9月下旬 八甲田ロープウェーで八甲田山登山(と岩木山登山未遂)
9月下旬になり気温も落ち着いてきたので北東北の山に行ってみることにしました。
一緒に行く友人は東京から新幹線の始発で青森入りしますが、私は一足先に青森へ。本日の宿はこちら。
やっぱり健康ランドだね!風呂が広いのでネットカフェより好きです。ラグビーW杯の開幕戦を観てから風の大地を読んで就寝。
10時頃に新青森駅へ。思ったよりも大きい駅舎で驚きです。流石は県庁所在地。
友人3人を回収して八甲田山へ進軍開始。45分程度でロープウェイの山麓駅に着く予定です。アクセスが素晴らしい。
途中の菅野茶屋付近からは立派な山容が望めます。百名山の貫禄を感じますな。
11時に八甲田ロープウェー山麓駅に到着。ロープウェーは20分おきの運行で、目の前で11時ちょうどの便が出発してしまいました。
ロープウェーを待つ間に今後のスケジュールを確認します。
現在11時で、八甲田山登山に5時間かかり、岩木山まで車で1時間30分かかるとすると……岩木山ロープウェイに乗るのは18時くらいになります。
あれ……岩木山間に合わなくね!?岩木山リフトの下り最終が4時20分なので、逆算すると岩木山リフト八合目駅には3時頃までには、八甲田ロープウェー山麓駅には1時半、すると八甲田山山頂には12時までに着いている必要があります。
八甲田山は登りコースタイム2時間30分なので、コースタイムの20%くらいで登らないと厳しい……。
……まぁ!詳しい事はさておき、全力で急いで間に合わなかったらそれまでって事ですね。気合を入れて11時20分発のロープウェイに乗ります。
ロープウェイの発車直後から森が眼下に広がります。
ものの3分もすると眼下は一面森林になりました。こ、これは結構凄いですね。こんなに広い森を見た事はありません。
青森の一大観光地になる理由が分かります。左手には津軽平野ごしに岩木山が見えています。
さて、11時30分に山頂公園駅(標高1305m)到着です。山頂へ急げ!まずは標準で85分かかる赤倉岳へ行きます。
山頂公園から見える八甲田山はとても抱擁感があり端正です。美しい。
しばらくは湿原のある平地を進みます。木道があるので足が早まるのなんの。
湿原が終わると標高差200mの急登が待ち構えています。息絶え絶えになりながら登り切ると、視界が一気に開けました。湿原とロープウェイ駅そして青森市まで一望できます。
この尾根は赤倉岳断崖に面しているので、麓の姿からは想像もつかない荒々しい光景になっています。
尾根を楽々進んで、12時に赤倉岳到着!標準時間の3分の1以下で着きました。やればできるじゃん。
休憩はせず尾根を高速で進みます。
次に見えるのは井戸岳の噴火口です。直径250m、深さ50mで約3000年前の噴火でできたものです。(参考:工藤崇, 奥野充, & 中村俊夫. (2003). 北八甲田火山群における最近 6000 年間の噴火活動史)
富士山や鳥海山の火口と比べて緑が多いですね。
八甲田山はいくつもの成層火山の集合体なので、ピークに登ったら別のピークが見えるというような感じです。井戸岳山頂から東には綺麗な円錐形をした高田大岳が見えています。
そして噴火口の南端まで来ると最高点である大岳が見えてきました。が、そこに行くまでは一度100m近くは降りなければなりません!辛い!!
ここの斜面が非常に急で、下手に急ぐと転げ落ちそうです。しかし急がないといけないので慎重に、かつ慎重に降ります。
降りきったら今度は登りです。岩が多い道を全力で登ります。
そして12時30分に1585m大岳山頂到着!60分で駆け抜けました。標準では150分かかるので40%くらいです。つ、疲れた……。
流石にすぐに下山するほど無粋では無いので休憩をします。それにしても広い山頂です。テニスくらいなら出来そうなほど広い。
それにしても眺めが良い!新青森駅からロープウェイを経て登ってきた道のりが全部見えるかのようです。
青森市もばっちり見えます。この写真だけ見ると大都会みたいですね。
西には岩木山がドドンと聳えています。スマートな山容をイメージしていたのですが、ここから見ると船のような安定感のある容姿です。
まぁ、筑波山の方が標高は低いけれど形は綺麗ですね(唐突な地元贔屓)。
それはともかく下ります。山頂では15分休憩して12時45分に出発。
13時10分に赤倉岳通過。13時15分頃に湿原へ下り始めます。いや~しかし、青森湾や津軽平野が終始見えており大変美しい尾根道です。
ここの坂も結構急で怖い!安全に全力疾走で下ります。
無事に13時35分にはロープウェイ山頂駅に到着しました。40分発に乗車して下山します。
行き絶え絶えになりながら山麓駅到着です。最高に疲れた。
15時40分に岩木山八合目に到着しました。
そしてリフトに乗ろうとしたのですが
係員「山頂には行ってはいけませんよ。時間ありませんから。」
なにィィィ~~!!
話を聞くとリフトは16時30分で停止、片道10分かかるので、今登ると15時50分に九合目駅に着き、16時20分には帰ってこなくてはならないようです。
つまり30分しか時間が無いのである。ちなみに標準では1時間かかります。・・・・・・八甲田山並みの速度を出せばいけるのでは??
取り合えずリフトに乗りながら相談します。
七里長浜が見えており既に景色が良い。
結論としては、できる限り急いで16時10分になったら撤退と言う事にしました。
リフトの山頂駅に到着!さぁ、行きますよ!下山客の邪魔にならないよう速足で登ります。結構な急登で速度は全然出ないので危険ではありません。
わずか15分でかなり登ってきました。この急登を登れば山頂か!?と思って登るものの、、、
山頂はまだ先……。時刻は既に16時8分です。
むむむ、これは、万事休すですか……。残念!諦めて下山します。
ゆるゆると下って16時15分にリフト到着。なんとかレギュレーション違反は避けられました。
リフトからは69ものカーブがある岩木山スカイラインが良く見えます。またあそこを下るのか、うげ~。
16時25分に駐車場帰還。この後は青森市の宿に行ってゆっくりと休みました。
う~~ん、スケジューリングのミスによってかなりタイトな山行になったのが残念。八甲田山はルートがいくつもあるので、次は酸ヶ湯温泉から登ってもいいかも。岩木山はまた来ます。今度は新緑の時期がいいですね!