転がる五円玉 ~旅と城と山~

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2019年2月イスタンブール旅行記:夕暮れのイスタンブール ~フェリーから

宿に戻ってしばらくすると夕暮れ時になりました。今日がイスタンブール最後の夕方なのでフェリーに乗って夕陽でも眺めてみます。

いつものエミノミュ船着き場に着きました。もう10回近く乗っているので慣れたものです。帰宅するトルコ人に混じって乗船。船室は混んでいるものの、上のデッキは寒いので観光客しかいません。10分おきのダイヤなので乗ってから間もなく出航しました。

まず見えるのはイェニモスク。エミノミュのすぐ近くにあるため、対岸のガラタ塔からも良く見えています。1660年完成。実はオスマン帝国が建設した最後の大モスクと言われています。完成した1660年はスレイマン期に勝る領土だった時期で、帝国の勢いはまだありました。

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しかし、この後第二次ウィーン包囲を強行した帝国は、じわじわと衰退していきます。それに伴い、病院や学校を併設した大モスクは建設されなくなりました。

高いドームが特徴ですが、シナンが作ったモスクのような優雅さは失われているように思います。実際、建築技術的には停滞していたようです。今は修復中なので中には入れず。残念!

 

少し進むと西日が映えるアヤソフィアとアヤイリニが見えます。
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そのまま船は南に進み、南からアヤソフィアとブルーモスクを眺めます。やはり素晴らしい。
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アジア側のカラキョイに着いたのですが、まだ陽が沈み切っていないため暇をつぶします。この港には幾つもの渡し船が停泊しており、イスタンブールが海を挟んだ街であることを改めて実感します。
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下のタイプの船は良く利用しています。座席が綺麗で屋上が広いからです。
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太陽が沈んでしばらく経ったのでフェリーに乗り込みました。普通の撮影と違ってちょうど良い位置にフェリーがいる必要があるので、タイミングが難しい。

出航して間もなく、色が濃くなってきた空をバックにアヤソフィアとブルーモスクが浮かび上がりました。
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これはもう……私の文では全く伝えきれないレベルの良さです。歴史の深さや壮大さでイスタンブールを超える街はいくつかあると思いますが、スカイラインの素晴らしさはイスタンブールがダントツだと思います。
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でももう少し暗くなりすぎて私のポンコツレンズではブレますねぇ。辛い。

右からスレイマンモスク、トプカプ宮殿の塔、アヤソフィアとブルーモスクが見えています。
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さらに右を見るとボスポラス大橋が見えます。2016年のクーデターにちなんで「7月15日殉教者の橋」に改名されたらしい。如何にもエルドアン大統領っぽい対応です。
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大橋を見たのちにフェリーは金角湾に滑り込みエミノミュに着きました。

景色は素晴らしいのですが、無茶苦茶寒いので凍えています。気温は10℃前後なので。エミノミュの港から直接バルカンロカンタに行き夕食です。
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ハンバーグのチーズ乗せ、茄子とピーマンのトマト煮、炒め飯の豪華3点フルコース。全部で600円。そして美味い。泣けるほど美味い!料理では日本が最高だと思っていたのですが、ちょっと揺らいでいます。この食堂はメニューも50種類くらいあってたかが3日間では全て食べきれませんでした。

 

色々と大満足して宿に戻ります。戻る途中でトルコ人に「バーに行かない?」と話しかけられましたが、「仏教徒だから無理」と訳わからん理由を言って断りました。ぼったくりバーかもしれないので仕方ない。

 

翌日は昼にローマへ向かいますが、朝のうちに見残したスポットに行きます。

 

つづく

harimayatokubei.hatenablog.com