「事務いす2時間耐久レース」いす1-GPに出場してみた
さる2017年6月11日に山形県米沢市にて開催された「いす1-GP」に参加してきました。
この競技は普段オフィスでなんかで使っているキャスター付きの転がる椅子に座ってレースをします。3人チームで時間は2時間!普段は上位陣は20km近い距離まで椅子で走るという予想以上に過酷な競技です。
ではなぜそんな意味不明過酷な競技に参加しようかと思ったかというと、
・面白そうだったから
・暇だったから
です!正直言って忙しかったら参加しませんねぇ。遠いし。
今回は普段のシーズン戦ではなくEXグランプリでしたが、レギュレーションはいつも通りです。
持ち込み可能な椅子(マシン)は二台でいずれもレース前に改造などが無いか検査を受けなければなりません。また、レーサーはヘルメット・腕パッド・ひざパッド着用必須です。時速10kmくらいは軽く出るので転倒すると結構危険なんですよね。
今回のコースはこちら。
一週180mの直線ですが、雪国であるため、道路がかなり傾斜しています。そのためまっすぐに進んでいるつもりでも気が付いたらカーブしているという中々の難コースです。また、コース上一箇所に5mの長さのピットレーンが設置されており、選手交代はここで行います。
本物のF1では、決勝前に予選があって、決勝時のグリッド位置(スタート位置)を決めます。いす1においてもそれは同様でして、11時から30mスプリント勝負で予選を実施しました。
スプリントなのでチーム内で瞬発力が最もあるメンバーに予選を走ってもらいます。
結果は・・・第5位(16チーム中)!!
まずまずの結果ですね。慣れているチームは本当に速い。決勝で太刀打ちできるのか不安になってきました。
予選後は決勝20分前まで自由練習時間です。コースを一度走って感覚を掴みます・・・ここで初めて50m以上イスで走りましたが、思ったよりも足が疲れます!普通に走るのと違って、体力というよりは脹脛と腿の筋肉を酷使します。
昼飯は適当におにぎりを食べて、12時20分に決勝です。
序盤
スタートしてからは全車だんごになって走ると思いきや、最初から思ったよりも差が開いていきます。3周目くらいからは、はやくも周回遅れのチームが出てきたため、自分達のチームがどれくらいの位置か分からなくなりました。
私達は「一人2周」で交代という作戦を立てて序盤を走りますが、
疲れる!!
圧倒的に足が疲れます。2周するごとに階段で10階くらいまで上がるような辛さです。足プルプルです。日頃から鍛えてはいますが、これは辛い。早くも不安になってきました。
中盤
30分程度経つと、各チームもスピードが落ち着いて巡航的なレースになってきます。私達はこれまで2周走って交代していましたが、ここから一周ごとに交代し始めました。なぜなら、一周目の半分くらいまでは回復した筋肉でほぼ最高速を出せますが、それを過ぎるとゆっくりとした速度しか出せないからです。
休憩時間は半分になりますが、筋肉の回復時間としては十分なのでこちらの方が全体的に速くなりました。
ちなみに一時間段階での順位は4位。さて、巻き返しなるか・・・?
終盤
一人一周という作戦も定まり、残り30分くらいになってからは後先考えず最大出力を出し続けます。
コーナリングや直線走行も様になってきましたが、とにかく足が疲れまくって非常に辛い状況が続きます。ただ、残りは3周くらいしかない!と考えると最早出し惜しみはするべきではありません。
残り一分でバトンタッチして私の出番は終了。チームメンバーがそのまま走りきって2時20分に2時間のレースが終わりました。
終わってみれば早かったですね~。正直言って序盤が最も辛かったです。
レース後はイスの片付けや着替えを済ませて結果を待ちます。3時過ぎに結果発表が始まりました。私達は終盤かなり追い上げたので3位に食い込みたい所でしたが、結果は・・・?
二位!!
うおおおおおおおおお!!!!マジか!!マジで二位なのか!!
非常に驚きました。三位で呼ばれなかった段階で表彰台はあきらめていましたが、まさか二位だとは。
商品はお米30kgに皿と高級レトルトカレーです。やったー!
いや~久々に興奮しました。こういうレースで表彰されるのは本当に気分が良いですね。
表彰式は30分くらいで終わりました。4時くらいに現地を出発して家に帰りました。
今回は初出場で二位となりましたが、勝因は
・普段からの筋トレ
・途中での作戦変更
でしょう。とはいえ、二位というのは「最も速い敗者」でもあります。今回ので俄然やる気がでてきたので、いつかリベンジします。
しかし、疲れた・・・本当に生半可な気持ちで参加すると痛い目に遭うイベントでした。
帰りは会津経由でしたのでラーメンを食べました。旨い。