転がる五円玉 ~旅と城と山~

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こんどこそブハラ観光② 3/8

ブハラで最も大きいモスクであるカラーンモスクの中は思ったよりもがらんどうです・・・ね。

イランのモスクと比べて、遺跡感が強いと思いました。これは、ソ連時代に倉庫として使われていたことが関係していると思います。

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あっさり気味とはいえ、装飾は相変わらず素晴らしいですね。きちんと整備されているので、欠けなどは特に見当たりません。

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周囲の回廊は漆喰で塗り固められていて、西洋の教会のような雰囲気です。装飾が全く無いのは倉庫時代の名残でしょうか。

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現役で使われていない所は雰囲気がやや寒々しいような気がします。あと人が少ないですねー。

 

次に行くのは昔の王国である、ブハラ・ハン国のハンの居城であるアムラ城です。入場料は6000スム。

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傾きがついた中々特徴的な城壁をしています。これらは全て近年修復された部分です。左奥にオリジナル部分が見えてますが、結構風化しています。日本の城は岩でできているので風化には強いですが、このあたりの城は土でできているので100年前後で風化してしまうんですね。

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城の中はこんな感じです。思ったよりも街っぽい。とはいえこれらの建物も全て復元です。では、オリジナルの部分はどうなっているかというと、

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ただの廃墟じゃん・・・。入った時には結構驚きました。なぜなら100年ちょっと前まではハンの居城として機能していたからです。ここまで風化して全て無くなるとは・・・。でも日本の城なんかも建物はほぼ消えてるので同じようなものかもしれませんね。

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ここからの景色は中々いいものです。ブハラの旧市街が見渡せます。おそらく昔のハンも同じ光景を見ていたのでしょう。

ただし、この場所は正規の観光ルートではありません。二枚前の写真に写っている白髪の爺さんに20000スム払って入りました。見つかっても大丈夫だとは思いますが、城壁には柵なんて無いので、それなりに危険ではあります。

 

さて、この時点で13時すぎだったので昼食とします。アムラ城から西に少し行くと、レストランがありました。

地球の歩き方なんかを参考に頼みます。

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良い感じですね。ちなみにパンは自動的に付いてきます。シャクリクという牛串焼きは昨日の夕食でも美味しかったので今日も頼みます。

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特においしかったのはこのラグマンという麺類ですね。クセが全くないため、ツルツルと食べることが出来ます。

昨日から思ってるのですが、出てくる食事が全て美味しいです!ファストフード三昧だったイランとは違います・・・。ちゃんと焼かれたものが多いので、食中毒的な意味でも安心です。

 

昼食を食べてからは、旧市街の西側へ行ってみます。

 

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つづく

こんどこそブハラ観光① 3/8

移動も終えて、今日から久々に観光開始です!

昨日少し歩いた限りはとっても雰囲気が良いので期待は相当大きい!

 

朝食は昨日と違って凄くおいしい・・・。値段も7000スム(=110円)と良心的です。それもそのはず、昨日のファッキン宿主ではなく同世代の日本大好きイケメンが対応してくれたからです。

 

宿は旧市街の西側にあったので、はじめに昨日と同じラビハウズ方面に行きます。

ラビハウズ周辺には4つほどモスクがありますが、いずれも似たような外観をしています。

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これは典型的なモスク。非常にゴツい感じ。

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すぐそばには遺跡もあります。砂漠地帯なので、基本的に時代が下るにつれて砂が体積するため、古い遺跡になるほど現在の地面より下に建っています。

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このマコギ・アッタリ・モスクはまさにその典型例ですね。10世紀くらいの建物なので、今の路面よりも3mほど下にあります。そもそもソ連時代に砂に埋もれていたのを発掘したようです。

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装飾もボロボロですが、逆に雰囲気があって良い。

この辺りはバザールなんですが、オフシーズンなのでほとんど閉まっています。

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こちらはラビハウズから5分ほど歩いた所にあるウルグベク・メドレセです。モスクではなく、メドレセという神学校ですね。ウルグベクというのはティムール朝の皇帝の名前です。

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・・・正面の門(?)の上部がやや斜めになっているんですよね。当然鉄骨なんて入っていないので、レンガ積みの建物は歪んでいくのでしょう。

 

ウルグベク・メドレセからブハラで最も高いミナレットと最も大きいモスクが見えます。

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モスク前の広場まで来ました。これがカラーンモスクとカラーンミナレットです。

モスクも相当大きいですが、ミナレットもかなり大きいですね。イランのミナレットよりも太いために重厚感があります。

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一見すると無骨な印象ですが、よく見ると複雑な造詣をしています。

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昔は青いタイルが張られていてもっと綺麗だったんでしょうね・・・。

 

広場の反対側にも大きい建物があります。これがミル・アラブ・メドレセです。

カラーン・モスクはソ連時代に倉庫として使われていたようですが(!)こちらのメドレセはずっと神学校として使われていました。

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中はこんな感じです。今は使われていないのかな・・・?でもきちんと整備してあります。

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 入口の文様がテトリスのピースっぽいw。このような複雑な模様は日本ではまず見れませんね。

 

さて、カラーンモスクの中に入ってみましょう。

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つづく