三連休でサイパンへ③ 〜ガラパンは死んだ街か?〜
マニャガハ島で遊び疲れた我々はふらふらになりながらもバスに乗車し、グランヴィリオホテルまで戻ってきました。
さて、昼食を食べたいのです。が、周囲にあるのは謎のバーや中華料理屋ばかり。そんな時に目に飛び込んできたのが、
世界のマクドナルド!!ここはアメリカなので一度はアメリカ料理を食べないとですね(無理なこじつけ)!!!
ガソリンスタンドに付属していますが、中身は普通のマックです。
ポテトMが日本のLサイズだったり、ジュースがドリンクバー形式だったりしましたが、味はマックそのものです。
満足したので宿に戻って昼寝。いやしかし、海から帰った後の昼寝って最高に気持ち良いですね・・・・・・。
2時間後くらいに起床したのでガラパン市街に繰り出します。
さて、DFSギャラリアの角に置かれている謎の石。これは「ラッテ・ストーン」といい、先住民族が建物の土台として使っていたものです。
サイパンの先住民はかなり過酷な歴史を送ってきました。スペイン人によって全員グアムに移住させられたり、ドイツによって流刑地にされ荒廃したり……。その後の日本、またアメリカによってここまで発展しましたが、ハワイなどと違って先住民の文化は殆ど無くなっています。
このラッテ・ストーンは歴史の荒波に消え去った先住民文化の墓標とも言えるかもしれません。
なお、スペイン時代の教会や日本時代の建物は残っていますが、ドイツはサイパンに全く投資しなかったので、ドイツ時代のものは一切ありません。本当に植民地経営が下手くそな国家です。
DSFから徒歩3分ほどでガラパンの中心地に着いたのですが、、、
人が全然いないのです。本当に誰もいない。男4人なので襲われる心配などはありませんが、ちょっとビビるレベルで閑散としきっています。
まぁそれはともかく観光します。雑居ビルの合間にあるボロっちいこの建物、実は歴史的建造物です。
これは日本統治時代に天皇皇后の写真を納めていた奉安殿です。右にある生ビールの幟がいい味を出してる。
外壁はかなりボロボロですが、現在も建築物としてしっかり残存しています。切妻造りのかなり簡単な構造ですね。ちなみに、日本(の東京の皇居)に向いているため道からは見えるのは後ろです。
こういう地味な遺構は最近になっても開発で消滅してしまう事は多いのですが、周辺の閑散具合を鑑みるにその心配は無さそうです。
次の遺構はこちら。これまた非常に地味です。
石柱には「浄土宗 多寶山 南洋寺」と記されています。これも日本統治時代の遺構ですね。寺は戦火で破壊されてしまい、跡地はホテルになっています。
この石柱の後ろの道路は工事中です。
が、この道を通っていくと目の前に見えるのが「インペリアル・パシフィック・リゾート・サイパン」です。工事中ですが、カジノだけ稼働中。
しかし、このとてつもない異様さは写真では伝わりません。閑散とした市街地のすぐ裏にこんなに立派なホテルがあるのです。例えると、山形の田んぼに立つタワーマンションみたいな感じですね。このゴテゴテした感じは完全に中国のセンスですねぇ。
入口には巨大なポセイドンの像が鎮座しています。
台座には先住民族の絵が彫られていますね。ギリシアとミクロネシアの融合……もう無茶苦茶である。
中に入ると、天井に龍が舞っていますねぇ。……凄い雰囲気。圧倒的な金を感じます。
上の写真の左にカジノがあるのですが、イカサマ防止のため内部は撮影禁止です。中にはポーカーやルーレットなどのテーブルがありますが、どこも閑散としています。
仕方ないのでスロットでもやってみますか!
30分後……28ドル儲けました!ツイてる!!スロットは日本のパチンコと違って音が静かなのでのんびり打てます。ちなみに入場料無料なので、地元のオッサンも打っているあたりが面白い。
夜になると人も卓も増えるらしいので、後でもう一回来てみようと思います。
これ以上打つと損しそうな雰囲気になってきたので退散。再びガラパンの街を歩き始めたら「ヘイ!ボーイズ!マッサージ20ドル!!」と声を掛けられました。話を聞くと20ドルで全身マッサージをしてくれるらしい。
こりゃあ得だな!と思いホイホイ店に入っていったのですが……お察しの通り、南国のこういうマッサージ店はいかがわしいマッサージもあるんのです。ただ、今回は部屋に2人組で案内されたので「あれ?意外と真面目なマッサージ屋なのかな?」とはじめは思いました。そのままパンツ一丁で普通の全身マッサージを受けていると……突然に事が始まったのであります。
※以下は読みたい人だけ反転しましょう
(超小声で)「チン◯ンマッサージ?」
うん……?何か囁かれたような。
(割と普通の声で)「チン◯ンマッサージ?手◯キ、60ドル、安いネ!」
キタ―――(゚∀゚)―――― !! やっぱりきました‼︎
ところが、マッサージしている人はどう見ても50代くらいのオバさんなのです。そこで「いやぁ……流石に無い」と返答したら、キュートガールが別で出てくるとの返事。……むむ、ちょっと迷う。60ドルは少し高いと思ったのでマッサージババアと10分ほど交渉をします。結局、40ドルまで下がったので交渉成立としました。男2人が同室でサービスを受けるのは流石にアレなので、私だけパンツ一丁で別室に移動。しばらくすると女子がやってきたのですが……うーむ、メガネをかけている事を後悔するレベルですね……。まぁそれでも自己の想像力を最大限駆使してサービスは終了しました。いや〜、賢者モードも相まって中々最悪な気分。しかし、本当の地獄はここからだったのです
マッサージ台に全裸で呆然としていると、隣の部屋から喘ぎ声のような音が聞こえるのです。むむ……この店、壁が恐ろしく薄い!!おそらくさっきの女子が友人にサービスをしているのでしょう。全裸で横たわりながら友人の喘ぎ声を聞いているこの状況、想像できますか!?まさかサイパンでここまでヘヴィーな状況に置かれるとは思ってもいませんでした……。
入店から1時間後、何もかもが終わったので、ピシッと着て金を払い退店。体が軽い!20ドルで全身マッサージをしてくれた素晴らしい店でした。
時刻は既に5時過ぎです。せっかくなので海岸まで行きます。
……既に沈んでいますね。まぁ黄昏時の雰囲気もこれはこれでヨシ!
腹減ったのでステーキハウスで肉を食べます。
グラタンなどあるようですが、ステーキハウスなので当然ステーキ!
これが4ポンドステーキ(8000円くらい)じゃい!!
わずか15分で完食しました。男4人で肉をシェアすると当然のように肉の取り合いになり、ほんの一瞬で肉は消えてしまいました……。
さぁ、ステーキハウスを出て・・・・・・いよいよカジノへ行きます。
正面に待ち受けるのはギンギラギンに煌くカジノ。多くの人が電灯に群がる羽虫のようにカジノに吸い寄せられていきます。それにしても、うらぶれた雑居ビルとの対比が強烈ですね。ブレードランナーっぽい。
それはそうと再びカジノに入り、今度はルーレットとブラックジャックに挑戦しました。
結論から言うと、120ドル負けて手持の金がすっからかんになり終戦……。ブラックジャックは最小BETが25ドルで、125ドルの手持ちで挑んだら10分で全額スりました。チクショーーーー!
こういう失敗は引きずらないタイプなのですが、流石に10分で125ドル失うと辛いっすね……。意気消沈して宿に戻って就寝。キラキラした午前中とドロドロした午後の落差が凄まじい日でした。本当に疲れた。
つづく
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