2019年2月イスタンブール旅行記:穴場感あふれるゼイレック・モスク
スレイマンモスクの偉大さを堪能したので次に行きます。
ローマの7つの丘になぞらえて、イスタンブールにも7つの丘が設定されています。
アヤソフィアがあるのは第一の丘、スレイマンモスクがあるのは第三の丘で、次に行くのは第四の丘です。
第三の丘を下って谷底へ行きます。
この辺りは下町感が強く出てきます。いかにも中東の都市という雰囲気です。
途中の崩れた壁には謎のパイプが埋まっていました。謎だ。
かつての大修道院 ゼイレック・モスク
大通りを潜って、もう一回坂を登ったらゼイレック・モスクに着きました。雰囲気で分かりますが、ビザンツ帝国時代の建築です。その頃はパントクラートル修道院と呼ばれていました。
実はビザンツ建築としてはイスタンブールで2番目に大きいものです(1番はご存知アヤソフィア)。
写真は西側にある入口から撮影しています。ドームがいくつもあり、ごちゃごちゃした印象を受けます。というのも、この修道院は初めは2つの建物でしたが、後で真ん中に礼拝堂を作ることで合体したためです。1118年から1150年にかけて南→北→真ん中の順番(この写真だと右→左→真ん中の順)で建造されました。
入口からはいりますと、横長の廊下にまずは出ます。さっそく柱頭に十字架発見!
扉を潜るとまずは南側のドームの下に出ます。カレンデルハネ・モスクと同じようにアーチの幅が非常に広いです。縦方向に細長くてドームがはるか頭上にある印象を受けます。
柱が円ではなくて不思議な形をしており、洗練された印象を受けます。
横を見ると、隣にある礼拝堂2つが見えます。窓がところどころ変な形をしているのは増築したためでしょうか。
真ん中の礼拝堂のドームを見ると歪みっぷりがすごい。これも増築のせいなんですかね??
一番北の礼拝堂も始めのと同じような雰囲気です。どこも縦に細長いので建物の大きさの割りに床面積が狭い印象です。
途中にある扉の上をよく見るとアーチが埋められています。
20分くらいで中は全部見終わりました。
モスクの外はカフェになっており、非常に眺めがいいです。スレイマンモスクがよく見える!ゼイレックモスクで最も素晴らしいのは間違いなくここです。
この眺めを見るためだけでも来る価値はあるかと思います。
入口の反対側からモスクを見ると、建物が合体している様子がよく分かります。
眺めは良いし、歴史もある。中々いいモスクだと思います。かなりの穴場なので是非訪れてみて下さい。
おまけの小さいモスク
ゼイレックモスクから北西に少し歩くと八角形に小さいモスクがあります。
これもビザンツ時代の建築です。ただし文献が無くてその時代の用途はよく分かっていません(埋葬地だとか図書館だとか)。可憐さは全く感じられず、ただただ頑丈そうです。
一般公開はしていませんが、偶然にも中から人が出てきたので写真を撮らせて頂きました。
見ての通り中は薄暗いです。外から見ると下から四角→八角→屋根となっているのですが、中からは八角形にしか感じられません。
う〜む、やっぱり暗い……。それに装飾も大変地味です。観光地っぽさは全くありませんが、ゼイレックモスクから徒歩3分くらいなので訪れるのもアリです。
この辺も猫は多いのですがガッツリ警戒されました。……観光客が少ないからでしょうか。
今回訪れたところ
つづく