イラン旅行まとめ ~最高の遺跡に最高の治安~ 2017年3月
イランに3泊7日で行ってきましたのでそのまとめです。
結論から言うと、最高の遺跡、最高の治安、安い物価の三拍子揃った素晴らしい国でした。やっぱり3000年の歴史を誇るペルシアは他の国とは凄し違った!!
①出費
ビザ代 65ドル=7345円
保険代 16ドル=1808円 …入国時強制加入
宿泊費 55ドル=6215円
食費 805000リアル=2492円
交通費 1145000リアル=3544円
入場料など 1300000リアル=4024円
合計 91059円
※1ドル=113円、1ドル=36500リアルで計算
航空券は片道なので往復で取れば当然これより上がります。とにかくリアルの桁が多すぎて難儀しました。
②物価
物価は体感的に日本の3分の1ですね。
- 宿泊費・・・安宿は12ドル~15ドルくらい。もれなく朝食付き
- 食費・・・普通に食べて一食100000リアル(=300円くらい)
- 交通費・・・6時間移動して200000リアル(=600円くらい)。体感激安
- 観光費・・・上限300000リアル。結構高いところが多い
水は500mlペットボトルで5000リアルです。
一日の出費は宿泊費除いて4000円前後でした。
③治安
以外かと思われますが、安全極まりないと思いました。
もちろん軽犯罪は発生しているようですが、個人的には台北やソウルと同じくらいの緊張度です。夜に歩いてもほぼ問題ないと思います。
国全体でアルコールが禁止されているので酔っ払いに絡まれる心配も皆無です。ぼったくりバーのような店も当然ありません。
特に街の清潔さは特筆に値します。割といろいろな国に行ってきましたが日本レベルで綺麗な国は初めてでした。
④観光地
超一流観光地が各地に存在します。
エスファハーンはもちろん、ペルセポリス、チョガーザンビール、マシュハドのようなたとえ興味が無くとも見るだけで「凄い」と思わせる遺跡が沢山あります。
まぁ特に言うことはありません。とにかく、本当に、凄い。今回は駆け足だったのでペルセポリスなどには行っていませんが、必ず行きたい場所です。
エスファハーン
イラン随一の観光地です。写真を見れば素晴らしさは分かると思います。
ペルシアが育んできた深く長い文化を浴びるように感じられます。かなりおすすめ。
なお、人口100万人を超える大都市なので渋滞などはそれなりに発生します。やや空気が悪いのが難点ですね。
ナタンズ
エスファハーンの北にある小さな町です。モスクはこぢんまりとしていますが、イランの普通の田舎を堪能するなら割とアリでしょう。空気も綺麗で癒されます。
カシャーン
テヘランとエスファハーンの間にある街。世界遺産もありますが、今回は行きませんでした。旧市街地が比較的良く残っているので、街歩きはそこそこ楽しいと思います。
迷路のようなバーザールが印象的でした。
テヘラン
中東最大の都市です。人口はなんと1300万人!!超都会でした。でも実はめぼしい観光地はあんまりありません。宮殿などはそこそこあるのですが、いずれも入場料が高すぎる!
国立博物館には古代遺跡のレリーフなど貴重な物品が展示されています。
繁華街は複数あり、常に人だらけです。流石は人口1300万人。人口100万人くらいの大都市とは明らかに違う賑わい具合を呈しています。
渋滞も当然凄まじいです。そのためか空気が悪い。
市内を南北に行こうとすると軽く一時間程度はかかります。バスも常に超満員。京都かよ…。
⑤住民
基本的に善人が多いです。とにかく無償の親切心を多くの人が発揮してくれます。
例えば
- 両替商が休日で閉まっていたため、代わりに言い値で両替してくれた人
- バスターミナルを探していたらタダで送ってくれた人
- 風邪気味にしていたら食事を奢ってくれたホテルの主人
などです。
↑写真を撮ってくれ!と言われることも多かった
ただ、注意するべきはタクシー運転手です。タクシー運転手は相場の2~3倍は軽く吹っかけて来ます。特にエスファハーンではバスターミナルに降り立った瞬間に取り囲まれ、「タクシー運転手おすすめホテル」に連れて行かれました。
はっきり言って、イランで不愉快な思いをするのはタクシー運転手のみです。
⑥ネット規制
中国と同様にツイッターやフェイスブックは利用できません。なお、Googleは利用できます。
イランでこうしたSNSを使うならばVPNを利用するしかありません。私はチョモランマVPNという有料のをiPadで使っていました。
まとめ
イランはやはり観光地の圧倒的な素晴らしさと住民の心意気が心地良かったですね。
最後までとにかく親切にしてくれました。
物価も安く、交通も充実しており、治安も良く、宿泊地も多いため旅行のしやすさでは中東でもかなり高い方だと思います。個人的にはかなりおすすめです。
日本での印象がもう少し良くなればいいんですがね・・・。
アゼルバイジャン ビザ取得&バクーで一日観光 3/4
アゼルバイジャン航空J2-8006便は朝4時すぎに無事にバクーに辿り着きました。
空港がめちゃくちゃ綺麗。びっくりです。
日本人は空路入国の場合は空港でアライバルビザを取得できます。
驚くべきことに、全世界で日本人とトルコ人だけがビザ代が無料です。トルコは国家間のつながり的に仲が良いのは分かりますがなぜ日本もなんでしょうか?
参考 https://www.visaforazerbaijan.org.uk/azerbaijan-visa-prices.pdf
アライバルビザは出国日や便名などを書いて提出したらものの3分で発行されました。
午前4時の空港は明るくて清潔な印象ですが、ドバイなどの湾岸諸国の空港と比べて人が少なくて落ち着いています。空港内のマクドナルドのソファーがそこそこ柔らかかったので一旦就寝しました。
・・・
・・・
午前8時に起床しました。軍資金としてATMでおよそ20マナト(=1300円程度)引き出します。
さて、折角ビザを取ったのでバクーの街歩きに出発します。バクーには旧市街があって世界遺産に登録されているのでとりあえずはそこへ行くことにしました。
空港~市街地の交通手段ですが、空港バスがあります。バクーはこの空港バスや地下鉄でICカードを使えますが、ちょっとややこしいので注意しなければいけません。
☆ICカードには永続利用可能と一時的なカードがある
バクーのICカードは繰り替えしチャージが出来ていつまでも使える5マナトのカードと使い捨ての0.2マナトのカードが存在します。
また、0.2マナトの使い捨てカードには初めから4.8マナトチャージしてあります。つまり、
①0.2マナトのカード(4.8マナトチャージ済み)
②5マナトのカード(別途でチャージ必要)
となります。
まぁ今回は日帰りなので使い捨てで十分でしょう。
空港バスは30分に1本は出ているようです。満員にならなくても発車するあたり余裕が感じられました。中心部までの料金は片道1.3マナト(≒100円)。安い!!
5月28日駅という特徴的な名前の駅に着いたので、朝食にします。ちなみに駅前は日本の大規模な地方都市という感じの趣です。
シャルマというケバブっぽい料理を食べます。3マナトなので200円くらいです。結構お大きくて満足。
お腹も満たしたので、地下鉄で旧市街最寄り駅のIcheriSheher駅まで行きます。
①バクー旧市街
地下鉄の駅を出るとすぐにこんな城壁が見えた!!
一気にヨーロッパっぽくなった!この中が旧市街のようです。
城門をくぐり、一歩入ると完全にヨーロッパの旧市街地という雰囲気です。イランと違って街にゴミがほとんど落ちていないのが凄い。
端正、という言葉がしっくりくる街並みです。お土産屋などはほとんど無く、従来どおりの住宅街です。時々は喫茶店などありますが、景観を壊すようなことはありません。。
けど街中を猫がうろうろしているのはアラビアっぽいですね。
いかにも昔の水道という雰囲気が非常に良いです。
バクーの歴史的建造物で最も有名な乙女の塔です。石造りの重厚な建物ですが、実は用途が良く分かっていない建物です。灯台っぽいですけどね。
旧市街からカスピ海側へ向かうと公園があります。
実にのどかです。公園ってのはどの国でもいいものですね。
カスピ海沿岸からはバクー新市街のビルが見えます。今更ですが空気が悪いですね・・・。ただ、化学的な悪さはあまり感じないので単なる「もや」ではないかと個人的には思います。
さて、旧市街地は大体見たので新市街に行きます。
新市街の町並みもこのような感じです。ほぼヨーロッパですね。
次に行ったのはヘイダル・アリエフ・センターです。新国立競技場関連で一度は聞いたことがあると思います。
それがこちら↓
なんだこりゃ
強烈な存在感です。波のようにも感じられますし、雲のようにも思われます。遠くからでも一発で分かります。
建築にはあまり詳しくは無いのですが、超一流の建築であることは分かります。大胆不敵ですが、不思議と安定感があるデザインはいつまでも見ていて飽きませんでした。
ちなみに中では展示会が開かれていましたが興味なかったのでパス。
近くにスーパーがあったので寄ってみました。撮影して文句言われると面倒なので隠し撮り風で撮影です。
まぁ普通のスーパーなんですが、一番驚いたのはこのどんぐりですね・・・。何か別のナッツなのかもしれませんが、完全に見た目はどんぐりです。
スーパーでバナナやジュースを買ってから5月28日駅に戻ります。次の目的地は「世界で一番豪華なケンタッキーフライドチキン」。
そのKFCは駅前にありました。
おぉ・・・これは凄い。てっきり中には色々なテナントがあるのかと思いましたが、なんとKFCしかありません。
内部も宮殿風になっています。高い天井が非常に贅沢ですね。
ちなみにWIFIも非常に早かったので、シャドバやFGOのDLをここでしました。イランはネット事情があまり良くなかったので・・・。
この時点で午後4時くらいでした。バクーの郊外には拝火教寺院などがあるのですが、今回は時間の関係でパスします。
清潔で安全ながらも物価が安い所でした。おそらくまた来るでしょう。
5月28日駅前から空港バスが出ているので帰ります。
既にカザフスタン行きのチケットは持っているので、夕食を食べてからチェックインしてロビーでごろごろします。4時間程度しか寝ていなかったので、休憩しつつまたも爆睡でしたw。
午後9時前になって、アゼルバイジャン航空J2-217便に搭乗します。機体はエアバスでもボーイングでもないEmbraer 170という4列の小型機でした。
快適だったアゼルバイジャンを出発して次に行くのはカザフスタンのアクタウです。初の中央アジア行きで辿り着くのはカスピ海沿岸の田舎町。結構緊張しますが、ここまで来たなら行くしかありません。
我々の乗った飛行機は真っ暗なカスピ海上空を飛んでいきました・・・。
harimayatokubei.hatenablog.com
つづく