転がる五円玉 ~旅と城と山~

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12/31 シベリア鉄道で年越し! ハバロフスク→ウラジオストク 三等寝台は快適だった

ぐっすり寝て朝8時に起床。暖房はオイルヒーターなので意外と乾燥していなくて助かりました。

前日にスーパーで購入したパンを貪りながら荷物をまとめます。たかだか二泊なのですぐにまとまりました。

 

朝10時に宿の管理人がやってきて部屋の確認をした上で無事にチェックアウト完了

一応宿泊証明を受け取っておきます。

 

荷物を持って外に出たものの、今日の予定は18時のウラジオストク行き夜行列車以外ありません。

前日にハバロフスクの有名観光地はほとんど行っているので、適当に街をぶらぶらすることにしました。

 

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↑宿から程近い教会。日本の寺と違って教会はあまり多くなかった

 

昨日はアムール川を歩いていったが、今日はアムール川沿いを歩きます。

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ハバロフスク・アムールスキーの像

空が突き抜けるように蒼いですね

 

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↑屋外に展示されていた大砲。ちなみに大晦日だから休館。

 

川沿いには端正な公園が広がるが、寒すぎて人がいません。

重いザックを背負ってるので一旦駅まで行ってクロークに荷物を預けることにしました。

 

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路面電車の車内。暖房が効いていないんですが・・・

 

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ハバロフスク駅。見た目は立派

 

中身も立派な駅構内のクロークに荷物を預け、昼ごはんへ。

駅前に行けばなんかあるでしょ!と思っていたが何も無いです。しょぼいイトーヨーカドーみたいな店舗に行っても雑貨やしかなかったので周囲を探索します。

 

すぐ近くにイタリアン料理店を発見したので入りました。

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マルゲリータと注文して出てきたピッツァ

美味しいが、なぜシベリアでイタリアンを食べているのでしょうか・・。

 

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↑中央デパート(?)内にファストフード店を発見しました。

味はマック以下、ロッテリア以上くらい。日本の標準レベルです。

 

時間も有り余っているので路面電車の終点まで乗ってみました。

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↑相変わらず寒々しい車内

 

商業地を通り越した電車は延々と続くマンション街を走ります。

郊外に大型のショッピングセンターがあったりと日本の地方都市っぽい。

 

40分ほどして終点に着きました。町外れ、という訳ではなくて普通に周囲にも住宅がります。

終端はループになっています。路面電車は(バスのように)運転台が一つしかないので、ループ線を周って同じホームに入線してきます。

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↑旧型の路面電車

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↑新型の路面電車

折角だし新型に乗り込むもやっぱりそこそこ寒い・・・!

座席も硬くなってるし、むしろ旧型のほうがいいぞ。

 

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↑煙が凄まじい。なんとなくソ連っぽい雰囲気。

 

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↑川が余裕で凍ってる

 

40分もするとハバロフスク駅に到着。

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ちょっとだけ駅付近を散策する。

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賑わっているが、中国人の姿がかなり目立ちます。

 

駅に戻りクロークで荷物を拾ってから待合室で待機。

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↑立派過ぎる待合室。さすがロシアである。

 

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↑今年最後の陽が沈む。向こうに見える山はなんだろうか。

待合室でダラダラしてから電車が来るのを待ちます。

ちなみにロシアの鉄道は日本とは違って車両で改札があるので、ホームには自由に入れるのです。

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↑地名しか分からないがなんとなく分かる電光掲示板

ちなみにモスクワ時間なので6時間ずれています。

 

 暇なのでホームで機関車などを撮影。

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昔と違い撮影もできます。

 

そうこうしているうちに列車の到着時間になりました。

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↑なぜか駅舎からは直接ホームにいけなかったので外の跨線橋を使う

 

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跨線橋から見た夜のハバロフスク駅構内。

長大な客車と貨物列車が夕闇の中に並ぶ姿は大陸のとてつもない広大さを思わせます。

 

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↑ビロビジャン行きの通勤列車。車体が新しそう

 

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↑ウラジオ行きの352Й列車

 

ハバロフスクウラジオストクにはオケアン号という夜行列車が毎日走っているが、二等以上しかない比較的高級な列車です。

反面、352列車はなんと一等から座席まで連結されている。そのかわりオケアン号よりも3時間余計に時間がかかります。ちなみにハバロフスク始発ではなく日本海沿岸でユーラシア大陸最東端の駅として有名なワニノという街が始発で、ハバロフスクまではシベリア鉄道ではなく支線を走っている列車でもあるのです。

 

今回は三等寝台を予約しました。値段は4000円で二等のほぼ半額。

ハバロフスクは途中駅なので1時間くらい停車するが、到着しても車内清掃などですぐには乗せてくれません。

到着してからおよそ40分後にドアが開きようやく改札が始まりました。

1人づつEチケットとパスポートで確認していきます。特に問題なく乗車できました。

19:24分に定刻どおり発車。

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↑中国とは違って三等でも二段ベッド。ただし、通路側にもベッドがあります。

 

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↑荷物は一番下のベッドの下と天井に収納可能。ベッドの下ということは寝ている限り盗まれる心配は無いんですね。

 

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サモワールという給湯器

 

列車に乗ってもすぐには寝られないのでこれまたダラダラしてすごす。ちなみに携帯の電波はほとんど入りません。

乗車率は30%くらいで低いです。

近くの寝台にいたロシア人家族のうちで中学生の女の子が英語を軽く喋れたのでしばらく話しました。

 

ぐだぐだしているうちに日付が変わり、年も変わりましたが周囲の乗客が騒ぐ様子は一切ありません。

カウントダウン文化は日本特有かもしれませんね。

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途中駅では花火が上がっているのが見えました。

 

周りも寝静まったので12時過ぎには就寝します。

だが、あまりにも暑く、乾燥しているので中々寝付けません。外が寒すぎて動かなかったせいもあるだろうが大分苦しんだあとにやっと寝れました・・・。