転がる五円玉 ~旅と城と山~

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廃止間近の三江線乗車① 江津→三次 2018年2月

2018年3月いっぱいで廃止される三江線に乗ってきました。

三江線は私にとって「存在は知っているがアクセスが悪すぎて乗れない」という路線の筆頭でした。悲しいくらいに少ない本数、始発終点駅の小ささ、100kmもありながら3時間以上もかかる鈍足・・・・・・最早なぜ存在するのか分からない路線であったと思います。

案の定、JR西日本は廃止を仄めかし、周辺自治体は努力したものの人が根本的に少なすぎて赤字解消など夢のまた夢で、ついに廃止が決定。いよいよ廃止となれば乗らない訳にもいかないので乗車しましてきました。

浜原~三次間が大雪によってバス代行となっており本来なら旅行は延期したいのですが、3月は就活と被る為このタイミングしかありませんでした。それに18きっぷシーズンになるとのんびり乗り鉄なんてできないでしょうしね。

まぁ、私は代行バスに乗ったことが無いので良しとしましょう。

 

まずは羽田空港から。JALカードNaviを持っているためわずか3000マイルで片道航空券を入手できました。

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羽田空港

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↑出雲縁結び空港

20時頃に出雲縁結び空港に到着して、バスで松江へ。思ったよりも凄まじい雪の量に驚きました。駅前のカプセルホテルに泊まってから、まずは松江城へ。

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松江城については別記事にて。

 

12時前に松江駅にやってきました。

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島根県の中心駅ですね。ただ、山陰の中心駅は境港線や伯備線が乗り入れる米子駅である印象です。

三連休の初日だからか駅には結構人がいますね。松江は寂れている想像でしたが、駅の中は少なくとも人はいますね。

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特急もバンバン来るので眺めているだけでも楽しい。

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普通列車が全然来ないあたり、往年の北陸本線を思わせます。

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この381系もそのうち乗っておかなければなりませんね・・・・・・。

 

さて13:20分発の3455D益田行きアクアライアーで三江線の接続駅である江津へ向かいます。車両のキハ126系は見た目がしょぼいものの、座り心地の良いクロスシートが完備されてる上に、結構な速さで西へ進んでいきます。

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・・・進んでいたのですが、対向列車が遅延しているため通過駅で15分以上の待ち合わせをする羽目に。このあたりで私を含めた同業者がソワソワし始めました。なぜなら実はこの列車は江津で三江線との乗り継ぎ時間が10分しかないのです。江津で乗り継ぎ調節をしてくれれば間に合うとは思うのですが・・・・・・。

 

とうとう先頭車に乗っていた男性が運転手に直接問い合わせました。

運転手「え~、この列車は江津駅に20分遅れで到着する見込みです。

運転手「よって、三次行きの三江線には乗り継げませんのでご了承下さい。

 

oh・・・・・・結構ショック。知っての通り三江線は日本屈指の閑散路線。1本逃すのは結構キツい。

幸いにも15:15発の三次行きの次は16:33発。割と近いので影響は思ったよりも少なそうではある。なんという事を考えていたら江の川を渡って江津に着きました。

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アクアライナーとはここでお別れです。

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江津駅は有人駅であるためか、思ったよりも活気はありますね。

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ただ、一日の乗車人数は369人のみ島根県西部の急激な過疎化を物語っている人数です。駅舎にいるのも数人のみ。

 

電光掲示板を見れば一応は拠点駅である事が分かります。それに本数も結構多そうですね。

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さて、本来は15:15発の三次行きで広島まで行くつもりでしたが、遅延のせいで変更せざるを得ません。あり得る選択肢は以下の通りです。

①このまま16:33発で三次へ

18時前に日没であることを考えると路線の大半が真っ暗な状態で通過することになる。最初で最後の乗車でそれはないので却下。

②浜田まで行きネットカフェで一泊、翌朝の始発で三次へ

車窓は楽しめるが、広島着が本来の予定より15時間遅れてしまう。また、江津~浜田間の運賃も余計にかかる。

③途中駅で宿泊

実は高架で有名な宇都井駅の近くには民泊が存在する。1泊4000円で電話をしたところ宿泊可能とのこと。宇都井到着は19時過ぎで三次行き始発は6時29分なので暗いことは暗いが、宇都井駅をゆっくり見渡すことは貴重な体験である。

 

いくつかの事情も考慮しまして、③の宿泊案に決定しました。やはり宇都井に泊まれるのは貴重だからです。

宿は朝食と夕食は用意してくれるらしいので食料の調達もしなくてよいそう。江津駅にもコンビニはないので助かった。

 

予定が決まれば一気に余裕が出てきました。16:33分発の列車まではまだ45分ほどあるため、折角なので隣駅である江津本町まで歩きます。

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1.5kmくらいなので余裕ですね。

 

人気の無い江津市街を歩いていきます。

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5分もすれば江の川に出ました。河口部だけあって非常に広い。利根川のようです。

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山陰本線の鉄橋とパルプ工場の煙突が見えます。

反対を見ると、国道の真新しい橋も望めます。

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何もかもが微妙に古いこの街で唯一の大規模な新しい建造物ではないでしょうか。

漫画のような崩壊の仕方をしている家も散見されました。

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三江線の脇をしばらく進むと・・・・・・

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江津本町に着きます。ここは江戸時代の代官所があった地区であり、いわば旧市街と言った場所ですね。

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趣のある建物も多いですね。

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ほとんど開発がなされていないためか、非常に雰囲気があります。もう少し観光地として名があっても良い気がしますね・・・・・・。腐らせておくのが勿体無い。石見銀山の関連遺産としては登録できなかったのでしょうか。

 

まぁそれはさておき、市街地を離れて少し進むと三江線の江津本町に着きます。

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まだ一駅だというのにこの秘境感。さすが三江線です。圧倒的ポテンシャルを感じる。

 

harimayatokubei.hatenablog.com

つづく

 

 

 

 

 

 

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久々の投稿はこちらになります!

 

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