転がる五円玉 ~旅と城と山~

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ナミビア でレンタカー旅行 その20 ~世界最大の隕石(と、素晴らしい宿)~

昨日ぶりの公道はエトーシャと違って、舗装は完璧で柵もあるため時速100kmは余裕で出せます。が、なんか味気ない。あれだけいたシマウマやインパラは一匹もいないからでしょう。

ナミビアといれば野生の王国みたいなイメージですが、それでも保護区と普通の地帯では野生動物の数に差があることを痛感します。

 

さて、エトーシャの東にはオタビ・ツメブ・グルートフォンテンという街が3つあり、ナミビアにしては人口稠密な地帯を形成しています。また、降雨が多いため、道の周囲には畑も広がっているのです。

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そう畑です!南アフリカ以来の畑!!温帯~砂漠~熱帯と気候帯が変わったらしい。こうした風景から移動してきた距離を実感しますねぇ。

空気感もかなり違っており、砂混じりの喉に突き刺さる空気から、若干の湿り気を感じるモワッとして空気になっています。

 

そんな見慣れたような場所にあるのが、ホバ隕石です。実は世界最大の隕石として(ナミビアの旅行者では)かなり有名です。

14時頃に到着しました。一人50NAD払い入場。

世界最大とはどんなもんじゃい!と思っていたら入ってすぐにあるのでビビりました。出オチ感ある。

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くぼ地にデンッ!と鎮座しています。

特に登るなとも書かれていないので登って記念撮影。

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写真だと伝わらないのですが、とてつもなくデカいんですよ。これ。軽自動車くらいは軽くありそう。重さは60t超なので、ベンツCクラスの約4台分ですね。

1920年頃に畑で偶然にも発見されてからしばらくの間に調査や観光で削り取られたので、その時の削り後が所々にあります。

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主成分が鉄なので当然ながら金属っぽい質感。手元の10円玉で叩くとキンキンと音が鳴ります。こんなデカい金属の塊が突然空から降ってきたとは・・・・・・。

ちなみに、2013年にロシアに落下した隕石ですらも大気圏で蒸発して600kmくらいの破片しか残していません。この隕石がどれほどの衝撃をもたらしたのか?いや~実際に見てみたかったなぁ。

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まぁ遠目に見るとただのデカい岩です。でも間近で見て、触れてみると地球のものではない金属の巨大な塊であることが分かってだいぶ興奮します。中々のおすすめスポット。

 

さて・・・・・・まだ15時ですが、連日の酷暑に加えてテント→テント→灼熱の宿→テントと夜に休めない日が続いているのでかなり疲労しているのです。なので、予約した宿にさっさと行ってしまいます。

事前にスクショしておいた地図によると、D2859沿いにあるっぽい。

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ホバ隕石から向かうのですが・・・・・・道を通っても畑が広がるばかりでそれらしい建物が無いのです。

うむむ?どうしたものか。

もう一度通って見るも、やはり無い。これは結構ヤバい・・・・・・。海外旅行経験者なら分かると思うのですが、ネットが通じない地で宿の場所が分からないのはヤバい。

 

しょうがないので近くのグルートフォンテンへ行き、レストランなどで適当なwifiを探します。

が、今度はwifiが無い。ショッピングモール的な所に来たのですが、それでもwifiが無い!!

 

・・・・・・これはまずいな。一応海外旅行慣れしている私の危機管理センサーがビンビン鳴っています。むむむ、かくなる上は最終手段。町中に飛んでる野良wifiを使うしかない!

そうして町を彷徨うこと15分、カメラ屋?の近くでwifiを無事に拾えてGoogleMapを確認できました。

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画面真ん中の宿が本日予約した所なのですが、どう見ても畑にしか見えない。

しかし、よくよく見ると画面左にプール付きの家のようなものがあります。

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もしかしてこれでは!?

一縷の望みにかけて道の分岐まで行ってみると確かに「Hotel」と書かれた看板と農道がありました。なぜさっき気がつかなかったのか・・・・・・。

そして農道をちょっと進むと宿に到着しました。白人の老夫婦が経営する農場内の小さな宿です。出てきた人に話を聞くとちゃんと予約できている様子。よかったぁ~!

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上の写真は老夫婦の家。下が客用の離れです。

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この離れ、なんとクーラー付きなのです!うおおおおお!スワコップムントぶりのクーラー!!!思わず感涙しました。

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 プールもあるし、緑も多いし素晴らしい宿です。

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これで一泊150NAD。昨日のキャンプの半額です。セスリムといいエトーシャといいナミビアの国立公園内にあるキャンプは高すぎる・・・・・・。

農場の宿らしく犬もいます。きゃわいい~~♡

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きゃ、きゃわいい・・・・・・??

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おぉ・・・・・・アフリカの犬は随分アグレッシブですね・・・・・・。

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いや~犬を飼ったこと無いので分からないのですが、犬同士のじゃれあいって激しいのですねぇ。

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ちなみに、とてつもなく凜々しい顔立ちをした猫もいました。

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こんな風にのんびりできるのも4日ぶりくらい。そよ風を浴びながら芝生の脇に座っていると、アフリカ版のおばあちゃんちに帰ったような感じです。

 

ちなみに、夕食は適当に調理したじゃがいもと、日本から持ってきたけど使いどころが無さそうになってるレトルトカレーにしました。

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味は普通ですが、見た目は最悪。今この記事を書いていて思うのですが、よくこんなん食べたなと思います。どれほど疲れていたか察される。

 

特にやることも無いので20時には就寝。クーラーとベッド最高!いや実際マジで最高ですわ・・・・・・

 

つづく

harimayatokubei.hatenablog.com

今回の行程