転がる五円玉 ~旅と城と山~

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冬のハンガリー温泉旅 その2 ~エゲル温泉~

な~~~んもないエゲル駅に降り立った我々。
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まぁこうなる事は予想していました。というのも、歴史ある街の鉄道駅はだいたい外れにあるからです。

 

それはそうと、GoogleMapを頼りにエゲル温泉へ。駅からだいたい2kmなので30分もあれば余裕で着くでしょう。

空手道場を脇目で見つつ温泉へ・・・・・・。
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途中で公園にさしかかりました。こういう広い都市公園があるのは実にヨーロッパらしい。日本の公園は小さい所が多いですからねぇ。
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うーん、それにしても寒いな!Googleによると3℃とのこと。ハンガリーは内陸にあるため、冬は大変底冷えるようです。仙台と同じくらいの気温らしい。

そんな誰もいない公園を歩くこと10分。閑散とした公園の中でひときわ人の出入りが多い建物があります。思ったより近いけど、もしかして温泉か?
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建物の近くにある排水管を見ると、水から湯気が立っています。
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ほほ~排水から湯気ねぇ・・・・・・。うーん、温泉で決まりやんけ!!

予想より早く着いたのは、どうやらGoogleMapが遠回りのルートを案内していたからっぽいですね。

早速入場します。
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中にあるのはまずは受付。大人1人1900フォリント(≒760円)を支払う。カード使えます。

支払ったらバーコード付きの腕輪が貰えます。更衣室入り口なんかには改札があって、これをタッチしないと通れない仕様。

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入口の左にはコート預けがあるので、上着はそこで預けます。無料。
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その後、改札を通って入口の右側にある更衣室へ。手順としては日本のプールと殆ど変わりませんな。
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ただ、日本と違う点は更衣室内でも土足である点。なんだか衛生的に抵抗感を感じます。でも周囲の人は気にしていないしそういうものなんでしょう、、、。

それにロッカーが小さい。奥行きはあるのですが、幅が20cmくらいしかないのは小さすぎる。リュックが入らなかったので上に置いたところホコリだらけになりました・・・・・・悲しい。

 

まぁそれはそうと水着(普通に海で履くようなラフなやつ)に着替えて突撃します。
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相変わらずクリスマス気分な廊下。

写真だと全然伝わらないのですが、死ぬほど寒い。受付周辺もでしたが屋内に全然暖房が効いていないのです。この気温の中平然と歩けるハンガリー人は鉄人かなにかか??

 

どうやら何カ所かプールがあるようなので一番近いところへ行ってみます。
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屋内にあるプールで中は暖房が効いておりホッとする雰囲気。数人のハンガリー人が湯に浸かっています。

早速入りますか。
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おっ、おおお。

ぬるい・・・・・・。実にぬるい・・・・・・。温度的には完全に温水プールですね。気持ちいいには気持ちいいのですが、温泉だと思って入ると拍子抜けする感じ。

どうやらこのプールは底が浅い子供向けのようです。このため家族や老人がいるだけです。

 

5分ほどプカプカ漂ってから次に行きます。

 

さらに奥にはドームに覆われたプールが存在します。
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このドーム内、微妙に寒い。

それもそのはず、なんとこのプールから直接外に行けるのです。
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あぁ、出口に近いだけで外の寒さが分かってしまう~。それでも折角エゲルまで来たので行かねば。それっ!

 

うおっ、これは寒い。
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寒すぎて草生える。顔面と髪が濡れているのでとてつもなく冷えます。もはや寒いというか激痛。

水の中は暖かいので頭ご水中に避難。
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このプールはなんだかアクティブに泳ぐ人が多いですね。深さも1.5mくらいはあります。水温は30℃くらいと推定。

折角だし泳ぎますが、腕が外に出る度に寒すぎて痛い。これは辛いな。

 

全身潜っては息継ぎで顔を出して、また潜るという両生類のような挙動をしながらプールをふよふよ浮きます。ハンガリー人の「なんだあのアジア人は?」という視線が痛い。まぁ、そもそも片田舎の温泉に外国人がいたら少なからず驚きますかね。

 

と、その時、更に奥にもプールがあることを発見しました。こことは別のプールなので一度全身出る必要がありますが、行く価値はありそう。

意を決して突撃。

 

うわあああ!寒いっ!

寒すぎるっ!!

やーべやべやべやべこれは寒い。さっさと入ろう。
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お……おおっ、これは熱いぞ!40℃はあるんじゃないか!?
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お”、お”お”お”お”~~~お……。これは、、、気持ち良い……。

 

アア……快感すぎる……。

 

完全に求めていたもの。これだよこれ。日本の温泉に近い熱々のお湯。しかも座って浸かれるのです。

日本を出て24時間以上経過して顔面体中が脂でギトギトになっている状態でこれは気持ち良すぎる。全ての澱が洗い流されるような……全身の筋肉が弛緩するような……。マジで最高です。

しかもこのエリアには打たせ湯的なものまであります。
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後から見ると中々謎な設備ですね。でも人気で常に人がいました。

ここの熱いプールをよくよく見ると結構人がいます。

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手前のアクティブなプールで体を動かして、奥の熱いプールでのんびりするという感じですかね。よくできたシステムだと思います。

ところで、すっかり忘れていましたがここは温泉です。臭い的には硫黄泉ですね。ただ、源泉かけ流しなどではなく加水循環塩素入りといった感じだと思われます。そもそも源泉かけ流しという概念があるかどうかは不明。

 

30分ほどダラダラしたら流石に満足しました。一旦出てから先ほどのアクティブなプールを経由して更衣室へ。さっきよりも体があったまってるので寒くはありませんが、更衣室に辿り着くまでに冷めてしまいますねぇ。

 

と、いうわけでエゲル温泉でした。温泉というよりはプールっぽさが先に立ちましたが、子供向け、泳ぎ主体、熱めでのんびりと3種類のプールがあり思った以上に楽しめました。もっとも、プール間の移動が寒すぎて殆ど熱めのプールにいただけですが……。
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時刻はまだ朝10時。午後4時の列車でブダペストに戻るので6時間ほどエゲル観光ができます。まずは街の中心街へ。

 

つづく

 次回

harimayatokubei.hatenablog.com

エゲル温泉情報

街の中心部から5分ほど南に行くと公園の脇にある。入口は西と東の2か所。

エゲル温泉とエゲル温泉トルコ風呂のHPがそれぞれ存在している。非常に見やすい上に更新も頻繁なので訪れる前に要確認。

termalfurdo.egertermal.hu

torokfurdo.egertermal.hu

分かりにくいが、上がエゲル温泉、下がトルコ風呂のHPリンク。

夏場は10個ほどのプールが開かれており大変賑わうそうだが、冬場は3つほどしか開いていない。

1640年ごろに造られたとされるトルコ風呂が名物だが、営業時間がかなり不定なので注意。私たちが訪れた時はやっていなかった。残念!HPを要確認。

全体的に硫黄の臭いが漂うがかなり薄い。それでも25mプール全体から硫黄の臭いが漂うのはかなり異様な光景だった。