転がる五円玉

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真冬の青ヶ島旅行 2019年2月 Part3:尾山展望台で星を観よう・ヘリコプターで帰還

午前3時半に起床!!深夜起床は気を抜くと寝てしまうので、すぐにテンションをあげます!!どうやら快晴っぽいので突撃決行。

島の道はほぼ真っ暗ですが、展望台までの道は整備されているので懐中電灯があれば問題なく歩けました。

宿を出て15分で尾山展望台に到着。外輪山の上なので、風速5m/h程度は吹いています。でも昨日と比べてかなり穏やかです。

 

さて、「2月の夜明け前」は基本的に春の空です。天の川が見えないため比較的地味な時期ですが、とにかく撮影してみます。

ISO6400、30秒露光でこちら。

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中央左の明るい星は木星です。木星のちょっと右にはさそり座のアンタレスが、そして木星の真下の地平スレスレに金星が見えます。

下の明かりは都道の街灯です。青ヶ島は(一応都内なので)意外と明るい。ちなみに集落がある北側はもっと明るいです。

 

今度は東の空を撮ってみました。ISO12800で露光1分。

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同じく木星と、左側には夏の大三角が見えます。下全体がぼんやり明るくなっているのは、天の川です。実に惜しい!あと1時間遅ければ壮大な天の河が見えたはずです。

しかし、この時既に5時ちょうど。天文薄明が始まってしまいました……。青ヶ島は国内では暗い方ではありますが、集落とカルデラ内に光源があるため意外と明るいです。

夏に天の河観たら凄いんだろうと思います。再訪ワンチャンかもしれない。

 

宿に戻って二度寝します。

7時に起床して朝食を食べたら、村の郵便局に向かいます。ヘリは5kg以上だと1kgあたり230円かかってしまうので、重いキャンプ用品はゆうパックで自宅に送る事にしましたためです。

ゆうパック…1900円(100サイズ・持ち込み割引)

ヘリに預け…1840円(8kgオーバー)

という訳で値段はほとんど変わりません。お土産で青酎を買い込んだ人も、着替えはゆうパックで送って酒は自分で持って帰るのが賢いかもしれません。

 

ちなみに青ヶ島のテレビでは三宝港とヘリポートが常に実況されています。村人の人はこれで船が出るかおおよそ分かるようです。
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しかし港と山頂では気温も気圧も全然違いますね。謎です。

 

朝食時に宿代は払ったので、部屋に鍵を置いて勝手にチェックアウトします。今日の青ヶ島は昨日の雨が嘘のような青空が広がっています。
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やっぱりこういう空は島っぽくていい。最後にいい空に巡り会いました。

 

そろそろヘリコプターの集合時間なのでヘリポートの待合室に行きます。

 

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小っっっさ!!!……利用客数を考えれば当然なのですが、改めて見ると空港の待合室としては無茶苦茶小さいですね。

荷物の計量を済ませてしばし待ちます。ヘリの到着が近くなると宿の人達が出迎えの為にやってきてちょっと賑やかになってきました。ほぼ毎日ヘリコプターを間近で見れるのもちょっと羨ましい。

 

時間になったら北東の空からヘリがやってきて、
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着陸しました。

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八丈島から来た9人の乗客が降りて、すぐに搭乗となります。青ヶ島に停まっている時間は僅か5分しかいないため、のんびり写真を撮っていると「早く乗って!」と言われました。

ヘリの客室は結構狭いです。ハイエースの車内みたいな距離感ですね。
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座ってツイッターに投稿していたら、地面が遠くなっている事に気が付きました。

 

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浮いてる!!?
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飛んでる!?
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うおおお……マジで飛んでる……。すげぇ……。あまりに滑らかに飛んだため全く気がつきませんでした。
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飛行機の離陸は徐々にスピードを上げて「さぁ飛ぶぞっ!」って感じなのですがねぇ。ヘリは飛ぶというか浮く感じです。これは新感覚です。面白い。

 

たまたま右側に座っていたため、ド逆光ですが青ヶ島がよく見えました。改めてこの島の異常な地形がよくわかります。村のある平地も何かあったら地滑りでとんでもないことになりそうです。
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青ヶ島八丈島との中間地点あたりであおがしま丸が見えました。上空から見ると穏やかですが、船首に白波が立っているので相変わらず揺れてそうです。
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あおがしま丸だと3時間かかりますが、ヘリコプターだとわずか20分!あっという間に八丈島上空に着きました。
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今日は例外的に風が穏やかですが、荒れるとそれはそれは揺れるようです。吐く人もいるらしい。あな恐ろしや。

大泉ヘリ嘔吐事件とは (オオイズミヘリオウトジケンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

左側からはマレー糸状虫症で有名な八丈小島が見えます。「小島」という割りには存在感が強い島です。
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八丈島の中央にある八丈島空港が見えてきました。
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ゆっくりと高度を下げて
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着陸します。真上から着陸するのかと思いきや、滑走路に沿ってランディングしました。
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預け荷物もないのでヘリを降りてあっさりと到着です。
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まず空港ターミナルがデカい。それに車がたくさんある!余裕がある島に帰ってきた感が非常に強いです。思えば青ヶ島は交通や宿の都合上で自由度は殆どありませんでした。

 

羽田までの便まで時間があるのでちょっと観光します。これは宇喜多秀家の墓です。八丈島より泳いで参った!

周囲の墓場には「浮田」さんの墓があったりして歴史を感じます。
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たまたま見つけたレストランで昼食です。食堂もあるし、信号もあるし普通に都会ですね、八丈島
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こんな感じで適当にぶらつきました。今回は八丈島はほとんどスルーでしたが、海水浴とかで訪れるのもアリでしょう。
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八丈富士が大変美しいです。日本200名山くらいになっていてもおかしくないと思うのですがね。

この後、13:55発のANA1894便で羽田に戻りした。日本屈指の秘境からたったの6時間で世界屈指の大都市に戻れるのも議な体験です。

 

今回の青ヶ島旅行で一番感じたことは青ヶ島での生活の厳しさです。島に着くと普通は「よく来たね!」と言われますが、青ヶ島では「帰れなくなるかもしれんが大丈夫か?金はあるか?」と言われました。自分の身は自分で守れ、ということです。それに、島のインフラを見ても、維持に大変な労力がかかっていることが読み取れます。人口一人あたりのインフラ整備用の税金投入額は日本屈指の高さだと思われます。

過去にはあまりに生活が困難で「全島移住」した島がありました。これは”急峻な地形によって大規模な港ができず船が頻繁に欠航するから”であるとも言われています(ex:臥蛇島八丈小島)。そういう意味では青ヶ島無人島になる可能性はあったでしょう。

ただ、青ヶ島の人々は島が不便でも移住はしませんでした。これは江戸時代に噴火によって全員退避が余儀なくされても、長年の努力で帰還を達成した「還住」による土地への愛着や近場に大きい島が無い孤島であるためだと思われます。

そんなこんなで青ヶ島は現在でも人の営みが存在しますが、それでも近代以前の厳しさを残しています。船が長く欠航すれば生鮮食品は無くなりますし、万が一土砂崩れが起きたら集落は孤立します。このような「厳しさ」を今でも感じられる場所は日本でも本当に少ないですし、そうした視点を持って観光してみても良いかもしれません。

 

おわり