいきました。
5時ころに帰宅。テント2連泊のせいでかなり疲労感があります。夕食を適当に食べて19時には就寝。ベットは最高ですが、それよりも室内の気温が安定している方がありがたい。夜中に寒さで目を覚ますのは相当堪えた。辛かった……。
つづく
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本日の行程
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