転がる五円玉 ~旅と城と山~

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8/14 北朝鮮観光三日目 ~朝鮮5千年の歴史を体感? 檀君陵・牡丹峰公園~

午前中は緊張が続いたが、午後は歴史的な場所を多く周ることに。

 

一つ目は檀君陵。古代朝鮮に君臨したとされる「伝説的」な王・・・・と日本や中国では言われているが、ここ北朝鮮では実在の王として墓まで存在する。

平壌から東に30分ほどの距離にあるのでバスで移動。

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↑謎の廃墟。個人的にちょっとそそられる

 

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↑少し分かりにくいが途中で見えた果樹園。かなり広い

 

檀君

 前述したように檀君は中国や日本では考古学的・歴史学的にあくまで「伝説」の王扱いとなっている(神武天皇や瞬と同じ扱い)。

 しかし、北朝鮮では檀君の墓から檀君と思われる遺骨を発掘し、「電子スピン法」なる測定方法によって5000年前の人骨と「科学的に」結果が出たことから、檀君は5000年前に実在した王となっている。

 そもそも、人骨をなぜ檀君と比定したのか、電子スピン法ってそもそも何、といったツッコミ所が非常に多いだけに、北朝鮮以外では疑問視どころか無視されているのが現状だったりする。

 ちなみに、副葬品などは日本が「盗掘」して日本に持ち帰ったのちに紛失したため既に無いそうだ。また、この陵墓はコンクリート製なのでどこからどう見ても5000年前のものではない。ガイドによると本物の墓は別の場所にあり、これは改葬した、ということらしい

ピラミッド状の形式は高句麗時代の墓を参考にしたらしい。

 

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檀君陵。とてつもなく広くて立派。

 

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↑とにかく広い

墳墓の中には遺骨が安置されている。

 

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↑中には檀君と后の棺桶がある。

う~~ん、、、近代的過ぎて古代遺跡感ゼロ

内部はクーラーもガンガン効いてて非常に快適でした。

 

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↑ちなみに近くにあった石碑は日本統治時代に建てられたため「円」表記になっている

 

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檀君陵から望む風景。実にのどか

 

 朝鮮特有の歴史認識、というか歴史を国家の都合で捻じ曲げる北朝鮮の国家戦略は少なくとも私は賛同しかねます。ただ、「歴史は勝者が作る」という言葉を鑑みると過去は今の北朝鮮のようなことは多くあったのかもしれない。

 

 

牡丹峰公園

檀君陵から平壌に戻って牡丹峰モランボン)公園に来た。

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↑公園の案内図

 

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↑中は普通の都市公園の趣

 

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↑歴史を感じさせる高麗時代(ガイド談)の城壁も残っている

 

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↑城壁上の望楼。どことなく沖縄風な感じもする。

 

ちゃんと公園らしく市民の姿も見られた

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↑バドミントンに興じる市民

 

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金正日総書記考案の体操をする市民

 

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↑公園にある朝鮮戦争時に北朝鮮側として戦い戦死したソ連兵の慰霊碑

 

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主体思想塔が良く見える

 

ここから徒歩で移動してこの旅のクライマックス?であるビアガーデンへ行った。

 

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↑会場近くの門。残念ながら名前不明

 

大同江ビールフェスティバル

 

北朝鮮で最も良く飲まれているビールは大同江ビールと言う。

そして今年から大同江ビールフェスティバルというビアガーデンが期間限定で開催されているらしいので旅の〆として行くことになった。

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↑エントランスからいい感じだ

 

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↑服装は北朝鮮っぽいが間違いなくビアガーデンしてる

 

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↑乾杯!!

 

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北朝鮮とは思えないほど賑わっている

 

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↑サーバーの人も美人揃いだった

 

ビール一杯でおよそ250円。北朝鮮の一般市民と話しながら呑んだわけではないけど、雰囲気は十二分に楽しめた!

 

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↑会場から見える主体思想塔が美しい

 

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↑ちなみに川を挟んで正面から見るとこう見える

 

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↑ニュースでよく見る金日成広場の朝鮮労働党本部

 

ビールで軽く酔っ払いつつ広場を散策してから改めて夕食へ

 

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↑夕食はアヒルの焼肉だった。

肉自体は美味しい、だが白飯がなぜか肉が終わってから来た。ミスではなさそうだったので文化の違いだろう。

 

ホテルに戻って、ホテルのバーでガイドのパクさんと呑み直す。

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すけとうだらの干物が美味しい

 

なんだかんだで23時くらいに部屋に戻り、翌朝は平壌を発つため荷物をまとめた。

結構名残惜しいのでテレビをぼーっと視る。

 

・・・

・・・やっぱりつまらない。

朝鮮語ができればもう少し面白いんだろうなぁ、次来るときは朝鮮語覚えてくるかな、なんて考えながら眠りについた。

 

つづく

harimayatokubei.hatenablog.com