転がる五円玉 ~旅と城と山~

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2019年2月イスタンブール旅行記:ゴート人の柱と国立博物館・ヌールオスマニェ=ジャーミィ

イスタンブール2日目の朝は雨が降ったり止んだりという天気。相変わらず結構寒い……。今回泊まった宿は朝食付きじゃないので、昨日買ったクッキーをもそもそ食べます。若干ひもじい。

 

今日は宿からほど近いギュルハネ公園の旧跡からスタートです。

6時30分の日の出から1時間しか経っていないので、公園に人がいません。静かでいい雰囲気です。

 

ゴート人の柱

トプカプ宮殿を横に見つつ歩く事10分程度で、公園の北端に着きました。

ちょっとした広場の真ん中に立つのは「ゴート人の柱」。何を隠そう、この柱こそがイスタンブール最古のモニュメントです。

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ローマ帝国皇帝のクラウディウス2世がゴート人との戦いで勝利した記念で建てたと言われています。おおよそ西暦270年頃の話です。(コンスタンティヌスが建てた説もあり)

イスタンブールが地方都市の「ビザンティウム」だった頃はこの辺りが中心地でした。

こんな所まで歩いてくる観光客は殆どいないためイスタンブールとは思えないほどの静けさに包まれています。丘の上なので金角湾やボスポラス海峡も良く見えて結構いい雰囲気です。

 

近くには謎の遺跡があります。

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こちらについては案内板はありませんでしたが、レンガの色がビザンツっぽい気がします。

 

国立考古学博物館

ギュルハネ公園はトプカプ宮殿に沿うようにあるため、宮殿の壁がすぐそこに見えます。
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正直言って武骨で華やかさはありません。上のテラスだけが宮殿っぽさを演出しています。

 

10分くらいでイスタンブール考古学博物館に着きました。朝だからか人が少ない。
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アヤソフィアで買ったミュージアムパスで入ります。
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相変わらず猫が多い街です。野良とは思えないほど毛並みが良い。

 

ここの方収蔵品ではアレキサンダー大王の墓が有名です。早速メインの展示館に行こうとしますが、外面は工事中っぽいですね。
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左にある入口から中に入ります。まずは墓のコーナー。

ローマ人の棺桶などがあります。彫像がとにかくすごい。こんなの作って置く場所あったのだろうか……?
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墓のコーナーが終わって次に行こうとしたら入口に戻ってしまいました。あら?おかしいな……と思って他の入口を探すもどこも封鎖されています。

どうやら中も工事中で見れるのはこれだけのようです。嘘だろ……。

 

屋内はわずか10分ほどで見終わってしまいましたが、野外展示もあります。
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思ったよりもバスタブあるバスタブがありました。2000年前からこの形だったんですねぇ。

ちなみに野外展示場は猫だらけです。
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思いっきり警戒されました……。悲しい。
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他にはメソポタミア館などありましたが、2年前にテヘランで見た奴のしょぼい版って感じでした。改めて思いますが、個人的な興味が彫像よりも建築に向いているせいで、正直あんまり面白くなかったです。

 

ヌール・オスマニェ・ジャーミィ

考古学博物館を出てからグランドバザールへ向かいます。スルタンアフメットから西に歩くと、向こうにモスクが見えてきます。
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これはヌール・オスマニェ ・ジャーミィです。1755年にオスマン帝国初めてのバロック様式で建てられたモスクです。かなり新し目だからか、すっきりした威圧感のない外観をしています。
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中は非常に統一感のある雰囲気です。副ドームが無く、壁だけで支えているためでしょう。窓が多いので明るい!!
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壁の窓が印象深い反面、ドームの下部にある採光部は地味な印象です。「ドームが天から吊るされている」と言われたアヤソフィアとは、見た目は似ていても内部はかなり違う印象です。
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バロック様式といえば楕円を多く利用する事が特徴の一つですが、内部の装飾をよく見ると各所で楕円が利用されている事がわかります。反面、草が茂るようなイスラム圏特有の装飾は殆どありません。

 

このジャーミィはグランドバザールの近くなので、猫も多いです。今日は雨降りなので寒そう。
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ヌル・オスマニェ ・ジャーミィはどことなくヨーロッパの空気感を漂わせる特徴的なモスクでした。グランドバザールから近いし結構おすすめです。
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次はビザンツ帝国時代の遺跡へ行きます。

 本日言ったところ

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つづく

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