サマルカンド~タシケント~シムケントの移動 カザフスタンにノービザ入国 3/11
サマルカンド観光から1日経ちまして、今日は久々の移動日です。取り敢えずサマルカンドを出て、タシケントへ.
バスに乗ってまずはサマルカンド駅に行きます。
相変わらず大きくて立派な駅ですが、列車の本数が一日に20本くらいしかないため、常に閑散としています。待合室にはパスポートと切符を見せねばならないため、事前に切符を購入しておくことをおすすめします。私達は到着時に購入しました。
待合室は朝だからか非常に寒く、売店もやっていません。WIFIもないのでしばらく暇な時間を過ごします。
ブハラ行きのアフラシャブ号を見送ってから、ブハラ方面よりシャルク号が定刻で入線してきました。
高速列車ではないので、普通の機関車と客車形式ですね。サマルカンド駅には5分ほど停車して8:54分に発車しました。
客車内はアフラシャブ号よりもしょぼいですが、まぁそんな酷い訳ではありません。面白いのは、日本の特急は座席が回転するので全部前に向いていますが、この列車は車両の半分を境目にして座席が向かい合っています。つまり半分の座席は常に反対を向いているんですね・・。
車内で販売されていた揚げパンです。一個スム。
車内で本を読んだりしているうちにタシケントに近づいていきます。定刻は12:13ですが、20分送れて12:33分にタシケント駅に着きました。さすがに首都だけあってそこそこ大きい駅です。
さて、ここからカザフスタンとの国境へ行かねばなりません。もちろん、バスはあるとは思うのですが・・・駅の出口付近にタクシー運転手しかいないし、バスターミナルの場所が分からない!それに時間もあまりありません(今日中にシムケント発の夜行列車に乗りたいため)。
ちょっと迷いましたが、思い切ってタクシーを使うことにしました。スムなので一人当たりスムです。
タシケント市内を爆走します。
意外と信号が多いですね。また、市街がサマルカンドをはるかに超えて立派です。流石は中央アジア一の大都市。
途中でテレビ塔も見えます。
タシケント市を抜けるといかにも郊外という道が続きます。そしてそんな道を進むと・・・国境に着きました。駅から20分くらいです。
正確な国境はまだ数百メートル先ですが、車が入れるのはここまでなので後は歩きます。
奥に見える青い屋根の建物がカザフスタンのイミグレですね。
さっそくウズベキスタンの出国レーンに並びますが、めっちゃ混んでいます。冗談抜きで朝の東京駅のような混み具合です。スリなどを警戒してか並んでいる人全員が緊張しています。ちなみに旅行者はほとんどいません。
ウズベキスタンの出国は一言も喋らず通過しました。実はサマルカンド到着直前に民家泊をしたので滞在登録が1日抜けていましたが、見事に全部スルーされました。
続いてカザフスタンの入国をしなければなりませんが、ここで謎の現象が発生。係員に声を掛けられて、日本人と分かったら何故か混雑するレーンを抜けて、k入国審査まで一気に行くように指示されました。(どうやら他の旅行社も同じ待遇を受けているようです。)
地元民からブーイングされますが、素直に待っていたら30分以上かかるのは明白なのでさっさと行きました。
カザフスタンの入国審査官は2人に1人は英語を喋れる感じです。ルートを聞かれた他は、
「このフジツウって会社は日本の会社か!?」
「そうだよ」
「凄いな!!いってらっしゃい!!!」
という謎テンションの会話のみで入国スタンプが押されました。ビザを持っていない件については指摘すらありませんでした。
出入国になんだかんだ一時間程度はかかりましたが、なんとかカザフスタンに入国です。はじめに余ったスムを若干両替します。カザフスタンの通貨であるテンゲは前の入国時に10000円分くらい持っていたので、ここにATMがあるかどうかは確認していません。
道路の左側にシムケント行きのマルシュがありました。テンゲです。座席は恐ろしく狭いですね!!バックパッカーらしくなってきました。
夕暮れのカザフステップを眺めながら北上してシムケントに行きます。
2時間ほど乗って4時半くらいにシムケントに着きました。国境から思ったよりも近い。
どこで降ろされたか分かりませんでしたが、駅からそんな遠くないのは分かったのでタクシーで行きます。歩かなかったのは滅茶苦茶寒かったからです。完全に氷点下の気温になってきました。
横からですが、シムケント駅。窓口で「アルマトイ!3人」と声を掛けてみると、5時45分発車の列車があることが判明しました。ちょっと早いですが、この街にいたところで何もないので乗ることにしました。一等車でテンゲ(=)。
上の写真の右にあるレストランで夕食を摂ります。
相変わらず全部美味しい!プロフテンゲ、ラグメンテンゲ、ペリメニテンゲ、パンテンゲで合計テンゲでした。
発車10分前になったのでホームへ行きます。いや~~~真っ暗ですわ。
発車5分前に入線してきました。
早速乗り込みますと、以外にも最新型です。アクタウから乗ったオンボロ客車とは全く違うのでかなり驚きました。
いざコンパートメント(個室)に入るとここも驚きの快適さです。広さはそうでもないですが、全て新しいだけですごく快適に思えます。ちなみにWIFIも飛んでいました。
ふと外を見ると雪が積もっています。マジか・・・・・・めっちゃ寒そう。
アルマトイ到着は明朝の朝6時です。
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つづく
サマルカンド観光④ ウルグベク天文台とイシュラトハナ 3/10
シャーヒズィンダ霊廟群はアフラシャブの丘(旧サマルカンド)の南麓にあります。次に行くウルグベク天文台は丘の北側にあるのでバスで行きました。ウルグベク、といえば地元の人に通じました。
バスに5分ほど乗ってタシケント行きのバスが発着する場所に着きました。そこから5分ほど歩いて到着したのがこちら。
見晴らしの良い台地(チュパン・アタ)に円筒形の謎の建物があります。15000スム払って公園の中に入ります。
さっそく建物の中を覗いてみると・・・
おぉー!なんだこれすげー!!
思ったよりも深くて長いスロープが設置されていました。少なくとも見た感じはかなり大きくて、正確な弧になっているように感じます。
ただ、流石にこの遺構だけでは意味不明なので天文台に関する展示館が敷設されています。
で、これがウルグベク天文台の復元図ですね。
さっき見た円弧の遺構はもっと上まで伸びていて、巨大な六分義として機能していたようです。
ここで、ウルグベクは天体観測を実施し、中世では最高精度の星図を作ったそうです。また、一年の時間も測定し、結果は現代の観測結果と比較して一分程度の誤差しかなかったとか。思ったよりも凄まじい業績ですね。正直言って、遊牧民は戦闘に強いだけ、というイメージでしたがウルグベクのような科学技術に精通した人もいたんですねぇ。
ちなみに、ウルグベク死後に保守派のイスラム学者によって破壊されてしまったようなです・・・。
天文台から一旦はレギスタン広場方面に戻ります。
←いくら味の謎のお菓子
基本的にアフラシャブの丘に沿って歩きますが、丘の斜面に登れそうな道があります。
時間もまだまだあるし、なんか大丈夫そうな雰囲気なので登ってみました。
・・・かなり急でした。スニーカーでもズルズル滑るし、崖も結構高かったので割と怖いです。
丘の上はなんと墓場になっていました。
どうやらシャーヒズィンダ霊廟の付近から大規模な墓場となっているようです。ちなみに、このあたりはユダヤ教の墓がほとんどです。
丘をまっすぐに歩いていくと、見えるのがこのハズラディヒルズモスクです。
19世紀の建築なので今日行った建築のなかでは最も新しいです。ちなみに大昔はゾロアスター教の神殿があったらしい。6000スム払って中に入ります。
木柱を使ったテラスが特徴的ですね。
ここからの景色は結構良くてビビハニムモスクを一望できます。
ここから改めて見るとビビハニムモスクの大きさが良く分かりますねー。また、モスクの他に大きい建物が一切ありません。びっくりです。
本日最後に行くのはイシュラトハナ廟です。モスク前でタクシーを拾って20000スムで行きました。マイナーな遺跡ですが「イシュラトハナ!」と言えば大体通じます。
もはやただの廃墟なので料金は無料です。
廃墟感はサマルカンド随一ですね!!!廃墟オタクとしては鼻息が荒くなります。
中に入ると盛んに修復中でした。
いや~~~~直さないで欲しいですねぇ・・・。ただ、これはこれで趣があって良いです。
ちなみに一部は完全に修復されています。けど考証とかされてるのかな??
イシュラトハナは無料だし、旧市街からあまり離れていないのでおすすめの場所です。是非とも行ってみて下さい!
この時点で5時近くなったので宿に戻ります。
宿の近くに教会がありましたが5時で閉まっていました。残念!
今日はサマルカンドの主要な観光地を全て回れました。朝から晩まで歩き周ったので疲れました~。
もうちょいゆっくり周りたかったですが、正直言って街並はブハラの方が良かったと思います。サマルカンドは主要な観光地の周辺があまりにも綺麗に整備されすぎていて、遺跡が街並から浮いている印象を受けました。その点ブハラは全体的に砂っぽくて砂漠の街という印象が強く残りましたね。
明日はサマルカンドを出て一気にカザフスタンのシムケントまで行きます!久々の長距離移動日ですね。気合入れていきます!
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つづく